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乾燥里芋

乾燥里芋は、ねっとりとした独特の食感と滋味深い旨味を持つ日本の伝統根菜を、スライス・ダイスの2形状で原料化した業務用素材です。煮物・汁物・和菓子・惣菜の具材に使いやすい形状で低温乾燥し、戻したときに里芋らしい粘りと滑らかな口当たりが立ち上がるよう仕上げています。Agriture社では、同じ里芋を微粉末化した里芋パウダーと併走で展開しており、食感・具材感を残したい用途は乾燥里芋、とろみ付け・生地への練り込みにはパウダー、という棲み分けでご提案しています。

じゃがいも・さつまいもなど他の芋類と比較すると、里芋は「ねっとりとした粘り」「淡白ながら滋味のある旨味」「和食・精進料理・伝統菓子との相性」で差別化できます。レトルト煮物・和風スープ・精進料理のOEM・和菓子の餡素材として、試作相談が多い素材です。

目次

Agritureの乾燥里芋、3つのこだわり

里芋は皮むき工程の歩留まり、ぬめりの取り扱い、乾燥時のねっとり感の保持が品質を左右する根菜です。Agriture社では、洗浄・皮むき・下茹で・乾燥までを自社加工所で一貫管理し、戻したときに生里芋に近い粘りが復元する設計にしています。

1. ぬめりを活かす下処理設計

里芋のぬめり(ガラクタン等の粘性多糖類)は、戻したときの粘りと口当たりを決める要素です。下茹で時にぬめりを取りすぎると里芋らしい食感が失われ、残しすぎると乾燥時に変色します。Agriture社では、下茹での温度・時間を調整してぬめりを適度に残し、乾燥後の戻しで独特の食感が復元する設計にしています。

2. スライス・ダイスの2形状

スライス(輪切り)は煮物・炊き込みご飯・おでん向け、ダイス(角切り)はスープ・味噌汁・和風シチュー・和菓子具材向けに向きます。同じ原料から形状を切り替えて試作できるため、最終製品の見た目と食感に合わせて選定いただけます。

3. 粘りと色味の両立

里芋は高温で長時間乾燥させると、ぬめり成分が変性してパサついた仕上がりになり、色も褐変します。Agriture社では、低温帯でじっくり水分を抜く設計にして、戻したときに里芋本来の粘りと白〜ベージュの色味が保たれるよう仕上げています。

取り扱い製品がわかる商品カタログ

小ロット〜大ロットまで柔軟に対応

乾燥野菜
  • 100g~の小ロットから販売
  • 日本各地の伝統野菜の取扱い
  • ドライフルーツ/ハーブも対応

乾燥里芋の特徴

根菜乾燥原料のなかでも、里芋は粘り・滋味・和食との相性で独自のポジションを持つ素材です。スライス・ダイスそれぞれの用途を想定した強みを6つの観点で整理します。

ねっとりとした独特の食感

里芋特有のぬめりと粘りは、じゃがいも・さつまいもでは再現できない口当たりです。煮物・汁物・和菓子の具材に使うと、素材のアイデンティティがそのまま仕上がりに伝わります。

2形状で用途別に対応

スライスは煮物・炊き込みご飯・おでん向け、ダイスはスープ・和風シチュー・和菓子具材向け。同じ原料から形状を切り替えて試作できます。

食物繊維とカリウムを含む

代表的には食物繊維・カリウム・ガラクタン等の粘性多糖類などの着眼点があります。低カロリーで満腹感が出る根菜として、精進料理・和食ベースの健康食品設計に向く素材です。

皮むき工程の時短

生里芋は皮むきに手間がかかり、業務調理ではぬめりで滑りやすいのが難点です。乾燥里芋は下処理済みのため、戻してそのまま使える時短原料として給食・惣菜で使いやすい形状です。

和食・精進料理との相性

醤油・味噌・白だし・みりんと合わせたときに素材が素直に味を吸い、和食の基本調味に馴染みやすい原料です。煮物・けんちん汁・雑煮など、日本の食文化と地続きのレシピに使えます。

