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レモンの国産は年1万トンに届かない。皮まで使うなら何を見るか

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レモンの国内生産は令和5年で9,668トン、果樹の品目別で22位。2024年の輸入は約43,169トンで、アメリカとチリでほぼ全量です。品種登録されているレモンは「璃の香」1件だけ、グリーンレモンは色づく前に採ったもので別品種ではありません。皮まで使えるかを表示でどう判断するか、皮の加工が難しい理由、果実飲料でレモンだけ酸度で区分されることまでまとめました。なお当社の方針により、栄養素の数値と健康上の効果は記載していません。

はじめに、この記事で書けないことを先に書きます。

当社は栄養素の数値を記事に載せない方針をとっています。ビタミンが何ミリグラムといった値や、ほかの食品との倍率比較は書きません。健康上の効果についても、食品メーカーの立場で断定することはしません。

そのうえで書けることがあります。レモンがどこから来ていて、国産がどれだけあって、皮まで使えるかどうかを何で判断するか。そして、レモンを商品に使うときにどんな表示ルールがかかるか。いずれも公的な資料で確かめられる範囲の話です。

国産の野菜と果物を乾燥させて食品メーカーに供給している立場から、皮を加工するときに何が難しいのかもあわせて書きました。

TOC

栄養の数値は、どこで調べられるか

検索で「レモンのビタミンCは何ミリグラム」を探している方に、まずここだけお伝えします。

文部科学省のデータベースで引ける

食品の成分値は、文部科学省が公開しているFood Composition Databaseで調べられます。「レモン 果汁」「レモン 全果」と分けて登録されているので、どちらを使うかを決めてから引いてください。

同じレモンでも値が違う理由

ネット上で見かける数値がばらつくのは、次の理由があるからです。

  • 果汁だけを見ているか、皮ごとの全果を見ているかで違う
  • 品種と産地で1個の大きさと果汁の量が変わる
  • 収穫の時期によって果実の状態が違う
  • 加熱や乾燥、保存の経過で変動する成分がある
  • 「レモン1個分」と書かれていても、その1個が何グラムか示されていないことが多い

数値を覚えるより、果汁を使うのか皮を使うのかを決めるほうが実際の役に立ちます。料理でも商品開発でも、判断はそこから始まります。

日本のレモンは、国産が1万トンに届かない

量の話から始めます。ここは公的資料ではっきりしています。

国内生産は9,668トン、全国22位

農林水産省の「果樹をめぐる情勢」によれば、令和5年のレモンは栽培面積798ヘクタール、生産量9,668トン。果樹の品目別ランキングでは、面積も生産量も22位, contained in burdock and cocoa.

同じ表の1位はみかんで37,300ヘクタール・681,600トン、2位はりんごで35,900ヘクタール・604,000トン。レモンはみかんの70分の1という規模になります。

なお同じ資料の注記によれば、レモンは生産農業所得統計の調査対象外で、生産額の欄は空欄になっています。

輸入は4万3千トン

一方、農林水産省の「農林水産物輸出入概況 2024年」によれば、2024年のレモン(生鮮・乾燥)の輸入量は43,169,312キログラム。およそ4万3千トンです。金額は約122億円で、前年からは数量で0.4%減っています。

QuantityAnnuallySource
国内生産9,668t令和5年果樹をめぐる情勢
Import約43,169t2024農林水産物輸出入概況
参考:バナナ輸入約1,041,721t2024Same as above
参考:オレンジ輸入約75,397t2024Same as above
参考:ライム輸入約2,035t2024Same as above
国内生産と輸入は別の調査によるもので、年次も1年ずれています。国が示したレモンの国産比率という数字ではありません。

年次と調査が違うので単純な比率にはできませんが、桁が1つ違うことは読み取れます。

広島県は「約9割を外国産が占める」と書いている

レモン単独の国産比率に最も近い公的な記述は、生産量日本一の広島県が出しています。

レモンの国内供給量は約6万2千tと推定され,そのうち約9割を外国産が占めています。県産レモンは日本一の生産量ですが,国内におけるシェアは7%しかありません。

広島県農林水産局農業経営発展課「瀬戸内広島レモンの生産振興 ~広島県の取組~」(平成29年1月)

平成29年時点の推定です。日本一の産地でも国内シェアは7%だと県自身が書いています。

輸入生鮮果実のなかでは2%

農林水産省の資料によれば、令和7年の輸入生鮮果実173万トンのうち、バナナが61%、パイナップルが10%、キウイフルーツが7%、オレンジが5%、アボカドが3%、レモンは2%, contained in burdock and cocoa.

