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さつまいもを使った紅茶の試作を行いました

このたびAgritureでは、さつまいもを配合した紅茶の試作を行いました。乾燥野菜や乾燥果実をブレンドティーの原料に使う相談は年々増えていますが、素材によって「茶葉に混ぜたときに風味が出るもの」と「思ったほど出ないもの」がはっきり分かれます。今回のさつまいもは、その後者の代表格でした。

試作を通して分かったのは、さつまいもは熱を加えないと味が出ないという点です。さつまいものデンプンは、じっくり加熱される過程で糖に変わることで、あの特有の甘みと香りが立ちます。乾燥させただけのさつまいもをそのまま茶葉に混ぜても、湯を注いだ数分の抽出では甘みも香りもほとんど移りませんでした。素材としてのポテンシャルは高いのに、抽出という工程との相性が悪いわけです。

そこで今回は、焼き芋の香ばしい風味を軸に据えた設計に切り替え、さつまいも自体は少量の配合にとどめる方向で仕上げました。素材を主役として大量に入れるのではなく、見た目と存在の裏づけとして少量を配し、風味の輪郭は別の設計で立てるという考え方です。結果として、焼き芋を思わせる甘い香りと、紅茶のコクが両立した仕上がりになりました。なお、ベースとなる紅茶の茶葉は外部から仕入れています。Agritureが担うのは、自社で乾燥させた野菜・果実素材をどう配合するかという原料設計の部分で、茶葉そのものの生産は行っていません。

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乾燥素材をブレンドティーに使うときの落とし穴

ブレンドティーの原料設計では、「その素材が抽出という短時間の工程で風味を出せるか」が最初の関門になります。乾燥野菜や乾燥果実には、素材ごとにはっきりした傾向があります。

  • 抽出で風味が出やすい:柑橘の皮(精油成分が湯に移りやすい)、ハーブ・香草類、生姜
  • 抽出しにくい:デンプン質の芋類・根菜類、糖度は高いが香りの揮発成分が少ない素材
  • 色は出るが味は薄い:葉物野菜のパウダー類

芋類は「甘い素材だから茶にしても甘くなるはず」と考えられがちですが、甘みの正体がデンプン由来である以上、加熱による糖化を経ないと風味として出てきません。この見極めを試作の初期段階でやっておくと、配合設計のやり直しを減らせます。

少量配合という設計判断

素材が主役になれないと分かったとき、選択肢は二つあります。素材を諦めるか、役割を変えるかです。今回は後者を選びました。

さつまいもを少量に絞ることで、原料コストを抑えながら「さつまいもを使った紅茶」という商品コンセプトは維持できます。ティーバッグの中身を開けたときに素材が見えることや、原材料表示に名前が載ることには、風味とは別の価値があります。素材そのものの風味量と、商品としての説得力は必ずしも比例しないという点は、ブレンド設計でしばしば効いてくる考え方です。

逆に、さつまいもの甘みを前面に出したい商品であれば、茶ではなくDicedのように咀嚼して食べる形状や、粉末を溶かし込む飲料設計のほうが素材の持ち味を引き出せます。用途に対して形状を選び直すことが、素材を活かす近道になります。

ブレンドティーのOEM・商品開発について

Agriture社では、乾燥野菜・乾燥果実・ハーブ類を組み合わせたブレンドティーの原料設計についてご相談をお受けしています。ご相談が多い方向性を整理します。

  • 季節限定のフレーバーティー(秋冬のさつまいも・栗、春の柑橘など)
  • 国産素材を軸にしたブレンドティーのシリーズ展開
  • 観光農園・直売所の土産物向けオリジナルティー
  • カフェ・飲食店のハウスブレンド開発
  • ノンカフェインの茶飲料(ハーブ・果樹葉を主体にした設計)

About the minimum prototype lot and processing facility

試作は原料1kgからお受けしています。配合比率を変えた複数パターンを並行で試せるため、風味の出方を比較しながら設計を詰めていけます。本製造は10kgからの対応で、仕入れロット・納期・包装形態は個別相談で詰めます。

加工所は京都府内の自社加工所です。賞味期限は出荷日から6ヶ月程度、業務用バルク・小袋・遮光包装まで対応可能です。ベースの茶葉は仕入れとなり、自社で乾燥させた素材とのブレンド設計・充填・包装を担当する形になります。茶葉の栽培や焙煎、コーヒーの抽出・濃縮については自社設備を持たないため、その工程を含む案件は事前にご相談ください。

ブレンドに使いやすい乾燥素材

ブレンドティーの原料としてご相談が多い素材を挙げます。抽出で香りが立ちやすいものを軸に組むと、設計の失敗が少なくなります。

Agritureでは、乾燥野菜・乾燥果実を活かしたブレンドティーの原料設計や、業務用原料の試作にも対応しています。素材の風味がどこまで出るのか、どの形状が最適なのかといった段階からご相談いただけます。

Dried turnip can be expected to attract commercial interest as a material for soups, simmered dishes, and pickles, and if processed into powder, it can also be used as a raw material for baby food and nursing-care food. Turnip's characteristic gentle flavor is a material well compatible with children's foods and products for the elderly.

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Author of this article

小島 怜's avatar Rei Kojima Agriture CEO

CEO of Agriture Inc. Runs a contract processing and OEM business centered on dried vegetables and dried fruit. In partnership with farmers within Kyoto Prefecture, he pursues “sustainable food distribution” through the use of non-standard vegetables and support for sixth-industrialization. Drawing on extensive hands-on experience at manufacturing sites, he provides support that walks alongside every business considering OEM—from product planning and prototyping to small-lot handling, packaging design, and sales-channel development.

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