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ベジタリアンOEMの始め方|ビーガン対応の原材料選定と商品企画

この記事の要約
ベジタリアンOEMの基本として、ラクト・オボ・ビーガンなど食事制限の違いを整理し、原材料設計や製造工程で配慮すべき点を解説します。ハラールやジャイナ教など宗教食との違い、大豆ミートや乾燥野菜を使った差別化商品の企画例、小ロットOEMで失敗しないメーカー選定の考え方まで、インバウンドや海外輸出を見据えた実践的なポイントを紹介します。

ベジタリアンやビーガン(ヴィーガン)向けの食品をOEMで開発したい。でも、原材料の制限や製造工程の配慮がどこまで必要か分からない——そんな企業の声が増えています。この記事でわかること:

  • ベジタリアンとビーガンの食事制限の違い(原材料設計に直結する知識)
  • OEM製造で配慮すべき原材料・製造工程のポイント
  • ベジタリアン向け商品の企画例と差別化の考え方
  • Agritureの乾燥野菜・出汁トマトを活用したビーガン対応OEM

ベジタリアンの基本的な種類や食べられない食材については「ベジタリアンとは?種類・食べられない食材・市場の拡大を解説」で詳しくまとめています。本記事ではOEM開発の実務にフォーカスします。

ベジタリアン・ビーガン(ヴィーガン)市場は世界的に拡大を続けています。OEMで開発できる商品カテゴリは以下の通りです。

カテゴリ商品例主な原料OEM難易度
植物性ミート大豆ミートハンバーグ、ソイミートソース大豆たんぱく、えんどう豆たんぱく
植物性ミルクオーツミルク、アーモンドミルクオーツ麦、アーモンド、大豆
プラントベーススープビーガンラーメンスープ、野菜ポタージュ乾燥野菜、植物性出汁
ビーガンスイーツ卵・乳不使用クッキー、ビーガンチョコ米粉、ココナッツオイル
ビーガン調味料植物性出汁パック、ビーガンドレッシング昆布、しいたけ、出汁トマト
乾燥野菜トッピングスープ用、サラダ用、カップ麺用乾燥野菜各種

Agritureではプラントベーススープ・ビーガン調味料・乾燥野菜トッピングのカテゴリに対応しています。植物性ミートや植物性ミルクのOEMは専門メーカーへの依頼が必要ですが、食品OEMの窓口でベジタリアン対応メーカーを探すこともできます。

植物性食品の世界市場は2030年までに約1,620億ドル規模に達すると予測されており、日本国内でもプラントベース食品の市場は年率15%以上の成長を見せています。インバウンド対応やEC輸出の文脈でも、ベジタリアン/ビーガン対応は今後必須のテーマです。

目次

ベジタリアンとビーガンの食事制限の違い

OEMで食品を開発する際、「ベジタリアン対応」と「ビーガン対応」では原材料設計が大きく異なります。「ベジタリアン=ビーガン対応」と誤解すると、商品のターゲットを取りこぼすリスクがあります。

タイプ食べるもの食べないもの
ラクト・ベジタリアン野菜・乳製品肉・魚・卵
オボ・ベジタリアン野菜・卵肉・魚・乳製品
ラクト・オボ・ベジタリアン野菜・乳製品・卵肉・魚
ビーガン野菜・果物・穀物・豆類のみ肉・魚・卵・乳製品・はちみつ等すべての動物性食品

OEM開発では「どのタイプに対応するか」を最初に決めることが求められます。例えば:

  • 牛乳使用のプリン → ラクト・ベジタリアンOK、ビーガンNG
  • はちみつ入りグラノーラ → ベジタリアンOK、ビーガンNG
  • ゼラチン入りゼリー → 双方NG(植物性ゲル化剤への代替が必要)

