A Complete Guide to Choosing Commercial Fruit Powder: Manufacturing Methods, Particle Size, Lot, and Procurement Practice
業務用フルーツパウダーは、果物を粉末化した業務用原料で、製菓・飲料・スムージー・乳製品・スナック・健康食品まで幅広く使われています。生果と違って常温保存でき、色・香り・栄養を凝縮したまま少量ずつ配合できるため、商品開発の試作段階から量産まで柔軟に扱える素材です。
この記事では、業務用フルーツパウダーを仕入れたい食品メーカー・菓子工房・飲食店・D2Cブランド向けに、製法別の違い、選び方のチェックポイント、用途別の品目マッピング、仕入れルート、最低ロット、Agritureが関わったフルーツ加工の実績までを、受託加工現場の知見をもとに整理します。柚子パウダー試作や葉取らずりんご・二十世紀梨のドライ実績など、粉末化と乾燥素材の両面で相談が可能です。

業務用フルーツパウダーとは
フルーツパウダーは、果物を乾燥させて粉末にした素材です。業務用は食品メーカー・菓子工房・飲食店・カフェなど事業者向けの容量・規格で流通し、家庭用(20〜100g小袋)と比べて1kg〜10kg単位の大容量、粒度やロット管理の仕様書付きで提供されるのが特徴です。
| Item | Commercial | 家庭用 |
|---|---|---|
| 容量 | 1kg・5kg・10kg | 20〜100g小袋 |
| 価格(kg単価) | 低〜中 | High |
| 粒度指定 | メッシュ指定可 | 固定規格 |
| 品質書類 | 試験成績書・原産地証明 | パッケージ表示のみ |
| Main sources | メーカー直接・卸・B2Bマッチング | 製菓材料店・EC |
業務用フルーツパウダーは、お菓子・パン・デザート開発から、健康食品・機能性飲料の原料まで応用の幅が広く、仕入れ量が増えるほどkg単価が下がります。
製法別の特徴と使い分け
フルーツパウダーの品質は乾燥方式で決まります。代表的な4つの製法には、色・香り・栄養の保持性能とコストのバランスに違いがあります。
| Production method | 温度帯 | Cost | 色・香り保持 | Suited use |
|---|---|---|---|---|
| Freeze-dried (FD) | 氷点下で減圧 | High | 比較的保持しやすい | 製菓の色素・高価格帯商品 |
| 真空乾燥 | 30〜60℃+減圧 | Medium | 条件次第で高い保持 | 機能性成分を守りたい原料 |
| 噴霧乾燥(スプレードライ) | 150〜200℃で霧状に乾燥 | Medium | Medium | 顆粒・粉末飲料の原料 |
| 熱風乾燥 | 60〜90℃程度 | Low | やや劣化 | スープ・ソース・練り込み |
strawberry(ストロベリー)・ブルーベリー・ラズベリーのような「鮮やかな色」が価値になるフルーツはFDや真空乾燥、apples・mikanのように甘味と香りをスープや焼き菓子の生地に練り込むような用途は熱風乾燥や真空乾燥が選ばれやすい傾向があります。
業務用で選ぶチェック項目
業務用として仕入れる前に、一般的な6軸(産地・製法・粒度・添加物・認証・最低ロット)に加えて、フルーツパウダー特有の実務項目まで押さえておくと、メーカー比較と仕様書合意がスムーズになります。
一般的な6軸
| Point | Details to confirm |
|---|---|
| 1. 原料産地 | 国産/輸入、都道府県名・契約農家の開示範囲 |
| 2. 製法 | FD/真空/噴霧/熱風、温度帯と乾燥時間 |
| 3. 粒度 | メッシュ指定可否、ロット間のバラつき許容幅 |
| 4. 原材料表示 | 果物名のみか、デキストリン・マルトース等の添加物有無 |
