株式会社Agritureの会社概要資料はこちらからダウンロードできます

乾燥さつまいも

乾燥さつまいもは、加熱で甘みが立ち上がる根菜の代表格を、チップ・スライス・ダイスの3形状で原料化したグラノーラ・トッピング・製菓具材・スナック向けの業務用素材です。さつまいも本来の糖度と、β-アミラーゼによるデンプン糖化で生まれる深い甘みを、低温乾燥で封じ込めています。Agriture社では、同じさつまいもを微粉末化したさつまいもパウダーと併走で展開しており、食感と甘みを残したい用途は乾燥さつまいも、色と甘みを均一に広げたい用途はパウダーという棲み分けでご提案しています。

かぼちゃ・ごぼうなど同じ糖度系・根菜系の素材と比較すると、さつまいもは「ねっとりとした甘み」「加熱で伸びる糖度」「離乳食・介護食まで対応できる口当たりの柔らかさ」で差別化できます。製菓OEM・グラノーラ・シリアルバー・ヴィーガン系甘味料の置き換え原料として試作相談をいただくケースが増えている素材です。

目次

Agritureの乾燥さつまいも、3つのこだわり

さつまいもは加熱条件と乾燥条件で甘みの出方が大きく変わる素材です。Agriture社では、原料の前処理から仕上げ包装までを自社加工所で管理し、糖化を引き出しながら色味と食感を残す乾燥設計を詰めています。

1. β-アミラーゼを活かす段階加熱で甘みを引き出す

さつまいもの甘みは、65〜75℃付近でデンプンを麦芽糖に分解するβ-アミラーゼの働きによって増幅します。いきなり高温で乾燥させるとデンプンが糊化する前に酵素が失活し、本来の甘みが引き出せません。Agriture社では、酵素が最も働く温度帯を長めに通過させる段階加熱を基本にしており、仕上がったチップを口に含んだときに蒸しいも・焼きいもに近い甘みが広がることを目安にしています。

2. 3形状で用途別の食感設計に対応

チップ(薄切り乾燥)はグラノーラ・シリアルバー・スナックのトッピング向け、スライス(やや厚めの細切り)は製菓練り込み・パン生地・お茶うけ、ダイス(角切り)は蒸しパン・マドレーヌ・アイス・ポタージュの具材に向きます。同じ原料から形状を切り替えて試作できるため、最終製品の食感と見た目に合わせて選定いただけます。

3. 皮付き・皮むきの選択と色味のコントロール

皮付きで仕上げると紫紅色の皮と黄色〜オレンジの身のコントラストが残り、グラノーラやトッピングの視覚的な存在感が出ます。皮を除いた仕上げは製菓生地や離乳食ベースへの練り込みで色味を統一したい場合に向きます。紫系の系統を使った原料は、さつまいも本来の濃い色を活かしたい菓子設計・ギフト商品向けに試作提案することもあります。

取り扱い製品がわかる商品カタログ

小ロット〜大ロットまで柔軟に対応

乾燥野菜
  • 100g~の小ロットから販売
  • 日本各地の伝統野菜の取扱い
  • ドライフルーツ/ハーブも対応

乾燥さつまいもの特徴

根菜乾燥原料のなかでも、さつまいもは糖度・色味・食感の3点で設計余地が広い素材です。チップ・スライス・ダイスそれぞれの用途を想定した強みを6つの観点で整理します。

加熱で伸びる自然な甘み

β-アミラーゼによる糖化で生まれる麦芽糖系の甘みが、乾燥後も残ります。砂糖や甘味料を控えめにしたい製菓・グラノーラ・ヴィーガン甘味設計のコア原料として使いやすい素材です。

3形状の使い分けが可能

チップはトッピング・スナック向け、スライスは製菓練り込み・お茶うけ向け、ダイスはパン・蒸し菓子・ポタージュ具材向け。同じ原料から形状を切り替えた試作ができます。

食物繊維とヤラピンを含む

代表的には食物繊維・ビタミンC・ビタミンE・ヤラピン(樹脂配糖体)などの着眼点があります。健康志向食品・整腸系コンセプトの菓子・シリアルバー設計に向く素材です。

色と形が商品価値になる

皮の紫紅色と身の黄色〜オレンジのコントラストが、パッケージ越しにも伝わる素材感。グラノーラ・贈答菓子・カフェメニューの見た目設計に効きます。

戻し・そのままの両対応

チップはそのままスナックとして、ダイス・スライスはお湯やミルクで戻してポタージュ・蒸し菓子・離乳食ベースに。戻し時間と温度で口当たりをコントロールできます。

パウダー化との併用

微粉末化したさつまいもパウダーと併用することで、食感(乾燥品)と均一な甘み・色(パウダー)を両立したレシピ設計ができます。

製品仕様(業務用)