ベジタリアンOEMの原材料選定

原材料選定の注意点

ビーガン対応では、見落としやすい動物性原料に注意が必要です。

カテゴリ注意すべき原材料代替素材
出汁・調味料かつお節、煮干し、鶏ガラ昆布、乾燥しいたけ、出汁用トマト
甘味料はちみつ、骨炭処理の白砂糖メープルシロップ、てんさい糖、ココナッツシュガー
ゲル化剤ゼラチン(豚・牛由来)寒天、ペクチン、カラギーナン
乳化剤卵黄レシチン大豆レシチン
着色料コチニール(昆虫由来)ビーツ、パプリカ、ウコン

見落としやすい原材料の例もあります。醤油には小麦が含まれるため小麦アレルギー対応との兼ね合いが必要です。みりんにはアルコールが含まれるためハラール対応とは別管理になります。白砂糖は精製過程で骨炭(牛の骨)を使うケースがあり、厳格なビーガン基準ではてんさい糖やココナッツシュガーへの代替が求められます。

特に出汁は日本の食品開発で最もつまずきやすいポイントです。動物性出汁を使わずに旨味を出すには、出汁用トマトのグルタミン酸、乾燥しいたけのグアニル酸、乾燥玉ねぎの甘味を組み合わせる方法が効果的です。野菜出汁の詳しい活用法も参考にしてください。

製造ラインのコンタミ対策

原材料だけでなく、製造工程でのコンタミネーション(混入)にも配慮が必要です。

  • 同じラインで動物性食品を製造していないか
  • 共有設備の洗浄手順が明確か
  • アレルゲン表示で「同一製造ラインで〇〇を使用」の記載が必要か
  • ビーガン認証を取得する場合、第三者監査に対応できるか

OEMメーカーを選定する際は、ベジタリアン/ビーガン食品の製造実績があるかを必ず確認しましょう。OEMメーカーの選び方も参考にしてください。

ベジタリアン向けOEM商品の企画例

「大豆ミート」や「豆乳チーズ」はすでに多くの企業が手がけています。ここでは、乾燥野菜を活用した差別化の切り口をご紹介します。

課題商品企画例Agritureで対応可能な素材
旨味・コクが足りない植物性出汁パック(トマト×しいたけ×昆布)出汁用トマト乾燥しいたけ
満足感が欲しい乾燥野菜ミックスのトッピング素材(食感プラス)乾燥ごぼう、乾燥れんこん、乾燥キャベツ
栄養素を補いたい鉄分・カルシウム強化の野菜パウダーブレンド乾燥ほうれん草、乾燥小松菜
手軽に調理したいお湯を注ぐだけのビーガンスープの素乾燥野菜ミックス+野菜出汁パウダー
海外輸出したいハラール+ビーガン対応の乾燥野菜セット全30品目が動物性不使用で対応可

企画例①:植物性出汁パックの具体的な設計

動物性出汁を一切使わない出汁パックは、ビーガン対応の中でも特に需要が高い商品です。Agritureの素材を使った配合イメージは以下の通りです。

トマトのグルタミン酸としいたけのグアニル酸の組み合わせは「旨味の相乗効果」と呼ばれ、かつお節×昆布の組み合わせと同じ原理で旨味を増幅させます。

企画例②:ビーガン対応のインスタントスープ

お湯を注ぐだけで完成するビーガンスープの素は、コンビニ・EC・オフィス向けに需要が伸びているカテゴリです。

  • ミネストローネ風:出汁用トマト + 乾燥玉ねぎ + 乾燥キャベツ + 乾燥にんじん + オリーブオイルパウダー
  • 和風野菜スープ:乾燥しいたけ + 乾燥九条ねぎ + 乾燥大根 + 昆布粉末 + 味噌パウダー
  • アジアン風:乾燥生姜 + 乾燥セロリ + 乾燥玉ねぎ + ココナッツミルクパウダー + レモングラス

いずれもAgritureの乾燥野菜を組み合わせて設計可能です。スティック充填やティーバッグ形式にも対応しており、スティック充填OEMと組み合わせた商品化が可能です。

