えのきパウダーは、乾燥えのきを微粉末化し、だし・スープ粉末・調味料・減塩設計のベースに均一に旨味を行き渡らせることを目的にした原料です。えのきに多く含まれるグアニル酸を中心としたきのこ由来の旨味を、液体や粉体に分散させやすいサイズに仕上げています。Agriture社では、乾燥えのきと同じ原料を使い、微粉末化工程を加えた形でパウダー化しています。
原料形状のえのきが「食感と香りを残したい炊き込みご飯・鍋・スープ具材」に向くのに対し、えのきパウダーは「戻さずそのまま溶かして旨味だけを引き出したい」用途に向きます。同じきのこ系の舞茸パウダーやなめこパウダーとブレンドすれば、和洋問わずだしベースの厚みを設計できます。
Agritureのえのきパウダー、3つのこだわり
きのこパウダーは、粉砕時の発熱による香味飛びと、粒度の不揃いによる分散性低下が品質を左右します。Agriture社では、原料の前処理から粉砕・包装までを自社加工所で管理し、ロット差の少ない仕上がりを目指しています。
1. 旨味成分を逃さない低温乾燥・低温粉砕
グアニル酸は加熱しすぎると分解が進み、きのこ本来の旨味が弱まります。えのきの場合は乾燥段階から温度帯を抑え、粉砕時も摩擦熱が上がりすぎないロットサイズで運用します。粉末を口に含んだ瞬間にえのき特有のコクが感じられる状態を、仕上がりの基準に置いています。
2. 用途に合わせた3段階の粒度
スープ粉末・ドリンク用途ではダマにならない微粉、だしパックやふりかけでは具材感が残る中挽き、仕上げの振りかけ用には粗挽き、というように最終製品に合わせた粉砕度を選べます。試作段階で粒度を3〜4段階比較し、口当たりと旨味の立ち上がり方を同時に詰めます。
3. 減塩・だしブレンドの設計パートナー
舞茸・なめこ・椎茸などのきのこパウダーと組み合わせたブレンドだしを、同じ原料供給先でまとめて設計できます。グアニル酸(きのこ)×グルタミン酸(昆布・野菜)の掛け合わせは、塩分を下げても物足りなさを感じさせない減塩スープ・減塩調味料の中核になります。
取り扱い製品がわかる商品カタログ
小ロット〜大ロットまで柔軟に対応

- 100g~の小ロットから販売
- 日本各地の伝統野菜の取扱い
- ドライフルーツ/ハーブも対応
えのきパウダーの特徴
グアニル酸を中心とした旨味成分を凝縮。少量でだしの厚みが出るため、スープ粉末・ふりかけ・調味料のコア原料として設計しやすい素材です。
スープ・味噌汁に溶かしても粒感が気になりにくく、粉末ミックスに均一に分散。戻し不要でそのまま使える点がパウダーの強みです。
塩分を抑えても旨味で満足感を出せるため、減塩スープ・減塩調味料・介護食ベースとしてご相談が多い用途です。
細挽き(スープ粉末・飲料)/中挽き(だしパック・ふりかけ)/粗挽き(仕上げ用)から選択。試作で粒度違いの比較ができます。
舞茸・なめこ・椎茸などのきのこパウダーとブレンドすることで、複合きのこだしや万能調味料の中核設計が可能です。
乾燥えのきと併用することで、旨味の厚み(パウダー)と具材感(原料形状)を両立したレシピ設計ができます。
製品仕様(業務用)
試作段階の基本仕様は以下の通りです。仕入れロット・納期・包装形態は個別相談で詰めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | えのきパウダー |
| 原材料 | えのき(国産) |
| 形状 | 微粉末(乾燥えのきを粉砕) |
| 外観 | 淡いクリーム色〜ベージュの微粉末 |
| 香り | えのき特有のきのこ香、乾燥きのこらしいコクのある香り |
| 内容量 | 用途・ロットに応じて個別見積 |
| 賞味期限 | 出荷日から6ヶ月程度 |
| 保存方法 | 高温多湿・直射日光を避け、開封後は密閉して冷暗所で保管 |
| 加工所 | 京都府内の自社加工所 |
| 試作最小ロット | 原料1kg〜 |
カスタマイズ対応
粒度・配合・包装・最終製品化までを試作段階から相談いただけます。記録を残しながらレシピを詰めるため、試作と量産で仕様がぶれにくい体制です。
| 項目 | 対応内容 |
|---|---|
| 粒度調整 | 細挽き(スープ粉末・飲料)/中挽き(だしパック・ふりかけ)/粗挽き(仕上げ振りかけ) |
| 事前ブレンド | 昆布粉・椎茸粉・野菜粉・塩とのプリミックス対応 |
| ブレンド設計 | 舞茸・なめこ・椎茸などきのこ系、玉ねぎ・セロリなど野菜系との複合だし設計 |
| 包装形態 | 業務用バルク、だしパック内包用、スティック・小袋、キャニスター |
