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オリジナルティーOEMの作り方|差別化軸と企画プロセス

この記事の要約
オリジナルティーOEMの作り方を完全ガイド。4つの方向性(フレーバード・ブレンド・機能性・地域)、差別化ポジショニングマップ(価格×希少性)、ベース茶葉6種の個性と向き先、ブレンド比率の黄金比5ジャンル、お茶×素材の掛け合わせマトリクス、試作が決まらない時の原因5パターン、ブランドストーリー4W1H、販路別の適正仕様、小売価格の逆算式、売れるオリジナルティーの共通点、代表企業まで、独自のお茶ブランド立ち上げに必要な実務を整理しました。

オリジナルティーは、既製品の茶葉ではなく、自分のブランドコンセプトに合わせて設計する独自のお茶です。ベース茶葉の選定、掛け合わせ素材、ブレンド比率、パッケージ、ストーリーの5つを組み合わせて、1杯に「ブランドの物語」を詰めていきます。単に市販のお茶をパッケージし直すのではなく、原料の組み合わせから味わいのプロファイルまでを自分で設計するのが、オリジナルティーの真価です。

この記事では、オリジナルティーを作るときの設計思想と実務を一気通貫で整理します。差別化ポジショニング、黄金比ブレンド、ブランドストーリー4W1H、試作が決まらない時の診断、販路別仕様、価格逆算式まで、オリジナルティーOEMに特化した実践ガイドです。OEM全般の入門情報ではなく、「オリジナルティーを作る」ことに振り切った内容を扱います。

この記事で分かること

  • オリジナルティー4つの方向性と空白地帯の見つけ方
  • ベース茶葉6種の個性と向き先
  • ブレンド比率の黄金比パターン(5ジャンル)
  • 試作が決まらない時の原因5分類と対処
  • お茶×素材の掛け合わせ一覧表
  • 販路別の適正仕様と小売価格の逆算式
  • 売れるオリジナルティーの共通点
オリジナルティーOEMの作り方

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目次

オリジナルティー4つの方向性

オリジナルティーは大きく4つの方向性に分けられます。最初にどの方向で勝負するかを決めると、原料・ブレンド・ストーリー・販路の設計が自ずと定まります。複数の方向性を混ぜると訴求軸がぼやけてしまうため、1つに絞り込んで軸を明確にするのが基本です。

方向性特徴代表的な訴求
フレーバード茶葉に香りを付けるアールグレイ・柚子・桃フレーバー
ブレンド複数の茶葉や素材を組み合わせるハーブブレンド・和洋折衷・野菜茶
機能性成分効果を訴求GABA・テアニン・カテキン強化
地域・産地産地や品種で差別化シングルオリジン・希少品種・和紅茶

フレーバードは参入しやすい反面、アールグレイなど既存の定番フレーバーとは差別化が難しい領域です。ブレンドは配合次第で無限のバリエーションが作れるため、個性が出しやすい方向性。機能性は届出や科学的根拠の積み上げが必要な分、参入障壁は高いものの、成功すれば価格訴求がしやすくなります。地域・産地はストーリー性が強く、土地のブランドと組み合わせることで高価格帯に持っていけます。

差別化ポジショニングマップ

オリジナルティーの成否は、価格帯×希少性の2軸で市場ポジションを見極められるかで決まります。既存ブランドが密集しているゾーンを避け、空白地帯を狙うと差別化が効きます。希少性は「原料の稀少さ」「ブレンドの独自性」「ストーリーの固有性」のいずれかで作れます。

象限価格帯希少性狙い所
マス量販大手が強く、新規参入は困難
プレミアム高級茶の定番路線、競合多い
ニッチ高単価空白地帯になりやすい/差別化で勝てる
限定希少小ロット・シーズン限定で回す

新規ブランドが最も勝ちやすいのは「ニッチ高単価」象限です。マス量販は伊藤園・キリン・ルピシアなどの既存強者が占めており、プレミアムゾーンも老舗茶舗・星付きホテル向けブランドが強固です。一方、「希少素材×独自ブレンド×明確なストーリー」の組み合わせは、大手が手を出しにくく、個人ブランドでも太刀打ちできます。Agritureが対応している野菜茶は、この「ニッチ高単価」象限に位置づけやすく、希少素材×独自ブレンドで競合の少ないポジションを作れます。詳しくは野菜茶OEM、またはAgriture卸・OEMのご案内をご覧ください。

