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2030年の野菜パウダー市場を予測!成長分野と最新トレンド解説

この記事の要約
野菜パウダー市場のトレンドを、Agritureが京都拠点の受託加工会社として実際に観察している動きに基づいて整理します。需要が伸びる3用途(業務用・機能性飲料・ベビー/ペット)、健康志向と機能性ニーズの細分化、モリンガ・よもぎ・アスパラ茎・加賀野菜・水尾産柚子といった注目素材、日清食品・貝印Chefon・日本製紙クレシア・クボタ・じげんなど大手との協業事例、オフィス八百屋などB2B2Cの新サービス、OYAOYAの海外展開まで解説。公的統計が整備されていない領域のため、検証できない数値を羅列するのではなく、自社観察と試作実績ベースでトレンドを捉えます。

野菜パウダーの市場は、業務用原料・健康食品・機能性飲料・ベビーフード・ペットフード・コラボ商品の開発まで、ここ数年で裾野が大きく広がっています。食品メーカーからの「規格外野菜を活用したい」「健康経営や福利厚生で使える野菜素材を探している」「希少な地域野菜を商品化したい」といった相談が増えており、野菜パウダーを軸にした商品開発の幅が明らかに広がりました。

この記事では、公的に数字が固まっていない部分は無理に断定せず、Agritureが京都拠点の乾燥野菜・パウダー受託加工会社として実際に観察している市場の動き、試作依頼の傾向、大手食品メーカーとの協業実例、注目される新素材などをもとに、野菜パウダーのトレンドを整理します。取り扱い品目と規格は業務用野菜パウダーの商品ページをあわせてご覧ください。

野菜パウダー市場のトレンド
目次

市場の全体感と成長の構造

野菜パウダー市場は、生野菜・冷凍野菜に比べて後発のカテゴリーですが、食品製造の効率化・健康志向・フードロス削減という3つの追い風を背景に、新商品の原料選択肢として定着しつつあります。Agritureへの引き合いも、大手食品メーカー・地域組合・D2Cブランド・農業法人・飲食店チェーンと、幅広い事業者から届くようになりました。

追い風要因市場に与える影響
食品製造の効率化常温保存・軽量化で物流コスト削減、規格安定で歩留まり改善
健康志向の定着機能性表示食品・健康茶・サプリ・スムージーの原料として採用拡大
フードロス削減の要請規格外野菜のアップサイクル需要、サステナ文脈での採用
D2C・小ロット化小ロット試作から立ち上げやすい原料として注目
地域特産品の商品化地域伝統野菜・地方創生文脈での採用

数値で断定できる市場規模のデータは公的統計に限定されるため、本記事では数字の羅列ではなく、Agritureが受託加工の現場で観察している動きを中心に整理します。

需要が伸びている3つの用途

Agritureへの問い合わせ内容を分類すると、野菜パウダーのニーズは大きく3つの用途に集中しています。それぞれのニーズは背景が違うので、商品開発の切り口を決める際の参考になります。

① 業務用原料・食品メーカー向け

即席麺・レトルト食品・菓子・製パン・冷凍食品など、既存商品に「規格外野菜パウダー」を差し込んで社会課題訴求と栄養強化を両立するニーズが増えています。代表例が、日清食品のラ王6味それぞれに合わせた乾燥野菜セットを開発したフードロス削減の日コラボです。大手のインスタント食品が規格外野菜を公式採用したことで、同業他社にも波及する余地があります。

② 健康食品・機能性飲料

青汁・スムージー・機能性茶・スープ・栄養補助食品の原料としての採用が拡大しています。ケール・モリンガ・ほうれん草・ビーツ・よもぎなど、栄養素のストーリーが語れる素材が中心。Agritureでは鹿児島県産モリンガ国産よもぎパウダー国産ケールの試作実績があり、いずれも健康食品メーカーや機能性表示を意識した案件で引き合いが増えています。

③ ベビーフード・介護食・ペットフード

「無添加・国産・安心素材」への需要は、ベビーフード・介護食・ペットフード分野でも明確に伸びています。蓮根パウダーの水溶性(水に溶くととろみがつく)は離乳食や介護食に活用されており、蓮根パウダーの本製造を開始するまでに至りました。ペット分野ではワンズデイリー(長野県産葉取らずりんごのドライスティック)Buddy’s Farm(無農薬青パパイヤの乾燥加工)のように、用途を限定した高付加価値商品が立ち上がっています。

