育てたレタスを乾燥させて売るなら、10kgでどれくらいできる?
畑のレタスを乾燥させて商品にできないか。乾燥はできます。ただ、最初に知っておいてほしいのは、葉物は乾かすと驚くほど軽くなるということです。生10kgが、仕上がりでは500g台ということも起こります。
この記事では、弊社がOEM・受託加工で実際にお受けしている条件をもとに、葉物野菜を乾燥・粉末にして売るまでの段取りを順にまとめます。
| 項目 | 弊社の対応 |
|---|---|
| 対応できる品目 | レタス・小松菜・ほうれん草などの葉物野菜。乾燥加工とパウダー化に対応します |
| 仕上がりの量 | レタスは生の重さの5〜7%まで落ちることがあります。試作で実測して確定します |
| 最小の加工ロット | 生鮮10kgから |
| 粉の細かさ | 100メッシュ(約150ミクロン)相当が下限です |
| リードタイム | 試作は約2週間、本製造は3〜4週間が目安です |
| 加工賃の決まり方 | 持ち込む青果の重さで決まります。40kg未満は一律55,000円、40〜100kgは一律75,000円、100kg以上は1kgあたり750円(税別)です |
| そのあとの工程 | 小袋充填・シール貼りまで続けてお受けできます |
生10kgのレタスは、乾くと何gになる?
原価も、袋の数も、売価も、ここが決まらないと組めません。先に数字の感覚を持っておくと、そのあとの判断がぶれません。
レタスは5〜7%まで落ちることがある
弊社でレタスの乾燥加工をお受けするときは、歩留まりが5〜7%前後になる前提でご案内しています。生10kgなら、仕上がりは500〜700gほどです。10gずつ袋詰めするなら50〜70袋分、という計算になります。
| 生の重さ | 仕上がりの目安(5〜7%) | 10gの袋にすると |
|---|---|---|
| 10kg | 500〜700g | 50〜70袋 |
| 30kg | 1.5〜2.1kg | 150〜210袋 |
| 100kg | 5〜7kg | 500〜700袋 |
乾燥品は原料の1割前後。葉物はそれより低い
品目全体で見ると、乾燥した仕上がりは原料の重さのおおむね1割前後です。葉物野菜はそれよりさらに少なくなる傾向があり、レタスはその中でも低いほうに入ります。
水分量から計算した理論値は、実際の仕上がりと合いません。芯や外葉を落とす分、工程の中で失われる分が乗るためです。弊社では実際に加工した実測をもとにお伝えしています。
外葉の量とカットで変わるので、試作で確かめる
同じレタスでも、外葉をどこまで使うか、どの大きさに切るか、収穫してから何日経っているかで仕上がりは動きます。規格外の野菜を使う場合は、傷んだ部分を落とすぶんさらに下がります。
そのため、最初に試作をして実測してから本製造に進む流れをおすすめしています。数字が固まらないまま袋やラベルを発注すると、作り直しになります。
乾燥のまま売るか、粉にするか
葉物は、乾燥させた状態でも、粉にしても売れます。弊社では品目ごとに乾燥の温度と時間を設定して加工するため、どちらにするかが決まらないと条件を決められません。用途を先に決めてください。
スープ・ふりかけなら乾燥のまま
お湯で戻して食べるものは、乾燥させた形のまま使います。葉の形が残っていること自体が商品の見た目になるので、カットの大きさは試作の段階で決めます。
製菓や練り込みなら粉。細かさは100メッシュまで
パンや麺、焼き菓子に練り込む、ドリンクに溶かすといった用途では粉にします。弊社の粉砕は100メッシュ(約150ミクロン)相当が下限で、それより細かい微粉砕には対応していません。舌に残らない口当たりを狙う場合は、この細かさで足りるかを試作で確かめてください。
| 形 | 向いている売り先 | 決めること |
|---|---|---|
| 乾燥のまま | スープ・ふりかけ・お茶漬け・業務用食材 | カットの大きさ、1袋の内容量 |
| パウダー | 製菓・製麺・ドリンク・ペットフード原料 | 粉の細かさ、混ぜる相手の原料 |
見積もりを出してもらうために伝える5つ
次の5点が揃うと、見積もりの前提がその場で固まります。
見積もりは、仕上がりではなく生の重さで伝える
製造委託費は、お送りいただく青果(生鮮の状態)の重さで決まります。40kg未満は一律55,000円、40〜100kgは一律75,000円、100kg以上は1kgあたり750円です(税別)。粉にする場合は、パウダー化の作業が100gあたり350円かかります。歩留まりが5〜7%の葉物では、仕上がりの重さで話を進めると、見積もりの感覚が大きくずれます。
- 品目(レタス、小松菜など。品種が決まっていれば品種も)
- 1回に送れる生の重さと、年間で見込める量
- 乾燥のままか、粉にするか
- 何に使うか(スープの具、製菓原料、業務用など)
- 売り始めたい時期と、収穫の時期
試作費と検査費は加工賃とは別にかかる