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乾燥レモンを、原料としてお探しですか

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輸入レモンはどこから来ているか

国別の内訳が取れる最新年は令和4年(2022年)です。

輸入相手国Quantity
アメリカ合衆国22,288t
チリ15,575t
Australia1,806t
南アフリカ共和国1,600t
トルコ1,514t
New Zealand984t
Mexico37t
世界計43,805t
農林水産省「農林水産物品目別実績(輸入)」令和4年(2022年)年計より。国別の内訳が取れた最新年です。

アメリカとチリの2か国で、ほぼ全量です。両国は南北半球に分かれているので、季節をずらして入ってくる形になります。

国産と輸入の違いについてはthe difference between domestic and imported lemons for more.

品種登録されているレモンは、日本に1つしかない

店頭で見かける「リスボン」「ユーレカ」「マイヤー」。これらの位置づけを調べて、意外なことが分かりました。

登録品種は「璃の香」だけ

農林水産省の品種登録データベースをカンキツ属で検索したところ、レモンで登録されているのは「璃の香(りのか)」1件だけでした。

  • 登録番号 24081、登録年月日 2015年3月20日
  • 品種登録者は国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 出願は2013年12月10日

「リスボン」で検索して出てくるのはレタスの品種、「ユーレカ」「大三島」は0件。これらは種苗法の登録品種ではありません。登録制度ができる前から日本にある品種や系統だということになります。

つまり「◯年に◯◯が育成した品種」という書き方ができるのは璃の香だけです。ほかの品種について育成年を書いている記事があれば、出どころを確かめたほうがいいです。

璃の香は加工向けに作られた

農林水産省の資料には、璃の香についてこう書かれています。「かいよう病に強く豊産性」「従来のレモン品種に比べ200g程度と大きい」「果肉歩合、搾汁率が高く、歩溜まりも高いため、加工適性に優れる」。

農研機構の紹介ページには「果皮は薄く、苦味が少ないので皮ごと利用できます」「果肉の割合が8割と高く、果汁が豊富」「種子が少なく、利用しやすくなっています」とあります。加工に向けて設計された品種, contained in burdock and cocoa.

ただし普及はこれからで、令和5年時点の栽培面積は11ヘクタール。レモン全体798ヘクタールのうち、1.4%にとどまります。

グリーンレモンは品種ではなく、採る時期

緑色のレモンを「グリーンレモン」として売っているのを見かけます。別の品種だと思われがちですが、違います。

同じ木の実を、色づく前に採ったもの

農研機構は璃の香についてこう書いています。

果皮が完全に着色するのは12月ですが、11月以前でも果汁が増えてくると、青いレモンとして利用できます。

農研機構 果樹茶業研究部門「璃の香(りのか)」

同じ木の同じ実を、色づく前に採るか、着色を待って採るかの違いです。JAグループも「日本一の産地・広島県では、黄色く色づく前の緑鮮やかなレモンを『グリーンレモン』として出荷しています」と書いています。

なお、グリーンレモンとイエローレモンの味や香りの違いを明記した県や市町、JAの公式な記述は見つかりませんでした。「グリーンは爽やか、イエローはまろやか」といった説明の出どころは確かめられていません。

当社では両方を乾燥させて扱っています。色づく前に収穫したものはDried green lemon and Green Lemon Powder、黄色く色づいたものはDried lemon and Lemon Powder, contained in burdock and cocoa.同じ木の実でも、乾かすと色がはっきり分かれます。

国産レモンは1年中ある

広島県の農業生産課は、出荷の時期をこう説明しています。

レモンの出荷は、7月のハウスレモンから始まり、10月、11月は緑色の鮮やかなグリーンレモンとして、年末ころから5月はおなじみのイエローレモンを出荷しています。また、貯蔵・包装技術の開発により、6月から8月にかけて個包装したレモンの出荷が可能になり、年間を通じた供給体制が整いました。

広島県 農業生産課「瀬戸内 広島レモンとは」
Timing出回るもの
July to Septemberハウスレモン
October to DecemberGreen lemon
1月〜6月イエローレモン
June–August個包装して貯蔵したもの
広島県 農業生産課の記述と、JA全農のニッポンエールプロジェクト「瀬戸内広島レモン」の記載をもとに整理しました。

