Yakuzen Food OEM and Development: Dashi, Furikake, and Powder in Small Lots
薬膳というと薬膳茶を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、だしやスープ、ふりかけ、パウダーなど、茶以外にも薬膳の考え方を生かせる食品は多くあります。「薬膳の商品を開発したいが、何から始めればよいか」と考える企業の担当者に向けて、茶以外の薬膳食品のOEM・商品開発の進め方を整理します。
このページでは、薬膳食品としてどんな形態が開発できるか、国産原料を生かした商品づくり、OEMで開発する流れ、気をつけたい点までをまとめます。国産の乾燥野菜を扱い、薬膳メディア「Yasai Yakuzen」を運営する立場から、薬膳の知見と製造をつないで小ロットから商品化する視点をお伝えします。なお薬膳食品は食品の立場にあり、特定の病気への効能をうたうことはできません。本記事もその前提で解説します。
薬膳食品のOEM・商品開発とは
まず、薬膳食品のOEMがどういうものかを整理します。OEMは、企画した商品の製造をメーカーに委託する方法で、自社で製造設備を持たなくても、薬膳をコンセプトにした商品を販売できます。
薬膳をコンセプトにした食品開発
薬膳食品の開発とは、東洋医学の考え方や食材の組み合わせをコンセプトに据えた商品づくりです。薬膳は「季節や食材の性質に合わせて食材を選ぶ」という考え方なので、季節性や食材の取り合わせを軸にした商品設計と相性がよいテーマです。健康志向の消費者に向けて、薬膳という切り口は商品の世界観づくりに生きます。
茶以外にも広がる薬膳食品
薬膳茶は薬膳食品の代表ですが、薬膳の考え方を生かせる食品はそれだけではありません。だしやスープの素、ふりかけ、野菜パウダー、ブレンド素材など、日々の食事に取り入れやすい食品にも展開できます。茶として飲む以外に、料理に加える形の薬膳食品は、使うシーンが広く、リピートにつなげやすい商品です。
薬膳茶OEMとの違い
薬膳茶のOEMについては、原料の選び方やブレンド設計を薬膳茶OEMの解説ページで詳しくまとめています。本ページでは、茶以外の薬膳食品、つまりだし・ふりかけ・パウダーといった食品全般のOEMに焦点をあてます。飲み物としての薬膳茶と、料理に使う薬膳食品では、求められる加工や使い方が変わるためです。
薬膳コンセプトで開発できる食品の形態
薬膳をコンセプトにした食品は、形態によって向く素材や使い方が変わります。代表的な形態を整理しました。
| Form | Features | 向く素材の例 |
|---|---|---|
| だし・スープの素 | 汁物に溶かして手軽に使える | 乾燥野菜・きのこ・昆布 |
| ふりかけ・トッピング | ごはんや料理に振りかける | 乾燥野菜・ごま・海藻 |
| Vegetable powder | 料理や飲み物に混ぜ込む | 国産野菜・しょうが |
| ブレンド素材 | 複数の素材を合わせて調理に使う | 乾燥野菜・雑穀・国産ハーブ |
だし・スープの素
乾燥野菜やきのこ、昆布などを組み合わせた、だしやスープの素は、薬膳食品の入りやすい形態です。設計の軸になるのは、出汁素材の掛け合わせです。きのこや昆布のうまみに、しょうがやねぎといった香りの立つ国産野菜を重ねると、味の骨格と薬膳の世界観を両立できます。汁物に溶かすだけで使え、毎日の食事に取り入れやすいのも、リピートにつながる利点です。温める・冷ますといった食材の性質を考えて素材を組み合わせると、季節ごとのシリーズにも展開しやすくなります。
ふりかけ・トッピング
乾燥野菜やごま、海藻などを使ったふりかけ・トッピングも、薬膳の文脈で展開できる食品です。相性がよいのは、食感の異なる素材の掛け合わせです。砕いた乾燥野菜のほろっとした食感に、ごまの香ばしさや海藻の塩気を合わせると、ごはんが進む一品になります。振りかけるだけで使え、調理の手間が増えないのが強みです。複数の素材を組み合わせるため、薬膳的な取り合わせをコンセプトに据えやすい形態でもあります。
パウダー・ブレンド素材
国産野菜やGingerなどを乾燥させて粉末にしたパウダーは、料理や飲み物に混ぜ込みやすく、使い道の広い形態です。とくに業務用では、少量で素材の風味と彩りを加えられる点が重宝されます。スープやソース、生地に練り込むといった使い方なら、レシピを大きく変えずに薬膳の要素を足せるためです。パウダーをベースに、だしパックやブレンド素材へ展開する商品設計もできます。
国産原料を生かした薬膳食品づくり
薬膳食品の差別化では、原料の選び方が大きな軸になります。国産原料を生かすと、産地のストーリーを商品に重ねられます。
国産の乾燥野菜・素材が使える
薬膳食品は輸入の生薬を使わなくても、国産の乾燥野菜や雑穀、ハーブで組み立てられます。国産でそろう薬膳食材については国産の薬膳食材のページでも整理しています。国産原料を使うと、産地が表示でき、原料のたどりやすさを商品の安心感につなげられます。
季節性という切り口
薬膳の考え方では、季節や食材の性質に合わせて食材を選びます。この切り口は、商品のラインナップ設計に生かせます。たとえば旬の素材を使った季節ごとのシリーズや、温める・冷ますといった性質で組んだセットなど、薬膳ならではの世界観を商品に落とし込めます。薬膳の基本的な考え方は薬膳とは何かを解説したページ.