試作段階の基本仕様は以下の通りです。仕入れロット・納期・包装形態は個別相談で詰めます。

項目内容
商品名乾燥さつまいも
原材料さつまいも(国産)
形状チップ(薄切り)/スライス(厚めの細切り)/ダイス(角切り)の3形状展開
外観黄色〜オレンジ色の身、皮付き仕様は紫紅色の皮とのコントラスト
香り蒸しいも・焼きいもに近い甘い香り、加熱糖化由来のコク
内容量用途・ロットに応じて個別見積
賞味期限出荷日から6ヶ月程度
保存方法高温多湿・直射日光を避け、開封後は密閉して冷暗所で保管
加工所京都府内の自社加工所
試作最小ロット原料1kg〜

カスタマイズ対応

形状・皮処理・糖化度・包装・最終製品化までを試作段階から相談いただけます。記録を残しながらレシピを詰めるため、試作と量産で仕様がぶれにくい体制です。

項目対応詳細
形状調整チップ/スライス/ダイス厚み・粒径を最終製品の食感に合わせて設計
皮処理皮付き/皮むき色味のコントラスト重視か、生地との一体感重視かで選択
糖化度浅め/標準/深め蒸し加熱の時間・温度を調整し、甘みの立ち上がりを変える
ブレンド設計他根菜・雑穀との複合かぼちゃ・ごぼう・オーツ麦・ナッツ等とのプリミックス
包装形態業務用バルク/小袋/缶グラノーラ袋、スナック袋、ギフト缶などの最終包装に対応
OEM製品化最終製品までの一貫対応グラノーラ・シリアルバー・スナック・菓子の企画から生産まで

微粉末タイプをお探しの方へ

ラテ・ドリンク・離乳食・製菓生地への練り込みなど、さつまいもの甘みと色を均一に広げたい用途には、微粉末化したさつまいもパウダーが向きます。細挽き・中挽き・粗挽きから粒度を選べ、戻し不要でそのまま分散できるのが強みです。

さつまいもパウダーの詳細を見る

品種・生産者・産地のこだわり

さつまいもは日本でも古くから親しまれるヒルガオ科の根菜で、加熱で甘みが増す糖度の高さと、離乳食から製菓まで使える応用幅の広さが特徴です。Agriture社では、産地・系統・収穫後の貯蔵期間までを原料設計の軸にしています。

BRAND|さつまいも原料の立ち位置

日本で古くから親しまれてきた根菜として、焼きいも・干しいも・スイートポテトなど幅広い加工品文化を持つのがさつまいもです。Agriture社では、この文化的な広がりを業務用原料に落とし込み、製菓・グラノーラ・離乳食・飲料まで使える汎用原料として提供しています。

PRODUCER|仕入れと連携の基本方針

規格外や加工向けロットを産地と直接すり合わせ、乾燥に向く糖度・水分・サイズの原料を選定しています。試作段階では複数の仕入れ先から少量ずつ取り寄せ、糖化の乗りやすさと色味の安定性で評価した上で、量産ロットの供給ラインを組みます。

REGION|主産地の特徴

鹿児島・茨城・千葉・宮崎などが国内の主産地です。鹿児島・宮崎は火山灰土壌の水はけの良さから糖度が乗りやすく、茨城・千葉は関東の消費地近接で流通が安定しています。Agriture社では、用途に応じてこれらの産地を使い分け、糖度・色・食感のバランスを取った原料を選びます。

CULTIVATION|収穫後の貯蔵と糖度

さつまいもは収穫直後よりも、2〜3ヶ月の貯蔵(キュアリング・熟成)を経た方が糖度が上がります。Agriture社では、産地で適切に貯蔵された原料を乾燥に回すことで、蒸しいも・焼きいもに近い甘みを業務用原料として安定的に引き出しています。

低温乾燥の技術と品質管理

さつまいもの乾燥は、糖化を引き出す温度帯と、水分を抜く温度帯のバランスが品質を決めます。Agriture社では、蒸し加熱から乾燥・粒度調整・包装までを一貫管理し、ロット差の少ない仕上がりを目指しています。