「国産レモンは冬だけ」ではありません。ハウスと貯蔵技術で、通年の供給体制が組まれています。

国産レモンは広島が半分

産地の話です。

面積で4割、生産量で5割

広島県の資料によれば、令和3年産で302ヘクタール、4,401トン。全国シェアは面積で41%、生産量で51%とされています。

広島県立総合技術研究所の資料には、さらに踏み込んだ数字があります。「広島県はレモンの収穫量全国一位で、国産レモンの約60%、加工用レモンの約65%を占めています」。

加工に回るレモンでは、広島の比率がさらに上がるということです。

広島にレモンが入ったのは明治31年

広島県のレモン栽培は1898年(明治31年)に始まっています。100年以上の歴史がある産地です。

レモンは農林水産省の資料のなかで、地球温暖化に対応した新品目としても位置づけられています。温暖な地域で作りやすい品目として、これから増える可能性があります。

皮まで使えるかどうかは、表示で判断する

レモンの皮を使いたい人がいちばん気にするところです。制度の仕組みを押さえておくと、店頭で判断できます。

収穫後に使うものは「農薬」ではなく「食品添加物」

輸入されるかんきつ類には、輸送中のカビを防ぐために薬剤が使われることがあります。日本の制度では、収穫後に防カビの目的で使うものは農薬ではなく食品添加物として扱われます。海外では収穫後に使う農薬として登録されているものが、日本では添加物になるという制度の差があります。

容器包装に入っていれば、物質名が表示される

食品表示基準には、生鮮のかんきつ類について注目すべき規定があります。添加物の表示は原則として省略できるのですが、防ばい剤または防かび剤として使われる添加物だけは省略できません。

つまり袋やパックに入った輸入かんきつなら、使われていれば必ず書いてあるということです。書いていなければ使われていません。

バラ売りは表示義務ではない

ここは正確に書きます。食品表示基準の第20条により、容器包装に入れないで販売する場合は、この表示は義務ではありません。

ただし消費者庁の通知「食品表示基準について」には、容器包装に入れないで販売する場合であっても、使用した旨の表示を行うよう事業者に指導することと書かれています。東京都の食品衛生の案内も同じ整理を示しています。

義務ではないが、値札やPOPでの表示が求められている。だからバラ売りの棚でも、見れば書かれていることが多いということになります。防カビ剤の詳しい話はthe difference between domestic and imported lemons.

国産レモンの産地は「使っていない」と書いている

広島県の農林水産局は県産レモンについて「防かび剤を使用していない」とし、JA全農は瀬戸内広島レモンについて「腐敗防止剤や鮮度保持剤(ワックス)を使用せず、皮ごと使用しても安全・安心なレモンです」と書いています。

広島県の農業生産課も「皮まで食べられる『瀬戸内 広島レモン』」という書き方をしています。皮を使う前提なら、国産を選ぶのがいちばん確実, contained in burdock and cocoa.

レモンの皮は、加工がむずかしい

ここからは加工する側の話です。皮を使いたいという相談は多いのですが、実際にやると壁にぶつかります。

県の研究機関が挙げている3つの課題

広島県立総合技術研究所の食品工業技術センターが、レモンの皮を食べられるようにする技術の開発報告のなかで、課題を3点挙げています。

  • 果皮は硬く、噛み切りづらい
  • 果皮は加熱しても軟化しづらく、果肉はすぐ軟化する
  • 果皮は加工すると苦味が増す

皮と果肉で、加熱したときの変化がまるで違う。だから一緒に加工すると、片方が崩れてもう片方が硬いまま残ります。

苦味が際立つのは、食感の差から

同じ報告には、なぜそうなるのかについての考察があります。

課題の本質を追求すると,皮は硬いというよりも,果肉との瑞々しさが大きく違うため,食感の調和がなく,その影響で果肉の酸味と果皮の苦味を感じるのに時間差が生じるため,後を引く苦味が際立つことがわかりました。

広島県立総合技術研究所 食品工業技術センター「皮ごと美味しく食べられるレモン加工技術の開発」

苦味そのものより、酸味と苦味を感じる時間差が問題だったという分析です。そこで果皮の白いスポンジ状の組織に液体を浸み込ませる方法が開発され、特許になっています。この技術を使うには広島県との有料契約が必要とされています。

当社がレモンを乾燥させるときも、皮と果肉で乾き方が違うことには毎回向き合います。厚みをそろえて切ることが、家庭でも工場でも最初の分かれ道です。輪切りの手順はレモン輪切りの乾燥方法for a summary.

