お米の小分けパックを外注したい|真空と脱酸素剤の違い、袋と表示
自分で作ったお米を1合や2合の小袋に分けて、しっかり密封して売りたい。Agritureには、こうした小分け充填のご相談も届きます。ただ、詰める手間に加えて、真空にするか脱酸素剤を入れるか、袋に何を書けばいいかで手が止まっている方が少なくありません。
この記事では、弊社がSmall-bag filling OEM serviceで実際にお受けしている条件をもとに、お米の小分けパックを外に頼むときに決めることを順に整理します。まずは、どこまで任せられるかの早見表です。
| Item | 弊社の対応 |
|---|---|
| 1袋に詰める量 | 1合(約150g)・2合(約300g)が目安。3合以上は、現在ご用意している袋では対応していません |
| お米の状態 | お送りいただいた状態のまま詰めます(弊社では精米をしません) |
| 酸素対策 | 脱酸素剤の同封はできます。真空パックには対応していません |
| ラベル | 表示内容をいただければ、裏ラベルの作成と貼付をお受けします |
| 作業費の目安 | 公開単価の合計で1袋64円(充填55円+ラベル貼付5円+脱酸素剤4円、税別)。袋代・送料は別途で、初回はテスト・導入の費用がかかる場合があります |
| 届くまでの目安 | ご相談から納品まで2週間〜1か月 |
| 袋数の条件 | 小袋充填OEMサービスのページに掲載しています |
1合・2合の小分け、どこまで頼める?
小分けを外に頼むとき、最初に確かめたいのは「その量が入る袋があるか」と「お米をどの状態で送ればいいか」の2点です。ここが決まると、袋やラベルの選び方も自然に絞れます。
詰められるのは2合(約300g)までが目安
弊社で用意している袋は、試供品向けの小さなものから、300g前後が入る大きめのものまでです。お米でいえば2合がちょうど上限の目安になります。
| Volume | 重さの目安 | 弊社での対応 |
|---|---|---|
| 1合 | 約150g | 対応できます |
| 2合 | About 300g | 対応できます(用意している袋の上限の目安) |
| 3合以上 | 約450g〜 | 現在ご用意している袋では対応していません。可否はご相談ください |
精米はしないので、送る前に決めておく4点
弊社は精米の設備を持っていないため、お送りいただいたお米をその状態のまま計量して袋に詰めます。玄米など精米以外のお米を詰めたい場合は、事前にご相談ください。精米した日(玄米なら調製した日)の情報は、後で説明する袋の表示にも関わってきます。
お送りいただく前に、次の4点を決めておくと相談がスムーズです。
- どの状態のお米を詰めるか(精米・玄米など)
- 1袋あたりの内容量(グラムで決める)
- 作りたい袋の数
- 精米した時期(玄米なら調製した時期)
袋・ラベル・脱酸素剤の用意は誰がする?
資材は、弊社で用意しているものから選ぶことも、お手元のものを持ち込むこともできます。それぞれの扱いは次のとおりです。
| Materials | 弊社に任せる場合 | 自分で用意する場合 |
|---|---|---|
| 袋 | チャック付き・窓付き・平袋などの形と、透明・半透明・アルミ・クラフト紙風のバイオマス素材などの素材から選べます。脱酸素剤を入れる場合は、アルミや蒸着など酸素を通しにくい袋から選びます | 持ち込みなら資材代はかかりません。熱シールで閉じられるかを事前にテストします |
| ラベル | 表示内容をいただければ、裏ラベルの作成と貼付をお受けします(作成費は貼付料金に含まれます) | 表のデザインシールは、データをご支給いただければ制作費はかかりません |
| 12–18 months from production | 弊社で用意して同梱します | ご相談ください |
袋の形や素材の違いはKinds of food packagingで、充填方法に合わせた選び方はPoints for selecting packaging materials.
真空パックと脱酸素剤入りパック、何が違う?