蒸し加熱と低温乾燥の組み合わせ

乾燥前に蒸し加熱を挟むことで、β-アミラーゼの働く温度帯を長めに通過させ、デンプンを麦芽糖に分解していきます。その後、水分を抜く段階では温度を下げ、糖の焦げや色の黒ずみが出ないようコントロールします。

色と食感の維持

高温・長時間の乾燥は、黄色〜オレンジの身を褐変させ、ねっとり食感をパサつきに変えてしまいます。乾燥温度と風量を段階的に切り替え、チップ・スライス・ダイスそれぞれの厚みに合わせた条件で仕上げることで、加熱由来の色と甘みを両立させます。

異物・粒度の管理

原料投入時の目視選別と、仕上がり後のふるい分けで規格外の大粒・細粉を除去します。チップの欠け、ダイスの寸法ぶれを抑えることで、グラノーラ・製菓練り込み時の配合精度が安定します。

TIPS:さつまいもの甘みを最大限に引き出す設計

グラノーラに使う場合はチップを丸ごと混ぜ、焼成時間を短めにすると甘みと食感が立ちます。製菓生地に練り込むならダイスを軽く牛乳や豆乳で戻してから加えると、ねっとり食感が生地に移ります。ポタージュやスープに使う場合はダイスをお湯で10〜15分戻し、そのままミキサーにかけると、生のさつまいもから作るよりも短時間で深い甘みのスープに仕上がります。離乳食・介護食ベースでは、チップを細かく粉砕してお湯で溶くだけで、とろみと甘みのある主食系ベースになります。

活用シーン・採用事例

Agriture社で試作相談をいただく用途を6つのカテゴリに整理します。いずれも、さつまいもの自然な甘みと色を活かしたいレシピ設計の例です。

1. グラノーラ・シリアルバー・朝食系

  • オーツ麦・ナッツと混ぜた焼成グラノーラ(さつまいもチップ配合10〜15%目安)
  • プロテインバー・シリアルバーへのダイス練り込み(甘味料置き換え目的)
  • ミューズリーの主役素材として
  • フルーツグラノーラとのブレンド(レーズン・クランベリーと甘みの層を重ねる)

2. 製菓(焼き菓子・和菓子・スイートポテト)

  • マドレーヌ・パウンドケーキ・スコーン生地への練り込み(生地100gに対し5〜10g目安)
  • スイートポテト・芋きんとん・大学芋風スナックの主原料
  • クッキー・ビスケットのトッピング・練り込み
  • グラッセ・ピール代替のお茶うけ菓子

3. パン・ベーカリー

  • 食パン・コッペパンの生地練り込み(粉体100gに対し5〜8g目安)
  • 菓子パン・蒸しパンの具材(ダイスを牛乳で戻して配合)
  • さつまいもあんパン・さつまいもメロンパンのトッピング
  • ベーグル・スコーンのチャンク素材

4. スープ・ポタージュ・離乳食

  • さつまいもポタージュ(ダイスを戻してミキサー、1人前10〜15g目安)
  • ベビーフード・離乳食の主食系ベース(細かく粉砕してとろみ付け)
  • 介護食・嚥下食の甘み・カロリー補強
  • カフェの季節メニュー(秋冬の根菜ポタージュ)

5. スナック・トッピング

  • そのまま食べられるさつまいもチップスナック(塩・黒糖フレーバー)
  • ヨーグルト・アイスクリームのトッピング
  • ミックスナッツ・ドライフルーツミックスへの配合
  • クラフトチョコレートのフィリング・具材

6. 飲料・カフェメニュー

  • さつまいもラテ・焼きいもラテの具材(ダイスをトッピング)
  • スムージー・シェイクの甘味ベース
  • ホットミルク・豆乳ドリンクへの戻し配合
  • クラフトビール・クラフトジンの副原料(副素材としての試作)

糖度系・根菜系の組み合わせ設計は乾燥かぼちゃ乾燥ごぼうのページもご確認ください。均一な甘み・色味設計はさつまいもパウダーとの併用が向きます。

業務用の使い方・保管のポイント

戻し方の基本

  • チップ:そのまま食べられる。スナック・グラノーラトッピング・焼成前の生地混合に
  • スライス:軽くシロップ・洋酒・牛乳に浸して10〜15分戻すと、製菓生地・お茶うけに
  • ダイス:お湯・牛乳・豆乳で15〜20分戻してから使用。ポタージュ・蒸し菓子・離乳食向け
  • 戻し液ごと使用すると、溶け出した甘みをレシピに取り込める