ベース茶葉の選び方

オリジナルティーの8割はベース茶葉で決まります。ベースが合わない状態でいくら掛け合わせ素材を調整しても、味は決まりません。ベース茶葉の個性と方向性の相性を理解することが、最初のステップです。

ベース茶葉味の個性向く方向性
緑茶(煎茶)渋み・旨み・清涼感和モダン・機能性・ハーブ系
ほうじ茶・玄米茶香ばしさ・優しい苦み和スパイス・チャイ系
紅茶コク・渋み・華やかさフルーツ・花・ミルク系
烏龍茶香ばしさ×甘み花・スパイス・甘味系
ルイボスノンカフェイン・土っぽさリラックス・妊婦・子ども向け
和紅茶優しい渋み・和素材と好相性地域ブランド・ギフト

緑茶ベースは繊細で主張が強すぎないため、多様な掛け合わせに耐えます。一方で、品質の差がそのまま味に出るため、茶葉のグレード選びが重要です。ほうじ茶・玄米茶は香ばしさが前面に出るので、スパイスや黒糖との相性が抜群です。紅茶はフルーツや花との組み合わせで華やかさが際立ちます。烏龍茶は香ばしさと甘みの二面性があり、台湾茶系の差別化に向きます。ルイボスはノンカフェインで夜向け・子ども向け・妊婦向けのポジションが取れます。和紅茶は国産茶葉×紅茶加工という独自ポジションで、和の素材との相性が非常によく、地域ブランドやギフト商品に向きます。

ブレンド比率の黄金比

ブレンド設計はベース・アクセント・香りの3層配分で考えます。ベースが味の骨格、アクセントが個性、香りが余韻の印象を決めます。ジャンル別の代表的な黄金比を整理しました。

ジャンルベースアクセント香り
王道ブレンド緑茶・紅茶 60%ハーブ・花 30%スパイス・柑橘 10%
和モダンほうじ茶・玄米茶 70%和ハーブ・柚子 20%生姜・山椒 10%
リラックス系カモミール・ルイボス 50%ラベンダー・ミント 30%バニラ・オレンジ 20%
機能性訴求緑茶・烏龍茶 55%機能性素材 35%風味調整ハーブ 10%
野菜茶ベース茶葉 60%野菜パウダー 25%スパイス・柑橘 15%

初回試作ではベース比率を固定し、アクセントと香りの配分だけを2〜3パターン振って比較すると、好みの方向性が早く決まります。ベースの配分まで同時に動かすと、何が味を変えた要因か追えなくなり、試作が迷走します。変数を1つずつ動かすのが、試作効率化の鉄則です。

香りの配合比率は「10〜20%」に抑えるのが基本です。スパイスや柑橘を入れすぎると、ベースの茶葉の個性が隠れてしまいます。逆に、香り成分が少なすぎると、商品の第一印象が弱くなり、店頭やECでのリピート率が落ちやすい傾向があります。

お茶×素材の掛け合わせ事例

ベースの茶葉に掛け合わせる素材で、差別化の方向性が決まります。野菜・ハーブ・スパイス・果実・花の5カテゴリから1〜2種を組み合わせると、独自性の強い商品に仕上がります。3種以上の掛け合わせは、個性がぶつかって味が薄まりやすいため、初回企画では1〜2種に絞るのが安全です。

掛け合わせ素材代表例相性の良いベース茶葉
野菜ほうれん草・ケール・人参・ビーツ・九条ねぎ緑茶・ほうじ茶・ルイボス
ハーブカモミール・ミント・ラベンダー紅茶・緑茶・ルイボス
スパイスジンジャー・シナモン・カルダモン・黒こしょう紅茶・ほうじ茶
果実柚子・レモン・いちご・マンゴー紅茶・緑茶
ローズ・ジャスミン・エルダーフラワー緑茶・紅茶・ハーブティー

野菜×茶葉はAgritureが得意な領域で、健康志向ブランドとの相性がよく、他社との差別化が作りやすい組み合わせです。ハーブ×茶葉は王道パターンでブランドの幅が広い反面、既存ブランドとの差別化には「産地」や「収穫時期」まで踏み込む必要があります。スパイス×茶葉はチャイ系で市場が確立されており、独自配合の黒こしょう・山椒などで個性を出すのが有効です。果実×茶葉は季節限定商品として回すと、リピートとSNS拡散が狙えます。花×茶葉はギフト需要に強く、見た目の美しさとパッケージのデザイン性が購買決定要因になります。