健康志向と機能性ニーズの動き

健康志向は「ダイエット・美容・免疫・腸活・睡眠」といった具体的な訴求に細分化しており、単に「野菜」と訴求するだけでは差別化が難しくなっています。野菜パウダーは、機能性成分・地域ストーリー・希少性のいずれかを組み合わせることで、訴求力を高められる素材です。

訴求軸合わせたい素材商品の例
美容・肌にんじん・ビーツ・トマトスムージー・美容ドリンク
腸活・食物繊維蓮根・ごぼう・かぼちゃスープ・ふりかけ・健康食
免疫・抗酸化ケール・ブロッコリー・モリンガ青汁・機能性茶
鉄分補給ほうれん草・小松菜・ビーツベビーフード・妊活食品
リラックス・睡眠よもぎ・かぼちゃ・生姜ハーブ系スープ・ノンカフェイン茶
デトックス・クレンズケール・ほうれん草・ビーツジュース・ファスティング食品

機能性表示食品と野菜パウダー

機能性表示食品への挑戦も増えています。機能性関与成分の含有量を安定化させる必要があるため、乾燥条件や粒度の管理精度が問われる領域で、OEM側でも試験成績書の提示やロット管理の厳密化が進んでいます。タキイ種苗とのファイトリッチシリーズ乾燥加工のように、機能性成分(リコピン・ルテイン・GABA・アントシアニン等)を意識した設計は、機能性表示の届出や機能訴求型商品の原料供給につながっています。

注目される品目と新素材

定番の野菜パウダー(ほうれん草・にんじん・かぼちゃ・トマト等)に加えて、地域特産野菜や機能性野菜の試作依頼が増えています。Agritureのお知らせページには、2026年に入ってから公開した試作素材が20件以上並んでおり、市場が求めている「次の素材」の輪郭が見えてきます。

地域特産・伝統野菜の注目素材

機能性・ウェルネス系の注目素材

ドライフルーツの併走トレンド

野菜パウダーの横には、ドライフルーツ(キウイレモンスライスなど)の試作依頼もセットで入ってくるケースが増えています。製菓・ギフト・グラノーラ・健康飲料などの文脈で、野菜パウダーとドライフルーツの組み合わせ商品も立ち上がりやすい領域です。

地域連携と原料持ち込み加工の広がり

野菜パウダーを地域産業と結びつける動きが、各地で少しずつ立ち上がっています。Agritureが関わっている案件でも、農業法人・地域組合・種苗会社などが自社で育てた原料を持ち込んで、パウダー化する流れが定着してきました。

事例切り口
佐倉れんこん(千葉県)化学肥料不使用で栽培した自社蓮根を、持ち込みでパウダー化→農業法人のPB化
奈良県三輪素麺工業協同組合大和野菜の紫唐辛子パウダーを素麺の新商品原料に
タキイ種苗(京都)機能性成分を含んだ野菜「ファイトリッチシリーズ」7品目を乾燥・パウダー化
クボタ(農機メーカー)自社農園「クボタファーム」のトマトを社内事業向けに乾燥化
Buddy’s Farm(神奈川県)無農薬青パパイヤをペットサプリ原料として乾燥・粉砕

このような地域連携は、消費者側の「どこで誰が作ったものか」を求める嗜好の変化と合致しており、ブランドストーリーが語りやすいPB・D2C商品の原料として機能しています。

製造技術と加工のトレンド

乾燥方式そのものに劇的な変化はないものの、小ロット対応・粒度のカスタム設計・原料持ち込みへの柔軟性が現場に求められています。特に、10袋単位の小袋充填までワンストップで対応できるかどうかが、D2Cや地域ブランドとの協業で差をつけるポイントになっています。

技術・サービス現場で起きている変化
乾燥方式の使い分け熱風・フリーズドライ・真空を素材ごとに最適化
粒度設計サプリ向け微粉末〜ふりかけ向け粗めまでオーダー対応
原料持ち込み加工農業法人・地域組合・大手の自社農園からの原料持ち込みに対応
小ロット充填10袋からの小袋充填サービスなど、小ロット試作・販売テスト支援
オリジナルブレンド30種類以上の乾燥野菜からのカスタムブレンドOEM

業界プレイヤーと協業の動き

野菜パウダー市場は、既存の乾燥野菜メーカーだけでなく、種苗会社・農機メーカー・大手食品ブランド・紙製品メーカー・農業法人・D2Cブランド・スポーツチームなど、業種を横断した協業で広がっています。