パウダー化との併用

微粉末化した里芋パウダーと併用することで、食感(乾燥品)ととろみ・生地結着(パウダー)を両立したレシピ設計ができます。

製品仕様(業務用)

試作段階の基本仕様は以下の通りです。仕入れロット・納期・包装形態は個別相談で詰めます。

項目内容
商品名乾燥里芋
原材料里芋(国産)
形状スライス(輪切り)/ダイス(角切り)の2形状展開
外観白〜淡いベージュ色、戻すと里芋らしい滑らかな表面に
香り控えめな里芋特有の土の香り、戻すと滋味のある和食らしい風味が立ち上がる
内容量用途・ロットに応じて個別見積
賞味期限出荷日から6ヶ月程度
保存方法高温多湿・直射日光を避け、開封後は密閉して冷暗所で保管
加工所京都府内の自社加工所
試作最小ロット原料1kg〜

カスタマイズ対応

形状・下茹で度合い・ぬめり加減・包装・最終製品化までを試作段階から相談いただけます。記録を残しながらレシピを詰めるため、試作と量産で仕様がぶれにくい体制です。

項目対応詳細
形状調整スライス/ダイス厚み・粒径を最終製品の食感に合わせて設計
ぬめり加減残し目/標準/控えめ下茹で時間で粘りの強さを調整
下茹で度合い浅め/標準/深め戻し時間と口当たりの柔らかさを調整
ブレンド設計他根菜・きのこ・豆との複合にんじん・ごぼう・椎茸とのけんちん汁ミックス
包装形態業務用バルク/小袋/個包装煮物具材パック・汁物具材封入まで対応
OEM製品化最終製品までの一貫対応レトルト煮物・和風スープ・精進料理・和菓子の企画から生産まで

微粉末タイプをお探しの方へ

汁物のとろみ付け・和菓子の生地・健康食品の練り込みなど、里芋の粘りと滋味を均一に広げたい用途には、微粉末化した里芋パウダーが向きます。細挽き・中挽き・粗挽きから粒度を選べ、戻し不要でそのまま分散できるのが強みです。

里芋パウダーの詳細を見る

品種・生産者・産地のこだわり

里芋はサトイモ科の塊茎で、日本では古くから主食・副菜・伝統菓子の素材として親しまれてきた伝統根菜です。Agriture社では、産地・系統・収穫時期までを原料設計の軸にしています。

BRAND|里芋原料の立ち位置

稲作以前から日本人の主食だった時代を持つ里芋は、雑煮・煮しめ・芋煮・けんちん汁など、祝い事や季節の行事に欠かせない食材です。Agriture社では、この食文化的な厚みを業務用原料に落とし込み、伝統和食・精進料理・和菓子まで使える素材として提供しています。

PRODUCER|仕入れと連携の基本方針

皮むき後のサイズ・ぬめり・でん粉量が揃ったロットを産地と直接すり合わせて選定します。試作段階では複数の仕入れ先から少量ずつ取り寄せ、乾燥時の粘り・色味の安定性で評価した上で、量産ロットの供給ラインを組みます。

REGION|主産地の特徴

埼玉・千葉・宮崎・愛媛などが国内の主産地です。関東圏は中型サイズの家庭向け流通ものが中心で、九州・四国は加工向けの大型ロットが安定しています。Agriture社では、用途に応じてこれらの産地を使い分け、ぬめり・食感・色のバランスを取った原料を選びます。

CULTIVATION|収穫時期と食感

里芋は秋〜冬にかけて収穫される根菜で、収穫直後は水分が多くみずみずしい食感、貯蔵を経るとでん粉が蓄積して旨味が深まります。Agriture社では、用途別に収穫時期を使い分け、煮物向けは貯蔵もの、汁物向けはみずみずしいロットを選ぶことで仕上がりをコントロールしています。

低温乾燥の技術と品質管理

里芋の乾燥は、ぬめりの保持・褐変の抑制・食感の復元性の3点をどう両立するかが品質を決めます。Agriture社では、洗浄・皮むき・下茹で・乾燥・ふるい分け・包装までを一貫管理し、ロット差の少ない仕上がりを目指しています。