| OEM製品化 | スープ粉末・だしパック・シーズニング・減塩調味料・インスタント味噌汁まで一貫対応 |
| 原料供給 | 自社原料のほか、指定産地での受託乾燥・粉砕にも対応 |
食感・具材感を残したい用途には原料形状がおすすめ
炊き込みご飯・鍋・スープの具材・佃煮ベースなど、えのきの食感と繊維を活かしたい用途には、乾燥えのき(原料形状)が向きます。戻してそのまま具材として使える点が強みです。
品種・生産者・産地のこだわり
えのきは人工栽培が確立された代表的なきのこで、国内では長野県を筆頭に全国で生産されています。パウダー原料としては、傘の開きが浅く、軸がしっかりした菌床栽培品が扱いやすく、乾燥後の香りも安定します。
主な産地
| 産地 | 特徴 |
|---|---|
| 長野県 | えのき生産量全国トップ。低温管理の菌床栽培で品質が安定 |
| 新潟県 | 冷涼な気候を活かした通年生産。傘・軸のバランスが良い |
| 福岡県 | 西日本の主要産地。流通網が確立されており調達がしやすい |
| 京都府 | 少量ロットの地場栽培品。試作向けの原料として活用 |
品種・系統の使い分け
一般的な白えのき(菌床栽培)は香りが穏やかでブレンドしやすく、どんなレシピにも合わせやすい汎用型です。流通が増えてきた茶えのき(野生に近い色味の系統)は香りが強く、だしパックや単品スープ素材として輪郭が立ちやすい特徴があります。用途に応じてご提案します。
粉末化の技術と品質管理
きのこパウダーは、乾燥条件と粉砕条件で旨味成分の残り方が変わります。Agriture社では、原料の仕込みから包装までを一貫して管理し、ロット間のブレを抑える仕組みを整えています。
低温乾燥で旨味成分を保持
グアニル酸はえのきを乾燥させる過程で生成・保持される成分ですが、温度帯が高すぎると香味成分と一緒に分解が進みます。低温で時間をかけて仕上げることで、きのこ本来のコクを粉末に閉じ込めます。
粉砕時の発熱コントロール
粉砕工程では摩擦熱で粉末温度が上がりやすく、香味飛びの原因になります。粉砕ロットを小さくし、休止時間を入れながら粒度を揃えることで、袋を開けた瞬間のえのきらしい香りを残します。
粒度分布の安定
粉砕後にふるい分けを行い、規格外の粗粉・微粉を分別。同じ原料から粒度だけを変えた試作が可能なため、最終製品での口当たりと溶けやすさを同時に詰められます。
TIPS:えのきパウダーで減塩スープを設計するコツ
スープベースに対して0.5〜1.5%のえのきパウダーを加えると、塩分を10〜20%下げてもだしの厚みで満足感が保てます。昆布粉や玉ねぎパウダーと組み合わせると、グアニル酸×グルタミン酸×野菜甘味の3層設計になり、減塩でも物足りなさを感じさせないレシピになります。仕上げに少量の粗挽きパウダーを振りかけると、香りが立ち上がって食欲が引き立ちます。
活用シーン・採用事例
えのきパウダーは、きのこ由来の旨味を戻さずそのまま使える点が最大の強みです。ご相談が多い用途を5つのカテゴリに整理します。
1. スープ粉末・インスタントスープ
- きのこポタージュ・きのこコンソメの旨味ベース
- お湯で溶かすタイプのスティックスープ
- 即席味噌汁・和風スープのだし強化
- フリーズドライ食品のブレンド原料
2. だしパック・万能調味料
- 昆布・鰹・椎茸と組み合わせた和風だしパック
- 野菜だしパックへの旨味強化
- 万能きのこだしパウダー(単品商品化)
- 鍋つゆ・うどんつゆの粉末ベース
3. 減塩・健康志向食品
- 減塩しょうゆ・減塩だしの旨味補強
- 介護食・嚥下食のベースフレーバー
- ダイエット食品・低糖質スープの旨味設計
- 病院・施設給食向け減塩メニュー
4. シーズニング・ふりかけ
- ご飯にかけるきのこふりかけ
- ポップコーン・ナッツ用フレーバーパウダー
- パスタシーズニング・ピザ用スパイス
- 焼肉・唐揚げの下味パウダー
5. 加工食品・惣菜
- ハンバーグ・ミートボールへの旨味配合
- 冷凍餃子・シュウマイの餡への練り込み
- レトルトカレー・シチューのコク出し
- 米飯ミックス(炊き込みご飯の素)への配合
きのこ系の複合設計は舞茸パウダー・なめこパウダーのページもご確認ください。薬膳・健康食品領域では野菜薬膳のレシピと組み合わせてのご提案もできます。
粉末の使い方・ブレンド設計
原料形状では戻し工程が必要ですが、パウダーは液体にそのまま溶かし込めるのが最大の利点です。粉体特有の運用ポイントを整理します。