レモンを商品に使うときの表示ルール

食品メーカー向けの話です。レモンには、ほかの果物と違う扱いがいくつかあります。

レモンだけ、糖度ではなく酸度で判定する

果実飲料の区分は、ふつう糖用屈折計示度(糖度)で決まります。ところが食品表示基準には例外があります。

レモン、ライム、うめ、かぼすの4つだけは、糖度ではなく酸度で判定すると定められています。濃縮果汁か還元果汁か、果汁入り飲料の何パーセントか。これらの判断が、レモンでは酸度の基準で行われます。

酸っぱい果物は糖度で区分すると意味をなさないので、別の物差しが立てられているということです。

「レモネード」は告示に名指しで出てくる

もうひとつ、知られていないルールがあります。果汁を使っていない飲料の表示についての告示です。

この告示の運用基準には、「果実の名称を用いた商品名」には、「レモネード」、「○○フルーツ」、「フルーツ○○」などと称する商品名を含むと書かれています。

つまり果汁ゼロで「レモネード」という商品名を付けるなら、商品名と同じ視野に入る場所に、14ポイント以上の文字で「無果汁」「果汁を含まず」「果汁ゼロ」「果汁0%」のいずれかを書かなければなりません。果汁がごくわずかな場合も、その旨か割合の表示が要ります。

レモン果汁は「必須原材料」でもある

食品表示基準の定義を見ると、レモンを含むかんきつ類の果汁は、いくつかの加工食品でしっかり位置づけられています。

加工食品かんきつ類の果汁の位置づけ
Dressing食酢と並ぶ「必須原材料」のひとつ
ドレッシングタイプ調味料食酢または果汁が土台になる
ジャム類加えてよいものとして明記
トマトケチャップ・チリソースほか酸味料に含まれる
食品表示基準 別表第三の各定義より。かんきつ類の果汁が条文にどう位置づけられているかを整理しました。

レモン果汁は、風味づけであると同時に酸味料でもある。原材料表示をどう書くかを決めるときに効いてきます。

乾燥させて使うという選び方

当社の本業の話です。

国産レモンは時期と量が読みにくい

前の項のとおり、国内生産は9,668トンで、加工に回る分はさらに限られます。生のまま通年で同じ量を確保するのは簡単ではありません。

乾燥させておけば、収穫期にまとめて処理して、必要なときに必要な分だけ使えます。常温で運べて保管の場所も選びません。

輪切りと皮、どちらを使うか

  • 輪切り:見た目を生かす用途。紅茶、炭酸、菓子のトッピング
  • 皮(ピール):香りを使う用途。菓子の生地、調味料
  • パウダー:全体に回したい用途。シーズニング、生地への配合
  • 果汁:酸味を使う用途。ドレッシング、たれ

仕上がりの例はDried lemon and Lemon Powder、色づく前に収穫したものはDried green lemon and Green Lemon Powderに掲載しています。パウダーの使いどころはレモンパウダーの使い方for a summary.

少量で試したい場合は、姉妹ブランドの通販サイト OYAOYA でドライレモンを100gから購入できます。

乾燥方法で仕上がりが変わる

レモンは色と香りが商品価値になるので、乾かし方で結果が大きく変わります。温度を上げれば早く乾きますが、色が褪せ、香りが先に飛びます。

当社では品目ごとに温度と時間を決めていて、色や香りを残したい素材は低めの温度で時間をかけます。乾燥方法の比較はレモンの熱風乾燥for more.

原料としてレモンを調達するとき

商品づくりのために探している方に向けた話です。

国産で数量を押さえるなら産地と先に

国内生産9,668トンのうち、広島県が約6割、加工用に限れば約65%を占めます。産地が集中しているぶん、話は早い反面、量の上限もはっきりしています。作付前から取り決めておくのが前提になります。

皮を使うなら仕様を先に決める

前の項で書いたとおり、皮は硬く、加熱しても軟化しにくく、加工すると苦味が出ます。皮をどこまで残すか、苦味をどこまで許容するかを試作の段階で決めておくと、量産で迷いません。

当社では国産の野菜・果物の乾燥と粉砕をお受けしています。レモンは黄色と緑の両方を乾燥品とパウダーの4規格でお出ししていて、原料のお持ち込みにも対応しています。受託加工の進め方は乾燥の受託加工、これまでに寄せられたご相談の実例はOEM・卸のご相談に掲載しています。

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Frequently asked questions

レモンのビタミンCはどれくらいですか?