配合目安

  • グラノーラ:乾燥重量比で10〜15%が目安(主役にするなら20%まで)
  • 製菓生地:粉体100gに対して5〜10g(甘味料を一部置き換え)
  • ポタージュ:1人前(200ml)に対して10〜15gを戻して使用
  • 離乳食・介護食:細粉にしてお湯で溶き、小さじ1〜2杯から調整

保管方法

  • 未開封時:高温多湿・直射日光を避け、常温の冷暗所で保管
  • 開封後:チャック袋・密閉容器に移し替え、1〜2ヶ月を目安に使い切り
  • 賞味期限は出荷日から6ヶ月程度。糖度が高いため湿気を吸いやすく、結露に注意
  • 冷蔵庫から取り出した直後は結露しやすいので、常温に戻してから開封する

関連する事例・記事

取り扱い製品がわかる商品カタログ

小ロット〜大ロットまで柔軟に対応

乾燥野菜
  • 100g~の小ロットから販売
  • 日本各地の伝統野菜の取扱い
  • ドライフルーツ/ハーブも対応

よくあるご質問

チップ・スライス・ダイスはどう使い分けますか?

チップは薄切りをそのまま乾燥させた形状で、スナック・グラノーラのトッピング・焼成前の生地混合に向きます。スライスは厚めの細切りで、シロップや洋酒で軽く戻して製菓生地に練り込んだり、お茶うけとしてそのまま提供したりする用途に向きます。ダイスは角切りで、お湯や牛乳で戻してポタージュ・蒸し菓子・離乳食・ベビーフードのベースに使いやすい形状です。1ロットで複数形状の併用発注にも対応します。

糖度・甘みはどの程度ありますか?

さつまいも自体の糖度が高いうえ、Agriture社では蒸し加熱の段階でβ-アミラーゼの働く温度帯を長めに通過させ、デンプンを麦芽糖に分解してから乾燥に入ります。仕上がりは蒸しいも・焼きいもに近い甘みで、砂糖・甘味料を控えめにしたい製菓・グラノーラのコア原料として使えます。糖化度は「浅め/標準/深め」から選べるため、最終製品の甘みの強さに合わせて調整いただけます。

さつまいもパウダーとの使い分けは?

乾燥さつまいもは「食感・形状・見た目を残したい用途」、パウダーは「甘み・色を均一に広げたい用途」という棲み分けになります。グラノーラ・製菓具材・スナック・ポタージュ具材は乾燥品、ラテ・ドリンク・離乳食ベース・製菓生地の色付けはパウダーが向きます。同じさつまいもを原料にしているため、併用してレシピの厚みと均一性を両立させる設計もご提案できます。

皮付きと皮むきは選べますか?

選択いただけます。皮付きは紫紅色の皮と黄色〜オレンジの身のコントラストが残り、グラノーラやギフト菓子の見た目に効きます。皮むきは色味を統一したい製菓生地・離乳食ベース・ポタージュに向きます。試作段階で両方を比較しながら、最終製品のパッケージや用途に合わせて仕様を詰めていくケースが多いです。

離乳食・介護食のベースに使えますか?

ご相談が多い用途の一つです。さつまいもは加熱糖化による自然な甘みと、消化の良いでんぷん質を持つため、離乳食の主食系ベースや介護食の嚥下食設計に向きます。チップを細かく粉砕してお湯で溶くだけでとろみと甘みのあるベースになり、無添加・無糖を意識したベビーフードや施設給食メニューの原料としても使われています。具体的な粒度・配合は用途ごとに試作して詰めます。

試作の最小ロットはどのくらいですか?

試作は原料1kgからお受けしています。チップ・スライス・ダイスの形状比較、皮付き/皮むきの色味比較、糖化度の違いによる甘みの立ち上がり比較など、複数の条件を並行で試作できます。本製造は10kg〜、OEM最終製品化まで含めてご相談いただけます。想定する最終製品の仕様・ロット・スケジュールをお聞きしたうえで、個別に見積と納期をご提案します。

賞味期限と保存方法を教えてください。

賞味期限は出荷日から6ヶ月程度です。未開封時は高温多湿と直射日光を避け、常温の冷暗所で保管してください。さつまいもは糖度が高く湿気を吸いやすいため、開封後はチャック袋や密閉容器に移し替え、1〜2ヶ月を目安に使い切ることをおすすめします。冷蔵保管も可能ですが、取り出した直後の結露には注意し、常温に戻してから開封してください。

あわせて読みたい

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

目次