試作が決まらない時の原因5

試作を5回以上繰り返しても決まらないとき、原因は味ではなく設計にあるケースが多いです。トラブルの型を先に知っておくと、メーカーとの打ち合わせも効率化します。試作が迷走する典型パターンは次の5つです。

原因症状対処
コンセプト曖昧毎回方向性が変わる1〜2語でコンセプトを言語化
味ブレロットごとに味が違う原料産地・収穫期を固定
色・香り飛び試作→量産で劣化包装材・乾燥工程を見直す
溶けにくさ粉末茶でダマになる粒度分布と水分量を調整
コスト過多販売価格に合わない原料グレード落とし or ロット増

コンセプト曖昧は最頻発のトラブルです。「リラックスできる味」「スッキリする味」のような抽象表現だと、メーカー側の解釈と発注者の意図がズレ続けます。「夜寝る前30分にベッドで飲む味」のようにシーンまで具体化すると、試作の方向性が揃います。

味ブレは量産段階で発覚するケースが多く、初回試作では気づきにくい問題です。茶葉の収穫時期(一番茶・二番茶)や産地(狭山・静岡・鹿児島等)で味が大きく変わるため、量産時は同一ロット・同一収穫期の原料を確保する前提で価格交渉します。

色・香り飛びは、試作品と量産品で異なる包装材を使う場合によく起こります。試作は小袋パウチ、量産は大袋+個包装、など包装の空気層や光透過性が違うと、同じ処方でも風味の劣化速度が変わります

ブランドストーリー4W1H

オリジナルティーのブランドストーリーは、Why / Who / What / Where / Howの5項目を埋めると、商品説明・SNS・EC商品ページに一貫した物語が作れます。ストーリーが弱いと、味が良くてもリピート率が伸びず、SNSでの拡散も起きません。

項目ストーリー要素
Why(なぜ作るか)課題・問題意識・開発動機
Who(誰が作るか)ブランドの顔・生産者・開発チーム
What(何を作るか)商品のコンセプト・価値・独自性
Where(どこの原料か)産地・畑・製造拠点
How(どう作るか)製法・こだわり・工程の透明性

特にWhy(なぜ作るか)が最重要です。「健康志向の人向け」「忙しいビジネスパーソン向け」のようなターゲット設定は誰でも書けるので差別化になりません。「子どものアトピーがきっかけで無添加のお茶を探し始めた」「家業の茶畑を継いで、地元の野菜とブレンドする商品を作りたかった」など、個人の具体的な動機を語れるかどうかがブランドの強度を決めます。

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小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャーOEM

  • 既存原料100g~からOEM対応
  • 持ち込み原料の乾燥加工も可能
  • 加工から充填まで一括でサポート

販路別の適正仕様

同じオリジナルティーでも、販路によって適正な仕様は変わります。EC・店頭・ギフト・サブスクの4販路それぞれで、ロット・パッケージ・単価の設計方針を整理しました。最初から全販路に展開すると資金効率が悪化するため、1つの販路で検証してから拡張するのが基本です。

販路推奨ロットパッケージ単価帯
EC1,000〜5,000個メール便対応・軽量1,500〜3,000円
店頭3,000〜10,000個棚映えするデザイン1,000〜2,500円
ギフト500〜3,000個化粧箱・熨斗対応3,000〜10,000円
サブスク毎月500〜2,000個定期便用ミニパッケージ月額2,000〜5,000円

EC販路はメール便対応サイズ(厚み2.5cm以下)に収める設計が送料を大きく下げます。ポスト投函なら不在時の配送ロスもなく、リピート率が高まります。店頭販路は棚に並んだ瞬間の訴求力が勝負で、パッケージ正面から2メートル離れても商品特徴が分かるデザインが必要です。ギフト販路は購入者と消費者が別人のため、「贈った相手に喜ばれる要素」(熨斗・個包装・賞味期限の余裕)が選ばれる決め手になります。サブスクは毎月同じ商品を送ると飽きられるため、「ベース茶葉は固定、ブレンド素材を季節で変える」など継続性と新鮮さの両立が鍵です。