| 5. 品質認証 | HACCP・FSSC22000・有機JASなど |
| 6. 最低ロット | 表示上の最低と実運用上の最低(試作含む) |
フルーツパウダー特有の5つの確認
果物は糖度・酸味・色素・水分の扱いが野菜より繊細で、業務用で採用してから「想定と違う」を避けるには次の5点を事前に揃えておくのが現実的です。
| Item | なぜ重要か | 確認方法 |
|---|---|---|
| 吸湿・ダマ化 | 果物は糖度が高く、粉末が吸湿してダマになりやすい | 保管条件(乾燥剤・真空包装・温湿度)と賦形剤の有無をメーカーに確認 |
| 粉砕難度 | バナナ・マンゴーなど糖度の高い果実は粉砕時に団子状になりやすい | 試作サンプルで粒度分布を確認、再粉砕や目開き選別の工程を聞く |
| 酸味の立ち方 | 柑橘系は加熱で酸味が飛んだり、苦味が出たりする | 乾燥温度帯を聞き、試作で焼成後・加熱後の風味を検証 |
| 焼成後の色残り | いちご・ブルーベリーは焼成でアントシアニンが退色 | 低温焼成レシピの有無、製法をFD寄りに指定 |
| 果皮・種由来のざらつき | 柑橘・ベリー類は皮・種由来のざらつきが残ると食感に影響 | ふるい分けのメッシュ指定、最終粒度を書面で合意 |
国産と外国産の違い
国産フルーツパウダーはトレーサビリティが明確で、無添加・クリーンラベル訴求と相性が良い一方、単価は輸入品より高めです。外国産(タイ・ベトナム・中国・米国など)はkg単価が安く大量供給に強いですが、残留農薬検査・輸入手続き・安定供給の確認が必要です。業務用では「定番品目は輸入+差別化商品は国産」の二軸運用が現実的です。
添加物と原材料表示の見方
市販のフルーツパウダーには、流動性を保つためのデキストリン・マルトース・賦形剤が添加された商品が多くあります。原材料表示が「果物名(例:ストロベリー)」のみなら無添加、「ストロベリー、デキストリン」のように別成分が並んでいれば添加物入りです。ベビーフード・クリーンラベル商品の原料にするなら無添加を指定しましょう。
用途別おすすめフルーツ
業務用で採用されやすい品目を、用途ごとに整理しました。何を開発したいかから逆算して品目を選ぶと、粒度・製法の指定も決めやすくなります。
| Use | 定番品目 | 推奨製法 |
|---|---|---|
| 焼き菓子(クッキー・マフィン・パウンドケーキ) | ストロベリー・ブルーベリー・りんご・バナナ | FD・真空 |
| チョコ・生菓子・型抜き菓子 | ストロベリー・ラズベリー・マンゴー | FD(色・風味重視) |
| ドリンク・スムージー・プロテイン | いちご・ブルーベリー・アサイー・バナナ | FD・噴霧 |
| 乳製品(ヨーグルト・アイス) | いちご・ラズベリー・マンゴー | FD |
| ベビーフード・離乳食 | りんご・バナナ・みかん | FD・真空(無添加) |
| 健康食品・機能性飲料 | アサイー・ブルーベリー・柚子 | 真空・FD |
| スナック・グラノーラ | りんご・ストロベリー・みかん | FD・熱風 |
| ペットフード・無添加おやつ | りんご・バナナ・みかん | 熱風・真空(砂糖不使用) |
焼き菓子で生地にバターや卵と一緒に練り込むなら40〜100メッシュの中程度、飲料・スムージーで分散しやすさを優先するなら100メッシュ以上の微粉末、生チョコ・型抜き菓子で色を主役にするならFDで色素を残した粗めの粒子、と使い分けるのが実務的です。
仕入れルートと最低ロット
業務用フルーツパウダーの仕入れ方は大きく5つです。規模と用途で使い分けるのが現実的で、スタートアップや開発初期は小ロット対応のあるルートから始めると失敗を減らせます。
| ルート | Minimum lot | カスタム性 | 向く事業者 |
|---|---|---|---|
| 専門メーカー直接 | 1〜10kg | Medium | 継続使用する菓子工房・飲食店 |