下茹で条件とぬめりの制御

里芋のぬめりは戻したときの食感を決める要素ですが、残しすぎると乾燥時に変色し、取りすぎると粘りが復元しません。下茹での温度・時間を調整し、ぬめりを適度に残した状態で乾燥に移行することで、復元性の高い仕上がりにしています。

低温乾燥による食感保持

高温乾燥はぬめり成分の変性と褐変を引き起こすため、低温帯を中心にゆっくり水分を抜く設計にしています。スライス・ダイスそれぞれの厚みに応じた温度・風量で仕上げ、戻したときに里芋らしい粘りと滑らかな口当たりが復元することを目安にしています。

異物・粒度の管理

原料投入時の目視選別と、仕上がり後のふるい分けで規格外の大粒・細粉を除去します。スライス厚み・ダイス寸法を揃えることで、煮物・汁物の仕上がりの均質性が安定します。

TIPS:里芋のねっとり感を引き出す設計

煮物に使う場合はスライスを水で15〜20分戻してから出汁で煮含めると、生里芋から作ったものに近いねっとり感が出ます。けんちん汁・けんちんうどんではダイスをそのまま沸騰した汁に投入し、5〜7分で戻しながら一緒に煮込むと里芋の旨味が汁全体に広がります。和菓子の具材ではダイスを薄い砂糖水で戻してから白餡と合わせると、芋きんとん風の素朴な甘みの菓子ベースができます。精進料理の煮物では醤油・みりん・出汁で含め煮すると、生里芋の下処理を省きつつ同等の仕上がりが得られます。

活用シーン・採用事例

Agriture社で試作相談をいただく用途を6つのカテゴリに整理します。いずれも、里芋の粘り・滋味・和食らしさを活かしたレシピ設計の例です。

1. 煮物・和食惣菜

  • レトルト里芋煮・筑前煮・煮しめのダイス具材
  • 惣菜パック・弁当の副菜素材
  • おでん・おせち料理の具材パック
  • 精進料理のメイン具材

2. 汁物・スープ・和風煮込み

  • けんちん汁・のっぺい汁・芋煮汁の具材パック
  • 味噌汁・雑煮のダイス具材
  • 和風ポタージュ・和風シチューのベース
  • 即席汁物・カップ味噌汁への封入原料

3. 炊き込みご飯・雑穀ミックス

  • 里芋ご飯・炊き込みご飯の具材ミックス
  • 雑穀ご飯ブレンドの野菜源
  • おかゆ・雑炊ベースの具材
  • 保存食・非常食のアルファ米ブレンド

4. 和菓子・伝統菓子

  • 芋きんとん・芋菓子の原料ベース
  • 和風スイーツ(里芋プリン・里芋ムース)の具材
  • どらやき・最中の餡代替素材
  • きんつば・ようかんの練り込み具材

5. 給食・施設食・介護食

  • 学校給食・社員食堂の煮物・汁物具材
  • 病院食・施設給食の和食メニュー
  • 介護食・嚥下食のねっとり食感素材
  • 離乳食(後期)の主食系具材

6. 精進料理・ヴィーガン・マクロビ

  • 精進料理キットの主具材
  • ヴィーガン和食・マクロビ料理の動物性食材代替
  • 寺院・禅料理の素材原料
  • オーガニック和食ミールキットの具材

でん粉系・根菜系の組み合わせ設計は乾燥じゃがいも乾燥さつまいものページもご確認ください。汁物のとろみ付け・和菓子への練り込みには里芋パウダーとの併用が向きます。

業務用の使い方・戻し方

戻し方の基本

  • スライス:水で15〜20分、またはお湯で8〜10分戻す。煮物・炊き込みご飯向け
  • ダイス:お湯で10〜15分戻す。スープ・味噌汁・和菓子具材向け
  • そのまま汁物に投入:ダイスをそのまま沸騰した汁に入れて5〜7分煮ることもできる
  • 戻し液は里芋の旨味・とろみを含むため、汁物にそのまま使うとコクが増す