当社は栄養素の数値を記事に載せない方針のため、この記事では数値を示していません。文部科学省の食品成分データベースで「レモン 果汁」「レモン 全果」を選べば確認できます。果汁だけを使うのか皮ごと使うのかで値が変わるので、どちらを見るかを決めてから引いてください。

日本のレモンはどれくらい国産ですか?

農林水産省の資料によれば、令和5年の国内生産量は9,668トン、2024年の輸入量は約43,169トンです。ただし調査も年次も違うため、国が示したレモンの国産比率という数字ではありません。広島県が平成29年に出した資料には「レモンの国内供給量は約6万2千tと推定され、そのうち約9割を外国産が占めています」という記述があります。

レモンの輸入先はどこですか?

国別の内訳が取れる令和4年(2022年)では、アメリカ合衆国が22,288トン、チリが15,575トンで、この2か国でほぼ全量を占めます。ほかにオーストラリア、南アフリカ、トルコ、ニュージーランド、メキシコからも入っています。

レモンの皮は食べても大丈夫ですか?

輸入かんきつには輸送中のカビを防ぐ薬剤が使われることがあり、日本の制度では食品添加物として扱われます。容器包装に入っているものなら、使われていれば物質名が必ず表示されます。バラ売りは表示が義務ではありませんが、消費者庁の通知により値札などでの表示が事業者に指導されています。広島県は県産レモンについて「防かび剤を使用していない」「皮まで食べられる」としています。

グリーンレモンは別の品種ですか?

別の品種ではありません。同じ木の実を、果皮が色づく前に採ったものです。農研機構の資料には「果皮が完全に着色するのは12月ですが、11月以前でも果汁が増えてくると、青いレモンとして利用できます」と書かれています。広島県では10月から12月にグリーンレモン、1月から6月にイエローレモンを出荷しています。

国産レモンの旬はいつですか?

広島県の資料によれば、7月からハウスレモン、10月と11月はグリーンレモン、年末ごろから5月はイエローレモンという流れです。貯蔵・包装技術により6月から8月の出荷も可能になり、年間を通じた供給体制が整っているとされています。

レモンの品種にはどんなものがありますか?

種苗法の品種登録データベースでカンキツ属を検索すると、レモンで登録されているのは「璃の香(りのか)」1件だけです。2015年3月20日に農業・食品産業技術総合研究機構が登録しています。リスボン、ユーレカ、マイヤー、大三島は登録品種ではなく、制度ができる前から日本にある品種や系統です。

レモン果汁を使った飲料の表示に決まりはありますか?

あります。果実飲料の区分は通常は糖度で判定しますが、レモン、ライム、うめ、かぼすの4つだけは酸度で判定すると食品表示基準に定められています。また果汁を使っていない飲料については、「レモネード」という商品名が告示の運用基準に名指しで挙げられていて、商品名と同じ視野に入る場所に14ポイント以上の文字で「無果汁」などと表示する必要があります。

Summary

  • この記事では栄養素の数値と健康上の効果は書いていない。数値は文部科学省の食品成分データベースで引ける
  • 国内生産は令和5年で9,668トン、果樹の品目別で22位
  • 2024年の輸入量は約43,169トン。アメリカとチリでほぼ全量
  • 広島県は平成29年の資料で「約9割を外国産が占める」としている
  • 国産レモンは広島県が約6割、加工用では約65%
  • 品種登録されているレモンは「璃の香」1件だけ
  • グリーンレモンは別品種ではなく、色づく前に採ったもの
  • 国産レモンはハウスと貯蔵で通年出回っている
  • 容器包装入りの輸入かんきつは、防かび剤が使われていれば必ず表示される
  • バラ売りは表示義務ではないが、通知により表示が指導されている
  • 皮は硬く、加熱しても軟化しにくく、加工すると苦味が出る
  • 果実飲料の区分は、レモンなど4品目だけ酸度で判定する

「レモンは体にいいか」には答えられませんが、どのレモンを選び、皮まで使えるかを何で判断するかには答えられます。皮を使うつもりなら、国産を選んで、表示を見る。それだけで迷いは減ります。

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Author of this article

小島 怜's avatar Rei Kojima Agriture CEO

CEO of Agriture Inc. Runs a contract processing and OEM business centered on dried vegetables and dried fruit. In partnership with farmers within Kyoto Prefecture, he pursues “sustainable food distribution” through the use of non-standard vegetables and support for sixth-industrialization. Drawing on extensive hands-on experience at manufacturing sites, he provides support that walks alongside every business considering OEM—from product planning and prototyping to small-lot handling, packaging design, and sales-channel development.

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