乾燥野菜のカスタム加工|カット形状・ブレンド・水分率の対応ガイド
「市販の乾燥野菜では、うちの商品にぴったり合う仕様がない」ーー商品開発の担当者なら、一度はこう感じたことがあるのではないでしょうか。スープに入れる乾燥野菜をもう少し小さめにカットしてほしい、ふりかけ用にはもっと細かいみじん切りやフレーク状がほしい、5種類の野菜を特定の比率でブレンドしたい……。
既製品では叶わないこうした要望に応えるのが、乾燥野菜のカスタム加工です。ダイス・スライス・細切り・みじん・フレークまで、カットサイズと形状を自由に組み合わせて、自社商品にぴったり合う仕様に仕上げられます。Agritureは京都の自社工場で乾燥野菜の受託加工を手がけており、カットサイズ調整・形状加工・ブレンド配合・水分率指定まで柔軟に対応しています。
この記事では、カスタム加工でどんなことができるのか、仕様を決めるときに何を考えればいいのかを具体的にお伝えします。

乾燥加工のOEMについてわかる資料をご用意しています
小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャーOEM

- 既存原料100g~からOEM対応
- 持ち込み原料の乾燥加工も可能
- 加工から充填まで一括でサポート
乾燥野菜のカスタム加工で対応できること
加工タイプの全体像
カスタム加工と一口に言っても、大きく4つのタイプに分かれます。商品設計のどの部分をカスタマイズしたいかによって、適した依頼方法が変わります。
| カスタム軸 | 調整できる内容 | 向く用途例 |
|---|---|---|
| カット形状・サイズ | ダイス・スライス・細切り・みじん・フレーク | スープ具材、ふりかけ、即席麺かやく |
| ブレンド配合 | 複数品目を任意の比率でミックス | 5種野菜ミックス、ふりかけ、お茶漬け |
| 水分率 | 5〜15%で調整(常温保存性と食感を両立) | 長期保存品、備蓄食、袋詰め業務用 |
| 原料指定 | 国産・特定産地・契約農家・規格外活用 | 京野菜使用PB商品、フードロス訴求商品 |
既製品とカスタム品の違い
既製品は「汎用仕様で大量生産」されるのに対し、カスタム品は「自社商品に最適化」されます。小ロット試作から始められる分、開発スピードは柔軟です。
既製品
- 最小ロット:1kg〜(メーカー標準)
- カットサイズ:メーカー規定
- ブレンド配合:固定
- 納期:短い(在庫品)
- 価格:安い
カスタム品
- 最小ロット:100g〜試作可
- カットサイズ:仕様書で指定
- ブレンド配合:自由設計
- 納期:試作2〜4週、量産6〜12週
- 価格:やや高め(独自性の価値)
カット形状別の特徴と活用法
カスタム加工で最もリクエストの多いのがカット形状の指定です。最終商品での食感・復元時間・見た目を左右する要素なので、どの形状を選ぶかが商品の完成度に直結します。以下、主な6形状について特徴・向く用途・Agriture製品の事例を整理します。
ダイスカット(角切り/3〜10mm角)

野菜を立方体〜直方体に切る加工です。ごろっとした具材感を残したい商品に向きます。ミネストローネ・ピラフ・炊き込みごはん・業務用カップスープ・レストランの仕込みで多く使われ、3〜5mmの小さめは即席スープ、8〜10mmの大きめは惣菜・具材感訴求に向きます。
Agriture製品事例:乾燥かぼちゃ・乾燥聖護院大根のダイスカットは業務用スープ具材として対応しています。果肉が柔らかく水分が多い野菜(トマトなど)はダイス化に向かず、輪切りスライスでの供給になります。
スライス(薄切り/厚み2〜5mm)

輪切り・いちょう切りで薄く切る加工です。だしに馴染みやすく、味噌汁・和風スープ・煮物で定番の形状。2〜3mmの薄めは即席汁物、4〜5mmの厚めは煮物・惣菜向きです。見た目の彩りにも貢献します。
Agriture製品事例:ドライトマト(京都府京丹後産・桃太郎系大玉)の輪切りスライスが標準規格で、パスタ・前菜・ベーカリー・冷製メニューまで幅広く業務用提供。乾燥聖護院大根のいちょうスライスは和風スープ・煮物具材、ドライレモン・ドライみかんのスライスは紅茶ブレンド・ドリンクベースで使われています。
細切り(千切り/幅1〜3mm×長さ20〜40mm)