小売価格の逆算式

小売価格からOEM原価の上限を逆算すると、予算内で実現可能な仕様が見えてきます。粗利率別に計算例を整理しました。企画段階で小売価格を先に決め、そこからOEM原価を逆算すると、試作段階での仕様変更が少なくなります。

粗利率小売1,500円小売3,000円小売5,000円
30%(量販向け)OEM原価 ≤ 1,050円≤ 2,100円≤ 3,500円
40%(標準)OEM原価 ≤ 900円≤ 1,800円≤ 3,000円
50%(D2C向け)OEM原価 ≤ 750円≤ 1,500円≤ 2,500円
60%(プレミアム)OEM原価 ≤ 600円≤ 1,200円≤ 2,000円

EC中心で自社販売するD2Cブランドなら粗利50%が目安です。広告費・パッケージ送料・返品対応などを引くと、粗利50%でも実質営業利益は15〜25%程度に落ち着きます。卸・量販に展開する場合は、卸値が小売の50〜60%程度になるため、卸値からさらに粗利が取れるOEM原価設計が必要です。ギフト販路では「化粧箱・熨斗・手提げ袋」の外装コストが商品原価の20〜30%を占めることも多いので、原価設計時に外装費を別枠で計上するのが実務的です。

売れるオリジナルティーの共通点

市場でヒットするオリジナルティーには、いくつかの共通点があります。ターゲットの絞り込み・独自の訴求軸・体験の一貫性が揃うと、類似商品との差別化が明確になり、リピート購入も生まれやすくなります。

共通点設計のポイント
ターゲット明確ペルソナを1人に絞り、利用シーンを具体化
訴求軸の独自性素材・ブレンド・ストーリーのどれかで1点突破
価格と体験のバランス原価×販路×ブランド位置で適正価格を設計
継続的な情報発信SNS・ブログ・レシピで世界観を持続的に提供
品質の透明性産地・製造工程・認証を見せてブランド信頼を積む

ターゲット明確は特に重要です。「健康志向の30代女性」では弱く、「仕事帰りにコンビニに寄る前、カフェインを避けて家でリラックスしたい30代前半の独身女性」のようにペルソナ1人の1シーンまで落とし込むと、商品ページの言葉もSNS投稿も一貫してその人に刺さる内容になります。

訴求軸の独自性は「1点突破」が原則です。素材も個性的、ブレンドも凝っていて、ストーリーも豊か——という欲張りな設計は、どれも中途半端になりがちです。1つに絞って突き抜けさせるのが、初期ブランドの戦い方です。

オリジナルティーOEM 代表企業

オリジナルティーOEMを検討する際の相談先として、食品OEMの窓口に掲載されている主要な企業を紹介します。自社のブランドコンセプトや必要な認証・ロットに合う企業を比較検討してください。

企業名得意領域
株式会社Agriture野菜茶・野菜パウダーブレンド
株式会社Enchaお茶の企画・開発・販売
株式会社ビーインミュージアムお茶・ハーブ・健康茶
日東食品工業株式会社粉末茶・抹茶加工
フーディーコネクト株式会社飲料・お茶OEM
株式会社黒姫和漢薬研究所健康茶・薬草茶

全てのお茶OEM企業は食品OEMの窓口「コーヒー・お茶類」一覧からご確認いただけます。

オリジナルティーの作り方まとめ

オリジナルティーを作る鍵は、方向性の選択→ベース茶葉→ブレンド比率→掛け合わせ素材→ブランドストーリーの順で積み上げることです。特にブレンド比率の黄金比と、試作が決まらない時の原因診断を押さえておくと、試作の往復を最小化できます。

販路ごとの適正仕様と、小売価格の逆算式を使えば、販売計画とOEM仕様のズレを防げます。希少素材×独自ブレンド×明確なストーリーで、「ニッチ高単価」の空白地帯を狙うのが、新規ブランドの最短ルートです。

試作が迷ったら、まず「コンセプトを1〜2語で言語化できるか」「シーンが1つに絞れているか」を確認してください。ここさえ定まっていれば、ベース茶葉と黄金比は自動的に決まり、メーカー側との試作コミュニケーションもスムーズになります。

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    この記事を書いた人

    小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

    株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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