お店に並ぶ小分け米には、四角く固まった真空パックと、袋にゆとりのある脱酸素剤入りのパックがあります。どちらも袋は最後に熱シールで閉じますが、袋の中の酸素の減らし方が違います。
真空は四角く固まり、脱酸素剤はゆとりが残る
| Vacuum pack | 脱酸素剤を入れたパック | |
|---|---|---|
| しくみ | 袋の中の空気を抜いて密着させる | 袋の中の酸素を脱酸素剤が吸収する |
| Appearance | お米が固まり、四角い形になる | 袋にゆとりが残り、やわらかい見た目になる |
| 前提になる条件 | 真空包装機 | 酸素を通しにくい袋と、確実なシール |
| 弊社の対応 | 対応していません | 対応できます |
酸素を通しにくい袋とシールがないと、脱酸素剤は効かない
脱酸素剤は、袋に入れれば効くものではありません。脱酸素剤「エージレス」を製造する三菱ガス化学は、ガスバリア性(酸素を通しにくい性質)の高い包材を使うことを前提にしており、ピンホールやシール不良があると脱酸素の効果が出ないと案内しています。
弊社では、持ち込みの袋を使う場合、本番の前に熱シールでしっかり閉じられるかを実物でテストしています。袋を選ぶときは、次の点を確認してください。
- 酸素を通しにくい素材か(アルミや蒸着フィルムなど。窓付きや透明の袋は、バリア性を個別に確認する)
- 熱シールで閉じられる素材か(持ち込みの場合は事前テストで確認)
- 内容量に対して、シール部分に余裕のある大きさか
脱酸素剤や乾燥剤の同梱については、乾燥剤・脱酸素剤の封入についてのよくある質問でもご案内しています。
見た目重視なら真空、袋の形を選ぶなら脱酸素剤
| 重視すること | 向いている方法 | 弊社で頼めるか |
|---|---|---|
| 形をそろえた見た目、店頭での印象 | Vacuum pack | 対応していません(ほかの委託先を探す) |
| チャック付きなど袋の形を選びたい、やわらかい見た目でよい | 脱酸素剤+酸素を通しにくい袋 | 対応できます |
真空包装を希望する場合は、弊社が運営するFood OEM Directoryで、対応できる委託先を探すことができます。なお、他社で真空包装と脱酸素剤を組み合わせる場合、三菱ガス化学は、強い真空にすると脱酸素剤が商品とフィルムの間に張り付いて酸素を吸いにくくなるため、袋の中で空気が流れる程度のゆるい脱気で止めるよう案内しています。
売る前に必要な表示・記録・届出
お米を袋に入れて販売する場合は、食品表示基準で決められた項目を袋に表示する必要があります。あわせて、産地の情報を伝えることと取引の記録を残すこと、場合によっては保健所への届出も求められます。
袋に書く5項目。精米時期は袋詰めの日ではなく精米した日
容器包装に入れた玄米・精米に表示する項目は、名称・原料玄米・内容量・精米時期・販売者の5つです(東京都保健医療局「生鮮食品(玄米及び精米)」、消費者庁「食品表示基準」)。
| Item | 書く内容 |
|---|---|
| Name | 「玄米」「もち精米」「うるち精米」「精米」「胚芽精米」から選ぶ |
| 原料玄米 | 単一原料米なら産地・品種・産年を併記。それ以外は「複数原料米」と書き、産地と使用割合を併記 |
| Net content | グラムまたはキログラムで書く |
| 精米時期 | 精米は精米時期、玄米は調製時期を、年月旬または年月日で書く |
| 販売者 | 表示内容に責任を持つ者の氏名または名称、住所、電話番号 |
ここでいう精米時期は、袋に詰めた日ではなく精米した日のことです。精米時期を把握しているのはお米を精米した事業者(依頼主または仕入れ先)なので、表示の内容は依頼主からいただき、それをもとに弊社が裏ラベルを作って貼ります。なお、玄米・精米は生鮮食品の扱いなので、加工食品で必要な賞味期限や栄養成分表示は、義務の表示項目に入りません。
米トレーサビリティ法:取引記録を3年保存し、産地も伝える
単一原料米・複数原料米のどちらでも、産地や品種の根拠となる資料を保管する必要があります。さらに、米トレーサビリティ法は、お米を販売する生産者を含むすべての事業者に、次のことを求めています(農林水産省「米トレーサビリティ法の概要」)。
- 仕入れ・販売の取引記録を作り、伝票などとあわせて3年間保存する
- ほかの事業者に渡すときは、伝票や容器包装への記載で産地情報を伝える
- 一般の消費者に売るときも、産地情報を伝える
お米を原料にした加工品を作る場合は、表示のルールが変わります。加工食品の表示については加工食品の原料原産地表示ルール.