幅を細く、長めに切る加工です。即席麺かやく・炒め物・和え物で使いやすく、復元時間が短いのが特徴。きんぴら風の和総菜や、ふりかけ素材としても活用できます。
Agriture製品事例:乾燥九条ねぎの細切りは、即席麺かやく・薬味として定番商品。乾燥ごぼう(ささがき)・乾燥京くれない人参の千切りは、きんぴら風惣菜・和え物用に業務用供給しています。
みじん切り(1〜3mm角)
より細かくカットした加工です。ふりかけ・ハンバーグ・餃子餡・子ども向け商品で使われ、ご飯や練り物への絡み・混ざりやすさが強みです。復元せずそのまま振りかける用途にも向きます。
Agriture製品事例:乾燥九条ねぎのみじん切りはふりかけ・薬味で人気、乾燥ほうれん草・乾燥小松菜のみじんはベビーフード・介護食向けにも提供しています。
フレーク・チップ(不定形・扁平)
不定形の薄片に加工した形状です。トッピング・シリアル・スナック・ふりかけで使われます。乾燥時に自然に割れた薄片を選別する場合と、意図的にカット・乾燥させて作る場合があります。
Agriture製品事例:ドライりんご・ドライバナナのチップは、シリアル・グラノーラ・トッピング用に業務用提供。乾燥ビーツのフレークは、サラダ・スムージー彩り素材としての実績があります。
スティック・特殊形状(ペット兼用/携帯スナック)

スティック状・フィンガー状など、用途に合わせた特殊形状も相談可能です。ペットのおやつ、子ども向け携帯スナック、ギフトの花びら型など、他社と差別化できる形状設計ができます。
Agriture製品事例:ワンズデイリー様との協業で、長野県産「葉取らずりんご」をスティック形状に加工。人と犬が一緒に食べられる無添加おやつとして商品化されました。
粉末(パウダー化/100〜200メッシュ)

最も細かい形状です。製菓・飲料・ベビーフード・機能性食品・調味料原料として使われます。乾燥野菜とは別ラインでの対応になるため、詳細は業務用野菜パウダー|Agriture取扱ラインナップをご覧ください。
💡 カット形状指定のコツ
「細かくすれば復元が早いが風味は飛びやすく、大きくすれば食感は残るが乾燥ムラが出やすい」というトレードオフがあります。Agritureでは初回試作で異なるカットサイズのサンプルを複数用意して、実際にお湯で戻して比較できます。
試作から量産までのスケジュールと費用感
一般的なスケジュール
| 段階 | ロット目安 | 納期目安 |
|---|---|---|
| 初回試作 | 100g〜1kg | 2〜4週間 |
| 改良試作(仕様調整) | 1〜3kg | 2〜4週間 |
| 小ロット量産 | 5〜20kg | 3〜6週間 |
| 本格量産 | 50kg〜 | 6〜12週間 |
最低ロットの目安
Agritureは100g〜の小ロット試作に対応しています。いきなり量産発注せずに、3回ほど試作を重ねて仕様を詰めるのが、失敗しない商品開発の定石です。量産段階では5kg〜50kgの中ロットから対応可能で、大量発注は50kg〜500kg単位で調整します。
初回試作(100g〜1kg/2〜4週間)
仕様書をもとに、カット形状・水分率・ブレンド比のベース案を小ロットで試作します。ここでの目的は「方向性が合っているか」の確認なので、完成度より判断材料を揃えることを優先します。注意点:サンプルサイズが小さいと量産再現性に差が出やすいため、判断しかねる場合はサイズ違いを複数同時試作してください。
改良試作(1〜3kg/2〜4週間)
初回試作のフィードバックをもとに仕様を詰めます。カット厚0.5mm単位の調整、水分率1%単位の調整、配合比率の微調整などが主な作業です。注意点:ここで仕様を固めきれないまま量産に進むと、量産ロットで課題が顕在化しやすいので、納得いくまで改良試作を重ねるのが安全です。
小ロット量産(5〜20kg/3〜6週間)
仕様確定後、量産設備でテスト製造します。試作と量産で設備が違う場合、歩留まり・仕上がりに差が出ることがあるため、この段階で再現性を確認します。注意点:初回量産ロットは検査・品質確認を通常ロットより厚めに取ると、次ロットからのトラブルを防げます。
本格量産(50kg〜/6〜12週間)
商品発売・定期供給に合わせた本格量産ロットです。原料の旬・乾燥ラインのスケジュールに依存するため、3〜6ヶ月前の事前発注が望ましい。注意点:旬の短い野菜(京野菜・伝統野菜)は年間計画の早期合意が必須で、突発的な追加発注は対応困難な場合があります。
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小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャーOEM

- 既存原料100g~からOEM対応
- 持ち込み原料の乾燥加工も可能
- 加工から充填まで一括でサポート
Agriture取扱野菜×おすすめカット形状
カスタム加工の仕様を決める参考に、Agritureの代表的な取扱野菜ごとに「どのカット形状が向くか」を整理しました。品目別の特徴(水分率・繊維の向き・色素)に合わせた形状選びが、商品の完成度を高めます。
| 品目 | おすすめカット形状 | 向く用途 |
|---|---|---|
| 乾燥九条ねぎ | 細切り(1〜3mm)/みじん/粉末 | 薬味・ふりかけ・即席麺かやく・調味料 |
| 乾燥聖護院大根 | いちょうスライス(2〜3mm)/ダイス(5mm) | 和風スープ・煮物・ミネストローネ |
| 乾燥万願寺とうがらし | 輪切り(3mm)/細切り | 薬味・彩り・ピザトッピング |
| ドライトマト | 輪切りスライスのみ(ダイス化不可) | パスタ・前菜・ベーカリー・冷製メニュー |
| 乾燥京くれない人参 | 千切り/いちょうスライス | 和え物・味噌汁・炊き込みごはん |
| 乾燥ほうれん草・乾燥小松菜 | 細切り/みじん | スープ・ごま和え・ふりかけ |
| 乾燥かぼちゃ | ダイス(8〜10mm)/パウダー | スープ・ピラフ・製菓ベース |
| 乾燥ビーツ | スライス(2mm)/パウダー | サラダ・製菓着色・ドリンク |
Agritureの業務用乾燥野菜の全品目は【業務用】乾燥野菜・ドライ野菜|国産の乾物原料ページでご覧いただけます。品目ごとに、カット形状・水分率・産地・パッケージ仕様の相談が可能です。
よくある質問
カスタム加工の依頼から納品まで、最短でどれくらいかかりますか?
試作は2〜4週間、量産は試作完了後6〜12週間が目安です。既存仕様に近いものであれば短縮可能ですが、原料の旬や乾燥ライン稼働状況により変動します。
他社で製造した乾燥野菜の二次加工(粉砕やブレンド)も対応できますか?
可能です。既存の乾燥野菜を原料として、粉砕・カット調整・ブレンド配合の二次加工を承ります。原料のロット確認と規格書提供をお願いすることがあります。
季節によって手に入らない野菜はありますか?
京野菜・伝統野菜には季節性があり、収穫期以外は調達が難しい品目があります。年間計画で早期発注していただくか、旬の時期にまとめて乾燥加工して在庫化する運用を推奨しています。
オーガニック原料でのカスタム加工は可能ですか?
一部品目で対応可能です。JAS有機認証の原料を使うか、契約農家からの農薬不使用原料で進めるかを事前に決めます。認証表示には追加要件があるため、仕様段階でご相談ください。
ブレンド配合のレシピは秘密保持されますか?
秘密保持契約(NDA)のもとで秘匿されます。配合比率・原料産地・加工条件は案件ごとに管理し、他社に同じレシピが使われることはありません。
食品表示ラベルの原材料名の記載について相談できますか?
相談可能です。原材料名の順序(使用量の多い順)・アレルゲン表示・特定原材料の記載ルールに沿って、仕様書に基づく表示案を提示します。薬機法や景品表示法の観点もあわせて確認します。
まとめ|カスタム加工は仕様書と試作で決まる
乾燥野菜のカスタム加工は、「カット形状・ブレンド・水分率・原料」の4軸で仕様を決め、100g〜の試作を3回ほど重ねて量産に移るのが定石です。特にカット形状は、最終商品での食感・復元時間・見た目を直接左右するため、用途ごとの最適形状を試作サンプルで比較して決めることが重要です。
ブレンド配合の設計では、主役品目(50〜70%)+脇役・差し色(30〜50%)の比率が基本で、水分率・比重・色のバランス・味の相性の4点を意識します。秘密保持契約(NDA)のもとで秘匿されるため、独自性の高いPB商品の核になります。
品目によって向くカット形状は異なり、九条ねぎなら細切り・みじん、聖護院大根ならいちょうスライス・ダイス、ビーツならスライス・パウダー、といった具合に、野菜の繊維・水分・色素の特性で決まります。Agritureでは京都・京丹後の製造拠点で低温乾燥45℃を標準に、全国の契約農家から調達した国産素材のカスタム加工を受託しています。
3行サマリー
- カスタム加工は「カット形状・ブレンド・水分率・原料」の4軸で仕様を決める
- 試作は100g〜、量産は50kg〜。3回の試作で仕様を詰めるのが定石
- 品目ごとに向くカット形状は異なる。繊維・水分・色素の特性で選ぶ
Agritureの業務用乾燥野菜ラインナップは【業務用】乾燥野菜・ドライ野菜|国産の乾物原料ページでご覧いただけます。カスタム加工のご相談は卸・OEMのご案内からどうぞ。
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