配合目安

  • 煮物:1人前に対して乾燥重量10〜15gを戻して使用
  • けんちん汁・味噌汁:1人前(200ml)に対して3〜5gを直接投入
  • 炊き込みご飯:米2合に対して乾燥20〜30gを戻して一緒に炊く
  • 和菓子原料:乾燥100gで生里芋換算約450〜550g相当

保管方法

  • 未開封時:高温多湿・直射日光を避け、常温の冷暗所で保管
  • 開封後:チャック袋・密閉容器に移し替え、1〜2ヶ月を目安に使い切り
  • 賞味期限は出荷日から6ヶ月程度。吸湿すると食感が損なわれるため注意
  • 冷蔵保管可能。取り出し直後は結露するため、常温に戻してから開封する

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取り扱い製品がわかる商品カタログ

小ロット〜大ロットまで柔軟に対応

乾燥野菜
  • 100g~の小ロットから販売
  • 日本各地の伝統野菜の取扱い
  • ドライフルーツ/ハーブも対応

よくあるご質問

スライスとダイスはどう使い分けますか?

スライスは輪切り形状で、煮物・炊き込みご飯・おでんなど里芋らしい見た目を活かしたい用途に向きます。ダイスは角切りで、スープ・味噌汁・和菓子具材・レトルト煮物への直接封入など、均一な具材感を求める設計に向きます。1ロットで両形状の併用発注にも対応します。

戻したときのねっとり感はどの程度ですか?

下茹での温度・時間を調整してぬめり成分を適度に残した状態で乾燥しているため、戻すと生里芋から下処理して煮たものに近いねっとり感が立ち上がります。ぬめり加減は「残し目/標準/控えめ」から選べるため、最終製品の食感設計に合わせて調整いただけます。煮物や汁物に使うと、里芋らしい滋味が戻し液ごと広がります。

里芋パウダーとの使い分けは?

乾燥里芋は「食感・具材感を残したい用途」、パウダーは「とろみ付け・生地結着・均一な分散」という棲み分けになります。煮物・汁物・和菓子の具材は乾燥品、汁物のとろみ付け・和菓子生地への練り込み・健康食品の粉体配合はパウダーが向きます。併用することで具材感ととろみを両立したレシピ設計が可能です。

皮むきの手間を省けますか?

乾燥里芋は皮むき・下茹で済みのため、戻すだけで調理に使えます。生里芋は皮むきでぬめりが手につくため歩留まりが落ちやすく、業務調理では時短ニーズが高い作業工程です。給食・惣菜・レトルト食品の現場で、下処理時間を大幅に削減できる原料としてご相談をいただきます。

精進料理・ヴィーガン向けに使えますか?

ご相談が多い用途の一つです。里芋は動物性食材を使わない和食において、食感と旨味を担う重要な素材です。乾燥品のため常温保管ができ、寺院や精進料理専門店でも使い勝手が良い形状です。ヴィーガン和食・マクロビオティック・オーガニック和食ミールキットなど、植物性素材で仕上げたいレシピのコア原料として使われています。

試作の最小ロットはどのくらいですか?

試作は原料1kgからお受けしています。スライス・ダイスの形状比較、ぬめり加減の違いによる食感比較、下茹で度合いの違いによる戻し時間の比較など、複数条件を並行で試作できます。本製造は10kg〜、OEM最終製品化まで含めてご相談いただけます。想定する最終製品の仕様・ロット・スケジュールをお聞きしたうえで、個別に見積と納期をご提案します。

賞味期限と保存方法を教えてください。

賞味期限は出荷日から6ヶ月程度です。未開封時は高温多湿・直射日光を避け、常温の冷暗所で保管してください。里芋は吸湿すると食感や粘りの復元性が損なわれるため、開封後はチャック袋・密閉容器に移し替え、1〜2ヶ月を目安に使い切ることをおすすめします。冷蔵保管も可能ですが、取り出し直後の結露には注意し、常温に戻してから開封してください。

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この記事を書いた人

小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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