薬膳メディアの知見を生かす
グループでは薬膳メディア「やさい薬膳」を運営し、野菜の薬膳的な解説や体質の考え方を発信しています。乾燥野菜のD2Cブランド「OYAOYA」では、京都産の乾燥野菜を製造しています。薬膳の知見と国産の乾燥野菜づくりの両方を持つことが、薬膳食品の商品開発で生きる強みです。
薬膳食品をOEMで開発する流れ
薬膳食品をOEMで開発するときの、おおまかな流れを整理します。小ロットから試作できるので、まずは相談から始められます。
相談・企画でコンセプトを固める
はじめに、どんな薬膳食品をつくりたいかを相談し、コンセプトを固めます。形態(だし・ふりかけ・パウダーなど)、想定する売り場、ターゲットなどをすり合わせ、商品の方向性を決める段階です。薬膳に詳しい立場から食材の取り合わせを提案できるので、健康志向の消費者に向けた商品づくりや、企業のブランドに合わせた販売プランも、この段階で一緒に整理できます。テーマをどう打ち出すかを先に固めておくと、後の素材選びがスムーズになります。
素材選定・試作を小ロットで
コンセプトが固まったら、素材を選び、試作に進みます。薬膳の考え方に沿って食材を組み合わせ、味や使い勝手を確かめます。小ロットで試作できると、いきなり大量生産せずに、商品の完成度を高めてから本生産に移れます。国産原料を中心に、産地や品質を確認しながら素材を選びます。
パッケージ・ブランドを設計する
商品の中身が決まったら、パッケージやブランドを設計します。薬膳というテーマは世界観づくりが大切なので、コンセプトが伝わるデザインやネーミングをあわせて検討します。表示は食品としての決まりに沿い、効能を断定する表現は避けて、コンセプトや食材の魅力で伝える設計にします。
薬膳食品OEMで気をつけたいこと
薬膳食品の開発には、食品ならではの注意点があります。あらかじめ押さえておくと、商品設計でつまずきにくくなります。
効能はうたえない
薬膳食品は食品なので、「この不調が治る」「この症状に効く」といった効能を断定する表現は使えません。薬膳の食材の働きは「東洋医学では〜とされる」という形で紹介するのが基本です。薬膳と漢方薬は別のものなので、混同しないよう整理しておくと安心です(The difference between yakuzen and kampoを参照)。効能で売るのではなく、食材の取り合わせや季節性、国産というコンセプトで魅力を伝える設計が、薬膳食品の進め方になります。
国産・産地のストーリーで差別化する
薬膳食品では、原料の産地やつくり手のストーリーが差別化のポイントになります。国産の乾燥野菜を使い、産地を明示できると、商品の世界観に説得力が生まれます。どこの何を使っているかを語れることが、薬膳という付加価値を支えます。
小ロットで試作から始める
はじめての薬膳食品づくりでは、いきなり大量に生産せず、小ロットの試作から始めるのが安心です。試作で味や使い勝手を確かめ、売り場の反応を見ながら育てていく進め方なら、在庫のリスクを抑えられます。小ロットに対応できるメーカーと組むことが、薬膳食品の開発を始めやすくします。
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まとめ:薬膳食品は茶以外にも広げられる
薬膳食品のOEM・商品開発は、だしやスープの素、ふりかけ、パウダーなど、料理に取り入れやすい食品に広げられます。薬膳は「季節や食材の性質に合わせて食材を選ぶ」という考え方なので、季節性や食材の取り合わせを軸にした商品設計と相性のよいテーマです。茶として飲む薬膳茶とあわせて、食品全体で薬膳のラインを組み立てることもできます。
食品の立場として効能はうたえませんが、国産原料や産地のストーリー、薬膳の世界観で魅力を伝える設計ができます。国産の乾燥野菜と薬膳の知見を生かし、小ロットの試作から薬膳食品づくりを始めてみませんか。商品開発のご相談を承っています。
