実山椒の下処理とあく抜き|茹で時間・冷凍保存・塩漬けのコツ
初夏に出回る生の実山椒は、ぴりっとしたしびれと爽やかな香りが魅力です。ただ、買ってきたらまず下処理が必要で、「枝はどうする?」「あく抜きの茹で時間は?」「保存はどうすれば一年もつ?」と迷う方も多いはずです。
このページでは、実山椒の下処理とあく抜きを、枝・軸の取り方から、辛さを調整する茹で時間、水にさらすコツ、冷凍や塩漬け・醤油漬けでの保存、ちりめん山椒など下処理後の使い方まで、乾燥野菜の加工に携わる立場からまとめました。山椒そのものの種類は山椒とは?種類の解説もあわせてご覧ください。
実山椒とは・旬の時期
実山椒は、山椒の青い未熟果です。旬は5月半ばから6月初旬までと短く、この時期にまとめて手に入れ、下処理して保存するのが一般的です。出始めの走りの頃はあくが少なく、6月に入るとあくが強くなるため、収穫時期によって茹で時間を調整します。香りとしびれが強いうちに下処理するのがおすすめです。
実山椒の下処理|枝・軸の取り方
下処理の最初は、実についた枝を取り除く作業です。手やはさみで小枝をちぎり取ります。実に短い軸が少し残るくらいは、食感にも味にも影響しないため、神経質に取り切る必要はありません。かたい太い枝だけ取り除き、やわらかい軸は残してかまいません。
枝を取りながら、変色した実や傷んだ実を除いておくと、仕上がりがきれいになります。量が多いときは、テレビを見ながらでも少しずつ進められる作業です。取り終えたら、さっと水で洗います。
実山椒のあく抜き・茹で方
枝を取ったら、茹でてあくを抜きます。茹で時間と水にさらす時間で、辛さとしびれを調整できるのがポイントです。
茹で方の手順
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を少々加える
- 枝を取った実山椒を入れ、中火で茹でる
- 指で軽く潰せるくらいのやわらかさになったらザルに上げる
- すぐに冷水に取って冷ます
茹で時間は、しびれをしっかり残したいなら30秒〜1分、辛さをマイルドにしたいなら4〜5分が目安です。やわらかい佃煮にしたいときは、指で潰せる8分ほどまで茹でます。好みと用途に合わせて加減します。
水にさらす時間と辛さ調整
茹でたあとは、水にさらしてあくと辛さを抜きます。さらす時間で辛さが変わるため、用途に合わせて調整します。さらしすぎると香りも抜けるので、好みのところで止めるのがコツです。途中で水を替えながら、味を見て決めます。
- しびれを残したい・ぬか床用:10分ほど
- 佃煮・ちりめん山椒用:1〜4時間(好みの辛さまで)
- 辛みが苦手:長めにさらして水を数回替える
さらし終えたら、ザルに上げて水気をしっかり切ります。キッチンペーパーで軽く押さえて水気をふき取ると、保存の際に傷みにくくなります。
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実山椒の保存方法
下処理した実山椒は、保存方法によって数週間から一年ほど使えます。長期保存したいなら冷凍が向きます。代表的な保存方法を目安とあわせてまとめました。
| 保存方法 | 目安 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 冷凍 | 約1年 | そのつど取り出して幅広い料理に |
| 塩漬け | 冷蔵で数か月 | 薬味・調味のアクセント |
| 醤油漬け | 冷蔵約1か月/冷凍約6か月 | ごはん・冷奴・和え物 |
冷凍保存(約1年)
もっとも手軽で長もちするのが冷凍です。水気をしっかりふき取り、使う分ずつ小分けにしてラップで包み、保存袋に入れて冷凍庫へ入れます。凍ったまま料理に使えるので、煮魚や佃煮、ちりめん山椒の風味づけに少しずつ取り出せて便利です。冷凍庫でおよそ1年保存できます。
塩漬け・醤油漬け
塩漬けは、下処理した実山椒を塩とともに漬けて保存する方法で、薬味や調味のアクセントに使えます。醤油漬けは、煮切った酒と醤油の調味液に漬け、なじませてから冷蔵で熟成させます。ごはんのお供や冷奴、和え物の風味づけに重宝する常備菜になります。
下処理した実山椒の使い方
下処理を済ませた実山椒は、少量ずつ薬味や炊き合わせに使えます。代表的なレシピは次の3つです。
- ちりめん山椒:ちりめんじゃこと炊き合わせる定番の保存食
- 佃煮:昆布やしらすと甘辛く煮る常備菜
- 煮魚・肉の煮込み:少量加えて爽やかな香りとしびれを足す
冷凍しておけば、思い立ったときに凍ったまま少量ずつ使えます。山椒は七味の素材にもなるので、一味と七味の違いもあわせて知っておくと、薬味の使い分けの幅が広がります。
よくあるご質問
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まとめ:実山椒は下処理して保存すれば一年使える
実山椒は、枝を取り、茹でてあくを抜き、水にさらすという下処理をしておけば、香りとしびれを長く楽しめます。茹で時間とさらす時間で辛さを調整できるので、しびれを残すか、マイルドにするか、用途に合わせて加減するのがコツです。水気をふき取って小分け冷凍すれば、冷凍庫で約1年もちます。
下処理した実山椒は、ちりめん山椒や佃煮、煮魚の風味づけなど幅広く使えます。旬の初夏にまとめて仕込んでおくと、一年を通して山椒の香りを楽しめます。山椒の種類や品種の違いは山椒とは?種類の解説もあわせてご覧ください。
