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規格外の富山県産小松菜をセブンが採用——育ちすぎ野菜をおむすびでフードロス削減

セブン-イレブン・ジャパンが、春先の高温で育ちすぎて通常は廃棄されていた富山県産の小松菜を、おむすびの具材に採用した。商品名は「富山県産小松菜と紅鮭の麦飯おむすび」(税抜148円)。2026年6月2日から、富山・石川・福井の北陸3県の約340店舗で順次販売されている。JA全農とやまと連携し、規格外野菜の活用と生産者の収入下支えを両立させる取り組みだ。

目次

育ちすぎた小松菜を、あえて具材に選んだ理由

今回採用された小松菜は、春の気温上昇によって生育が早まり、規格より大きく育ってしまったもの。サイズが基準に合わないという理由だけで、本来は出荷されずに廃棄される運命にあった野菜だ。セブン-イレブンはこれを白だしで炒め、紅鮭フレークと麦飯を合わせることで、しゃきしゃきとした食感を生かしたおむすびに仕立てた。

小松菜は土づくりと温度・湿度の管理を丁寧に行って育てられており、苦みが少なく歯ごたえが良いという。「規格外=品質が劣る」わけではなく、形やサイズが店頭の基準に合わないだけ、という事実がよく分かる事例だ。

販売概要

項目 内容
商品名 富山県産小松菜と紅鮭の麦飯おむすび
価格 148円(税抜)
発売日 2026年6月2日(順次)
販売エリア 富山・石川・福井の約340店舗
連携先 JA全農とやま

大手コンビニが規格外に動く意味

全国に店舗網を持つコンビニチェーンが、地域の規格外野菜を定番商品の具材に組み込む。これは単発の企画ものではなく、農産物の販路としての継続性が見込める点で生産者にとって意味が大きい。育ちすぎや形の不揃いといった理由で畑に残されていた野菜が、安定した出口を得られるからだ。

食品ロスは家庭だけでなく、出荷段階での「選別落ち」でも大量に発生している。流通の川上で規格外を受け止める仕組みが増えれば、廃棄量そのものを減らせる。今回の小松菜おむすびは、その実例の一つだ。

Agritureの視点——規格外野菜の出口は「加工」にもある

当社が運営するオフィス向け野菜デリバリー「オフィス八百屋」や、京都産乾燥野菜のD2C「OYAOYA」でも、規格外や余剰の野菜をどう生かすかは日々の運営テーマだ。おむすびの具材という出口は、生鮮のまま消費者へ届ける一つの形。一方で、乾燥や粉末といった加工は、保存性を高めながら規格外野菜の用途を広げる手段になる。

育ちすぎた葉物は、サイズが大きいぶん乾燥加工との相性が良い場合もある。形を問わない出口を複数持っておくことが、生産現場のフードロスを減らす現実的な打ち手になる。

まとめ

セブン-イレブンが富山県産の育ちすぎ小松菜をおむすびに採用した今回の事例は、大手の販売網が規格外野菜の定番的な出口になりうることを示した。形やサイズではなく、味と食感で勝負する。そうした選び方が広がるほど、畑に残される野菜は減っていく。

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出典

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この記事を書いた人

小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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