| OEM受託メーカー | 10〜50kg | High | オリジナル処方で差別化したい事業者 |
| 卸・商社 | 5〜20kg | Low | 複数品目をまとめたい事業者 |
| B2Bマッチング・業務用EC | 1kg〜 | Medium | 複数候補を比較したい開発担当 |
| 原料持ち込み加工 | 原料50〜100kg〜 | 最高 | 自社農場・契約農家を持つ事業者 |
価格と試作費の目安
- 既製パウダーkg単価: 3,000〜12,000円(品目・製法で変動。FDのイチゴは15,000円以上になるケースも)
- オリジナル処方の試作費: 1パターン5,000〜30,000円
- 包装・小袋充填: 1袋あたり20〜200円
- リードタイム: 既製品で1〜2週間、オリジナル処方で2〜3か月
Agritureのフルーツ加工実績
Agritureは乾燥野菜・野菜パウダーの受託加工を中心にしながら、フルーツ素材の乾燥とパウダー化にも対応しています。業務用フルーツパウダーを検討する方向けに、「粉末化(パウダー)」の実績と「乾燥素材(ドライ/スライス/スティック)」の実績を分けて整理します。
粉末化の実績|柚子パウダー試作
- 原料: 京都市右京区水尾地域の柚子
- 加工: 低温乾燥と微粉末化、華やかな香りと鮮やかな黄色を保持する設計
- 粒度: 業務用途に合わせて微粉末(製菓・ドリンク向け)〜中粒度まで調整可
- 用途: 製菓・ドリンク・調味料・ノンカフェイン茶の風味付け
試作の詳細は京都水尾産柚子パウダー試作のお知らせで公開しています。柑橘系のパウダー化に関する相談導線としても使える事例です。
乾燥素材の実績|葉取らずりんご(ワンズデイリー)
- 原料: 長野県産の葉取らずりんご(葉を取らずに完熟させる栽培法)
- 加工: 砂糖不使用の乾燥加工、スティック状に成形
- 用途: 人と犬の両方が食べられる無添加おやつ、ペット向けサプリ原料
- 案件の固有性: 料理研究家・フードコーディネーター由来のブランドで、生産者の顔が見える商品づくりを重視
プロジェクト詳細はワンズデイリー協業ページで公開しています。
乾燥素材の実績|dry-pear(京丹後産二十世紀梨)
- 原料: 京都府京丹後産「二十世紀」梨
- 加工: 砂糖・添加物不使用の低温乾燥
- 用途: D2C専門ブランドのドライ梨(ギフト・お取り寄せ)
- 案件の固有性: Agritureグループの姉妹ブランド。品種特定+産地特定で稀少ポジションを確立
ブランドサイトは梨からの手紙(dry-pear.com)で公開しています。
その他のフルーツ乾燥・粉砕の試作実績
- 国産キウイのドライ品試作(製菓・グラノーラ向け。粉砕してパウダー化の相談も可)
- 国産レモンスライスの試作(ドリンクトッピング・焼き菓子。微粉末化で調味料にも応用可)
- 沖縄県産ドライフルーツの取り扱い開始(南国系フルーツ・糖度が高くパウダー化は粉砕工程に配慮が必要)
Agritureは乾燥から粉砕・粒度調整までを社内で一貫して請け負えるため、「乾燥試作の段階で粉末化まで見据えた温度設計を組める」ことが粉末原料としての再現性につながっています。
業務用フルーツパウダーの主な企業
食品OEMの窓口に掲載されている企業から、業務用フルーツパウダー・ドライフルーツの受託加工と卸販売に対応する主要メーカーを整理しました。果実粉末または果実乾燥の実績が公式ページで確認できる企業を中心に並べています。
果実粉末・果実乾燥の受託加工メーカー
| Company name | Base | Area of strength | Features |
|---|---|---|---|
| Agriture Inc. | Kyoto | 乾燥野菜・ドライフルーツ・パウダー受託加工 | 国産原料・無添加・小ロット試作可、10袋から小袋充填Available |
| 株式会社オキス | 鹿児島県鹿屋市 | 野菜・果実の乾燥加工 | 自社農場20ha+契約農家100ha超、さつま芋・柑橘の乾燥実績 |