価格表では、試作費は品目あたり1回30,000円(税別・先払い)で、試作に使う原料は生500g/1kgです。1kgを超える分は本製造の扱いになります。微生物(大腸菌)検査は1回6,000円(税別)です。小売で販売する商品には、弊社では検査を受けていただくようお願いしています。総額を見るときは、加工賃だけでなくこの2つと、袋などの資材代を足して考えてください。
委託の流れ。生10kgから、本製造は3〜4週間
弊社の最小加工ロットは生鮮10kgです。仕上がりで言えば500〜700gなので、まずは試作、次に販売分という組み立てになります。
収穫してから送るまでの段取り
葉物は傷みが早いので、収穫の日と発送の日を先に決めます。出荷の前日までに、出荷日・配送会社・伝票番号をお知らせください。事前の連絡なく届いた原料は、加工できない場合があります。泥や土が多い場合は、落としてから送っていただくと、そのぶんの手間が減ります。
試作してから本製造に進む
弊社で加工したことのない品目は、試作で歩留まりと色を見てから本製造に進みます。過去に同じ品目を加工していれば、試作を省いて進める場合もあります。相談から試作、本製造までの進み方は、モロヘイヤをパウダーにする記事で順に説明しています。葉物は流れが同じなので、ここでは繰り返しません。
袋詰めまで続けて頼める
乾燥や粉砕のあと、そのまま小袋充填とシール貼りまでお受けできます。加工した原料を一度引き取って別の業者に送る工程が減ります。充填の最低ロットと袋の仕様は充填側の条件になるので、あわせてご相談ください。パウダーにしてから袋詰めする場合の注意は、野菜パウダー充填の受託製造ガイドにまとめています。
売るときに、袋へ書くこと
自分で育てた野菜でも、乾かした時点で生鮮食品ではなく加工食品として扱われます。直売所やECで売るなら、袋に表示が要ります。
加工食品として、袋に書く項目
| 欄 | 書き方の例 |
|---|---|
| 名称 | 乾燥レタス(内容を表す一般的な名称) |
| 原材料名 | レタス(国産) |
| 内容量 | 10g |
| 賞味期限 | 年月日または年月 |
| 保存方法 | 高温多湿を避けて常温で保存 など |
| 製造者 | 名称と所在地 |
委託して作った商品では、表示に責任を持つ事業者(袋に自社名を出して売る側)と、実際に加工した製造所が別になります。その場合は、販売者の名称と所在地に加えて、製造所の所在地と名称を書きます。栄養成分表示も原則として必要です。省略できる条件は、育てたモロヘイヤをパウダーにして売るまでの流れと注意点で説明しています。レタスでも考え方は同じです。
賞味期限は、売る側が科学的・合理的な根拠に基づいて設定します。弊社は加工を請ける立場で、期限を決めるための試験は行っていません。
国産レタスなら「レタス(国産)」
国内で製造した加工食品には、原材料に占める重量割合が最も高い原材料の産地を示す原料原産地表示が必要です。単一原料の乾燥レタスなら、原材料名の後ろに括弧で「国産」と書く形が基本です。原材料名の欄を省略する場合は、原料原産地名の欄を設けて「国産(レタス)」と書く方法もあります。他の原料と混ぜる場合を含めた表示の方法は、加工食品の原料原産地表示ルールにまとめています。
なお、自分の加工所で作ってその場で売る場合(いわゆるインストア加工)や、容器包装に入れずに売る場合は、原材料名や原料原産地の表示そのものが不要です。弊社のような外部の加工所に委託して作った商品を持ち帰って売るときは、この扱いにはなりません。表示可能面積がおおむね30平方センチメートル以下の場合は、原料原産地名を省略できます。
食品表示基準では「乾燥きのこ類、乾燥野菜及び乾燥果実」が個別に定めのある22食品群のひとつですが、括弧書きでフレーク状・粉末状にしたものは除かれています。パウダーにする場合は、22食品群ではなく、重量割合1位の原材料の産地を表示する一般のルールで考えます。どちらでも国産レタスだけなら書き方は変わりませんが、他の原料と混ぜる商品にするときは、対象になる原材料が変わります。
乾燥加工のOEMについてわかる資料をご用意しています
小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャーOEM

- 10kg~の小ロットからOEM対応
- 持ち込み原料の乾燥加工も可能
- 加工から充填まで一括でサポート
よくある質問
まとめ
葉物野菜を乾燥させて売るときは、仕上がりの量・用途・表示の3つを先に決めておくと、袋やラベルの作り直しを避けられます。弊社でお受けする場合のポイントは次のとおりです。
- レタスは生の重さの5〜7%まで落ちることがある。10kgで500〜700g
- 加工賃の母数は、仕上がりではなく持ち込む原料の重さ
- 乾燥のまま売るか粉にするかで、カットと乾燥の条件が変わる。粉の細かさは100メッシュ相当が下限
- 最小の加工ロットは生鮮10kg。試作で実測してから本製造に進む
- 乾かした時点で加工食品。袋の表示と賞味期限は売る側が決める
作っている品目と、1回に出せる量が決まっていれば、試作からご相談いただけます。
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