ハラール・宗教食とベジタリアンOEM

インバウンド観光や海外輸出の増加に伴い、ベジタリアンOEMは宗教食対応とも密接に関わります。

信仰・背景主な食事制限備考
ヒンドゥー教牛肉NG、乳製品はOK南インドではベジタリアン率が非常に高い
ジャイナ教五葷(にんにく・ねぎ等)・根菜NG加熱方法にも制限がある
イスラム教豚肉・アルコールNG、ハラール認証が必要と畜方法にも規定あり

ベジタリアン対応とハラール対応を「同じもの」として扱うと信頼性を損ないます。OEM商品では「どの層に向けた設計か」を明確にし、原材料と製造工程の両面で対応を分けることが求められます。

乾燥加工のOEMについてわかる資料をご用意しています

小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャーOEM

  • 既存原料100g~からOEM対応
  • 持ち込み原料の乾燥加工も可能
  • 加工から充填まで一括でサポート

ビーガンOEMとAgritureの乾燥野菜

Agritureの乾燥野菜は全30品目が動物性原料不使用で、ビーガン(ヴィーガン)対応の食品原料としてそのまま使えます。

項目内容
対応品目乾燥野菜30種、ドライフルーツ、野菜パウダー
動物性原料全品目不使用。ビーガン対応可
注目素材出汁用トマト(植物性旨味のベース)、乾燥しいたけ
最小ロット小ロットから対応。試作も可
加工対応乾燥→粉末化→ブレンド→充填まで一貫対応
特徴ブドウ糖不使用、低温乾燥で自然な色と香りを保持

ビーガン食品開発で最も難しい「動物性出汁の代替」を、出汁用トマト+乾燥しいたけ+乾燥玉ねぎの3素材で解決できます。スープ・ソース・ドレッシング・インスタント食品など、幅広いビーガン商品の原料としてご活用ください。

ベジタリアンOEMのよくある質問

ベジタリアン対応とビーガン対応の違いは?

ベジタリアンは種類によって乳製品や卵がOKですが、ビーガンはすべての動物性食品を避けます。OEMではどちらに対応するかで原材料設計が変わるため、最初にターゲットを明確にしてください。

ビーガン対応で一番難しいポイントは?

出汁と調味料です。かつお節や鶏ガラなど日本の食品開発で一般的な旨味素材が使えないため、昆布・しいたけ・トマトなど植物性の旨味素材で代替する必要があります。

ビーガン認証は取得すべき?

海外輸出やインバウンド向けの場合は認証取得が信頼性を高めます。国内EC向けであれば、原材料表示を明確にし「動物性原料不使用」と記載するだけでも一定の訴求力があります。

小ロットでベジタリアンOEMは可能?

Agritureでは小ロットの試作から対応しています。まずは乾燥野菜や野菜パウダーをサンプルとして取り寄せ、レシピのテストから始めることをおすすめします。

ハラール対応もベジタリアンOEMで同時にできる?

一部は重なりますが、別物として設計すべきです。ハラール認証にはと畜方法やアルコール不使用の規定があり、ベジタリアン対応だけでは満たせない要件があります。

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小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャーOEM

  • 既存原料100g~からOEM対応
  • 持ち込み原料の乾燥加工も可能
  • 加工から充填まで一括でサポート

まとめ

ベジタリアン/ビーガン向け食品のOEM開発では、対応するタイプの明確化、原材料の動物性チェック、製造ラインのコンタミ対策が求められます。特に出汁・調味料の動物性代替は日本の食品開発で最も課題になるポイントであり、出汁用トマトや乾燥しいたけといった植物性旨味素材を活用することで解決できます。

Agritureの乾燥野菜は全品目が動物性不使用で、ビーガンOEMの原料としてそのまま使えます。まずはサンプルから試してみてください。

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    この記事を書いた人

    小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

    株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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