| 日華フーズ株式会社 | — | 熱風乾燥・粉砕一貫加工 | 50年以上の熱風乾燥実績、果実乾燥にも対応 |
関連する乾燥設備・周辺素材メーカー
| Company name | Area of strength | 補足 |
|---|---|---|
| Yasai Yakuzen | 薬膳素材のパウダー | 柚子・よもぎ・生姜などフルーツ寄り素材の相談が可能 |
他のメーカーも含めて候補を広げる場合は、Food OEM Directoryで「パウダー加工」「ドライフルーツ」などの条件で検索できます。
We have materials available to help you understand dried processing OEM
Agriture OEM, flexibly handling everything from small lots to large lots

- OEM supported from 100 g of existing raw material
- Drying of brought-in raw materials also possible
- Support from processing to filling in one place
FAQ
業務用フルーツパウダーの最小ロットはどのくらいですか?
既製品なら1kgから購入できるメーカーが多く、OEMで完全オリジナル処方にする場合は10〜50kgが最低ラインです。原料持ち込みで試作する場合は50〜100kgの原料があれば試作に進めるケースが一般的です。
いちご(ストロベリー)パウダーは何を選べばいいですか?
鮮やかな赤色と酸味を活かしたいならFD(フリーズドライ)、焼き菓子の生地にバターや卵と一緒に練り込む場合は真空乾燥・熱風乾燥も選択肢になります。FDはkg単価が高いため、色を主役にしない用途では他の製法も検討するとコストが抑えられます。
無添加のフルーツパウダーはどう見分ければいいですか?
原材料表示を確認します。「ストロベリー」のように果物名のみが記載されていれば無添加。「ストロベリー、デキストリン」のように別成分が並んでいれば流動性向上のための添加物が入っています。ベビーフード・クリーンラベル商品の原料として使う場合は、無添加を必須要件にしてください。
自社で育てた果物をパウダー化してもらえますか?
対応可能なメーカーが増えています。Agritureは長野県のワンズデイリー(葉取らずりんご)、京丹後のdry-pear(二十世紀梨)、京都水尾地域(柚子)など、地域の果物原料を持ち込んでの乾燥・パウダー化の実績があります。原料量・乾燥条件・粒度・包装形態を事前に打ち合わせれば、小ロットから試作が可能です。
国産と外国産どちらを選ぶべきですか?
差別化商品やクリーンラベル訴求を狙うなら国産、大量供給とコスト重視なら外国産が向きます。現場では「定番はコスト優先で外国産、差別化ラインは国産」の二軸運用が一般的です。商品コンセプトに合わせて使い分けるのがおすすめです。
Summary
業務用フルーツパウダーは、製法・粒度・添加物の有無・認証・最低ロットの5軸で自社要件を整理し、用途に合うメーカーを選ぶのが効率的です。既製品で試してから、必要に応じてオリジナル処方・原料持ち込み加工に進む段階的なアプローチが失敗を減らします。
Agritureは京都を拠点に、ドライフルーツ・果物パウダー・野菜パウダーの受託加工と業務用卸販売を行っています。フルーツ関連の最新試作は、京都水尾産柚子パウダー・国産キウイ・国産レモンスライス・沖縄県産ドライフルーツなどをお知らせページで随時更新しています。OEMや原料持ち込み加工の相談は、Agriture's page on Food OEM no Madoguchiからお気軽にお問い合わせください。
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