大手企業との協業事例

企業協業の切り口
日清食品「日清ラ王」6味向けの規格外野菜セット開発(食品ロス削減の日コラボ)
貝印(Chefon)ミシュラン1つ星店主監修のレシピ動画8本を制作
日本製紙クレシア「Action for Smile」キャンペーンの景品としてOYAOYA 8種セット
クボタ自社農園の野菜を社員向け事業用にドライトマト化
じげん(東証プライム)3×3バスケットチームの京野菜ノベルティ開発

新事業・サービスの動き

貝印グループとAgritureの連携から生まれたオフィス八百屋(OFFICE YAOYA)は、乾燥野菜をオフィスに常備して福利厚生として展開するB2B2Cサービスです。健康経営・福利厚生・食品ロス削減の3つを同時に解決できる文脈で、野菜パウダーや乾燥野菜の新しい出口が生まれています。

プラットフォーム側でも、食品OEMの窓口がSEO・LLMO集客支援のGgrowとの共同取り組みを開始するなど、AI検索時代に対応したマッチングインフラの整備が進んでいます。

海外展開の広がり

国内だけでなく、海外市場への展開も動き始めています。AgritureグループのOYAOYAはドイツ・ニューヨーク・香港・台湾への販売実績があり、上海で開催されたFBIF2025にも出展しました。規格外野菜のアップサイクル・国産素材・低温乾燥といった日本発の切り口は、海外の自然派・健康志向市場と親和性が高く、輸出案件の相談も増えています。

乾燥加工のOEMについてわかる資料をご用意しています

小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャーOEM

  • 既存原料100g~からOEM対応
  • 持ち込み原料の乾燥加工も可能
  • 加工から充填まで一括でサポート

よくある質問

野菜パウダー市場は今後も伸び続けますか?

公的な市場規模統計は整っていない分野ですが、健康志向・フードロス削減・小ロット化という3つの追い風は続いています。Agriture自身の受託案件数・問い合わせ件数も年々増えており、少なくとも食品メーカーの原料選択肢として、野菜パウダーのプレゼンスはこれからも高まる方向にあります。

どんな品目が今後伸びそうですか?

定番のほうれん草・にんじん・かぼちゃ・トマトに加えて、モリンガ・よもぎ・ケール・ビーツなどの機能性訴求ができる素材、加賀野菜・水尾産柚子・大和野菜などの地域特産素材の引き合いが増えています。アスパラ茎・ニンニクスプラウトのように、従来廃棄されていた部位・形状を活用する案件も拡大しています。

大手食品メーカーは実際にどう採用していますか?

日清食品「日清ラ王」の規格外野菜採用、日本製紙クレシアのキャンペーン景品へのOYAOYA採用、貝印Chefonでの料理監修、クボタの自社農園との連携など、大手の採用パターンは「既存商品への差し込み」「キャンペーン景品」「コラボ動画・コンテンツ」の3方向に集約されつつあります。

海外展開は可能ですか?

可能です。AgritureグループのOYAOYAはドイツ・ニューヨーク・香港・台湾への販売実績があり、FBIF2025(上海)への出展も行いました。規格外野菜のアップサイクル・国産素材・無添加という軸は、海外の自然派市場と親和性が高い傾向があります。

市場の動きを追うにはどうすればいいですか?

Agritureのお知らせページでは試作素材・新サービス・大手協業などを随時更新しています。食品OEMの窓口では業種別のメーカー動向や新規参入も追えるため、複数のソースを組み合わせて見ると市場の動きが掴みやすくなります。

まとめ|次の3年を決める5つの論点

Agritureが実際に受託加工の現場で見ている範囲で、野菜パウダー市場の次の3年を決めそうな論点を5つに整理します。

  • 規格外野菜のアップサイクルが、食品メーカーの標準的な選択肢になる
  • 地域特産野菜のパウダー化が、地方創生・ふるさと納税と結びつく
  • 機能性表示食品・サプリ原料としてのロット管理の高度化
  • B2B2C(福利厚生・健康経営)での新しい出口が広がる
  • 海外市場・AI検索時代のマッチングインフラが整う

Agritureは京都を拠点に、国産野菜100%の業務用パウダー供給と、原料持ち込みによる受託加工・小ロットOEMを行っています。取り扱い品目と規格は業務用野菜パウダーの商品ページで、最新の試作素材・サービスはお知らせページで随時更新しています。商品開発・原料相談は、食品OEMの窓口のAgritureページからお気軽にお問い合わせください。

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    この記事を書いた人

    小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

    株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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