使い方の基本
- スープ200mlに対して0.5〜1.5gを溶かし、きのこだしとして使用
- だしパック1包あたり1〜2gを他のだし素材とブレンド
- ハンバーグ・ミートボール:ひき肉100gに対して0.3〜0.5gを練り込み
- シーズニング:塩・胡椒とブレンドし、肉や魚の下味に使用
- 仕上げ振りかけ:粗挽きを料理に0.1〜0.3g振りかけて香りをプラス
ブレンド設計の例
- 減塩だし:えのき40%+昆布粉30%+椎茸粉20%+塩10%
- きのこポタージュ:えのき25%+玉ねぎパウダー25%+スキムミルク30%+塩・胡椒20%
- 万能きのこシーズニング:えのき35%+舞茸25%+なめこ15%+塩・スパイス25%
- 介護食ベース:えのき30%+野菜粉40%+昆布粉20%+デキストリン10%
保管方法
- 未開封時:高温多湿・直射日光を避け、常温の冷暗所で保管
- 開封後:湿気を吸いやすいため、チャック袋や密閉容器に移し替え、冷蔵庫保管も可
- 賞味期限は出荷日から6ヶ月程度。開封後は1〜2ヶ月を目安に使い切り
- ダマになった場合は、茶こしでふるってから使用すると均一に分散する
関連記事・他のきのこ原料
Agriture社で取り扱うきのこ系パウダーおよび関連原料です。複合だしや万能シーズニングの設計時にご活用ください。
- 乾燥えのき:炊き込み・鍋・スープ具材向けの原料形状
- 舞茸パウダー:機能性きのことして人気、βグルカン含有
- なめこパウダー:とろみと旨味を同時に設計できる原料
- 玉ねぎパウダー:スープベース・シーズニングの定番
- キャベツパウダー:お好み焼き粉・スープ粉末向け
取り扱い製品がわかる商品カタログ
小ロット〜大ロットまで柔軟に対応

- 100g~の小ロットから販売
- 日本各地の伝統野菜の取扱い
- ドライフルーツ/ハーブも対応
よくあるご質問
乾燥えのき(原料形状)とえのきパウダーはどう使い分けますか?
原料形状は食感と具材感を残したい用途、たとえば炊き込みご飯・鍋・スープ具材・佃煮ベースに向きます。パウダーは戻さずそのまま溶かして旨味だけを抽出したい用途、スープ粉末・だしパック・シーズニング・減塩調味料に向きます。同じレシピで両方を併用し、旨味の厚みと具材感を両立させるケースもあります。
粒度は選べますか?
細挽き(スープ粉末・飲料向けで溶けやすい微粉)、中挽き(だしパックやふりかけで具材感が残る粒度)、粗挽き(仕上げ用に振りかけて香りを立ち上げる粒度)の3段階で試作できます。同じ原料から粒度だけを変えた比較試作も可能で、最終製品の口当たりと旨味の立ち上がり方に合わせて選定します。
舞茸・なめこパウダーとブレンドできますか?
可能です。Agriture社では舞茸パウダー・なめこパウダーも同じラインで取り扱っており、複合きのこだしや万能シーズニングを一つの原料供給先で設計できます。えのきの素直な旨味・舞茸の香ばしさ・なめこのとろみと深みを組み合わせることで、単一きのこでは出せない奥行きのあるだしベースになります。
減塩調味料のベースに使えますか?
ご相談が多い用途の一つです。グアニル酸由来の旨味は塩分を減らしても満足感を維持しやすく、昆布粉(グルタミン酸)と組み合わせることで相乗効果が生まれます。減塩しょうゆ・減塩だし・介護食ベース・病院給食向けメニューなどで、塩分を10〜20%下げても物足りなさを感じさせない設計が可能です。
試作の最小ロットはどのくらいですか?
試作は原料1kgからお受けしています。想定する最終製品の仕様・配合・ロット・スケジュールをお聞きしたうえで、個別に見積と納期をご提案します。パウダー単体での供給はもちろん、スープ粉末・だしパック・シーズニング・減塩調味料などの最終製品化までを一貫して相談いただけます。
賞味期限と保存方法を教えてください。
賞味期限は出荷日から6ヶ月程度です。未開封時は高温多湿と直射日光を避け、常温の冷暗所で保管してください。パウダーは湿気を吸いやすいため、開封後はチャック袋や密閉容器に移し替え、1〜2ヶ月を目安に使い切ることをおすすめします。冷蔵保管も可能ですが、取り出した直後の結露には注意してください。
事前ブレンド(プリミックス)の対応はできますか?
対応可能です。昆布粉・椎茸粉・野菜粉・塩・デキストリンなどを指定配合でブレンドし、最終製品に近い粉末の状態で納品する運用もご相談いただけます。配合比・ロット・包装形態を事前に決めておけば、ユーザー側での計量・混合工程を省略でき、生産ラインがシンプルになります。