委託して売るだけでも届出は要る?保健所と米穀の届出
2021年6月に施行された改正食品衛生法で、営業の届出制度が始まりました。厚生労働省の案内では、常温で長期間保存しても腐敗などのおそれがない包装食品の販売業は、届出の対象外とされています。一方で、お米の精米や小分けを自分で事業として行う場合は、届出の対象になることがあります。届出の要否に関わるのは、たとえば次の点です。
- 売るお米が、自分で作ったものか、仕入れたものか
- 精米や袋詰めを自分で行うか、外に任せるか
- 包装済みのものを売るだけか
ご自身がどれに当たるかは、事業所を管轄する保健所に確認してください。
現行制度では、年間20精米トン以上のお米を出荷・販売する場合に、国(地方農政局)への届出が必要です(農林水産省「米穀の出荷又は販売の事業の届出等について」)。20精米トンは、2合(300g)パックに換算すると約6万7千袋分です。2026年10月1日からは食糧法の改正で、届出の対象に加工・中食・外食の事業者が加わり、定期報告の義務化なども盛り込まれています。対象になるかどうかは、地方農政局の案内で確認してください。
1袋いくら?費用と納品までの流れ
費用は、1袋ごとの作業と資材を足し合わせる形で決まります。公開している料金表をもとに、お米の小分けで使う項目だけを抜き出しました。
作業費の目安は1袋64円。袋代・送料は別
| Item | 単価(税別) |
|---|---|
| 充填作業(1種類をそのまま詰める場合) | 55円/袋 |
| ラベルシール貼付(表・裏の2面でも同額、裏ラベルの作成費込み) | 5円/袋 |
| 脱酸素剤の同梱 | 4円/袋 |
| 表のデザインシールの制作 | データをご支給いただければ0円。制作する場合は別途お見積もり |
| 袋(パッケージ資材) | 袋の種類によります(持ち込みの場合は0円) |
たとえば、2合パックにラベルを貼って脱酸素剤を入れる場合、公開単価を足すと作業分は1袋あたり64円(55円+5円+4円)です。ここに袋の代金と送料が加わり、初回はテスト・導入の費用がかかる場合があります。最終的な金額は、袋や仕様を決めたうえで見積もりで確定します。
袋の種類や数量ごとの金額は、Small-bag filling OEM serviceの見積もりフォームで計算できます。複数の会社に見積もりを取るなら、依頼前にそろえる情報をHow to request a filling quotation.
相談から納品まで、2週間〜1か月が目安
- 仕様のご相談(1袋の内容量・袋・ラベル・脱酸素剤の有無・袋数)
- 袋の決定と、熱シールの事前テスト
- お米とラベルの表示内容を弊社へお送りいただく
- 計量・充填・シール・ラベル貼り
- ご指定の場所へ納品
販売を始める日などの納期が決まっている場合は、最初のご相談の段階でお伝えください。
お米と袋を送る前にそろえること
- 持ち込みの袋は、本番前のシールテスト用に数枚多めに用意する
- ラベルの表示内容(精米時期・産地など)をまとめて伝える
- 納品先(自社・倉庫・販売先など)を先に決めておく
袋が決まっていなくても、1袋の内容量・作りたい袋数・脱酸素剤の有無が分かれば、見積もりをお出しできます。
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Agriture, flexibly handling everything from small lots to large lots

- 500袋〜小袋充填に対応
- Tea and coffee also supported
- Sealing carried out in a single seamless flow
FAQ
Summary
お米の小分けパックを外に頼むときは、量・酸素対策・表示の3つを先に決めておくと話が早く進みます。弊社でお受けする場合のポイントは次のとおりです。
- 1合・2合は用意している袋で対応でき、3合以上は今の袋では対応していない
- 酸素対策は脱酸素剤の同封で行い、真空パックには対応していない
- 袋の表示内容(特に精米時期)は、精米した事業者の情報をもとに依頼主が決める
- 作業費は公開単価の合計で1袋64円。袋代・送料は別途で、初回はテスト・導入の費用がかかる場合がある
「2合で何袋作ると、いくらになるか」を知りたい方は、見積もりフォームからお試しください。
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