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香川の伝統野菜とは?協会整理12品目(金時にんじん・三豊なす・まんば)の特徴と旬・食べ方を解説

香川県の伝統野菜は、讃岐平野の温暖少雨な気候、瀬戸内海沿岸と塩田跡地、小豆島・手島などの島嶼、阿讃山地の山間部といった地形のなかで受け継がれてきた品種です。日本伝統野菜推進協会では香川県の伝統野菜10品目と伝統果樹2品目の計12品目を整理しています。

正月のおせち料理に欠かせない金時にんじん、手島の香川本鷹(在来の大型唐辛子)、高松の讃岐白瓜、三豊なす、讃岐の冬の葉菜まんば、葉ごぼうなど、讃岐で受け継がれる品目を紹介します。

目次

「伝統野菜」の定義と本記事の対象

認定機関主な基準
京都府「京の伝統野菜」明治以前の栽培歴があり府内全域が対象
大阪府「なにわの伝統野菜」概ね100年以上前から大阪府内で栽培
長野県「信州伝統野菜認定制度」昭和30年代以前の栽培・食文化・品種特性
香川県県独自の伝統野菜認定制度は未確認。JA・各市町村が地域ブランド化を支援

本記事では日本伝統野菜推進協会が整理する香川県12品目のうち、野菜10品目を本編で扱い、伝統果樹2品目(小原紅早生・はざまいちじく)は記事末尾の「その他の地方特産品種」セクションで別途紹介します。

香川の伝統野菜 主要10品目一覧

#品目分類主産地
1金時にんじんニンジン(東洋種)坂出市・観音寺市11〜3月
2金時芋サツマイモ(紅色)坂出市6〜12月
3香川本鷹トウガラシ(手島など島嶼部由来の大型在来種)三豊市・丸亀市手島町・高松市8〜9月
4讃岐白瓜白瓜(ウリ)高松市川添7月中旬〜9月中旬
5讃岐長莢そら豆ソラマメ(長莢)高松市香川町大野4〜6月
6炭谷ごぼうゴボウ(太・柔らか)高松市塩江町安原12月中旬〜1月中旬
7菜花葉菜(ナバナ)県内広域(さぬき市・三木町ほか8地域)11月中旬〜4月中旬
8葉ごぼうゴボウ(葉柄食用)高松市・さぬき市12〜1月・3〜4月
9まんば葉菜(高菜系)香川県全域9月下旬〜4月頃
10三豊なすナス(晩生大果)三豊市・観音寺市・高松市7〜9月

100種前後の取り扱い品目がわかる商品カタログ

小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャー

乾燥野菜
  • 100g~の小ロットから販売可能
  • 日本各地の伝統野菜の扱いあり
  • ドライフルーツ/ハーブも対応可能

代表的な香川の伝統野菜7品目の特徴と食べ方

本編では代表7品目を解説します。

金時にんじん — 正月おせちの紅色にんじん

11〜3月
産地坂出市・観音寺市
向く料理煮物、おせち、きんぴら、なます

金時にんじんは、東洋種にんじんの系統で、細長く芯まで赤いのが特徴です。香川県の坂出市・観音寺市が主産地で、加熱すると甘みが増すため、西日本を中心におせち料理や煮物で使われる紅色のにんじんです。

煮物・きんぴら・紅白なますで切り口の赤色が映え、11〜3月が旬。12月には全国出荷されます。

香川本鷹 — 三豊・丸亀市手島の大型在来唐辛子

8〜9月
産地三豊市・丸亀市手島・高松市
向く料理一味唐辛子、辛味調味料、佃煮

香川本鷹は、三豊市・丸亀市手島・高松市で栽培される在来の大型唐辛子で、濃赤色の果実と7〜8cm(時に10cm超)のサイズが特徴です。日本伝統野菜推進協会の整理では、一般的な唐辛子の約2〜3倍の大きさで、辛さは4倍・旨味は3倍とされます。瀬戸内海沿岸の温暖な気候で育ち、一味唐辛子・辛味調味料・佃煮の原料に加工されます。

旬の8〜9月に収穫され、乾燥・加工品として通年流通します。

讃岐白瓜 — 高松川添の俵型白瓜

7月中旬〜9月中旬
産地高松市川添地区
向く料理粕漬け、奈良漬け、浅漬け、煮物

讃岐白瓜は、高松市川添地区で栽培される淡緑色から完熟時に真っ白になる白瓜です。直径3〜7cm、長さ約23cmの俵型で、粕漬けや奈良漬けの原料として使われます。

粕漬けは夏〜秋の保存食として使われ、浅漬け・煮物にも向きます。

三豊なす — 晩生大果の薄皮ナス

7〜9月
産地三豊市・観音寺市・高松市
向く料理田楽、焼きなす、揚げ浸し、煮物

三豊なすは、三豊市・観音寺市・高松市で栽培される晩生の大果ナスで、薄い皮・みずみずしさ・旨味と甘味が持ち味です。讃岐の夏〜秋のナスとして流通します。

田楽・焼きなす・揚げ浸し・煮物に向き、旬の7〜9月にはJA直売所や量販店で出荷されます。

まんば — 讃岐の冬の葉菜

9月下旬〜4月頃
産地香川県全域
向く料理まんばのけんちゃん、お浸し、煮物、炒め物

まんばは、高菜の一種として香川県全域で栽培される葉菜で、寒さにあたると柔らかく甘みが増します。讃岐の郷土料理「まんばのけんちゃん」(豆腐や油揚げと炒り煮にした料理)の素材として家庭で使われてきました。

旬は9月下旬〜翌4月までの長期で、香川県内のJA直売所とスーパーで流通します。

炭谷ごぼう — 高松塩江の太く柔らかいごぼう

12月中旬〜1月中旬
産地高松市塩江町安原
向く料理きんぴら、煮物、天ぷら、汁物

炭谷ごぼうは、高松市塩江町安原地区で栽培される在来ごぼうで、太く柔らかく香り高いのが特徴です。阿讃山地の山間部で受け継がれてきた品種で、12月中旬〜1月中旬の短期間に出荷されます。

きんぴら・煮物・天ぷらで香りが引き立ち、汁物でも柔らかい食感が活きます。

讃岐長莢そら豆 — 20cm莢の小粒そら豆

4〜6月
産地高松市香川町大野地区
向く料理塩ゆで、豆ご飯、天ぷら、スープ

讃岐長莢そら豆は、高松市香川町大野地区で栽培される長莢のそら豆で、莢長約20cmに4〜6粒の小粒の豆が入ります。皮ごと食べられる点が一般のそら豆と異なる特徴です。

塩ゆでで豆の風味が楽しめ、豆ご飯・天ぷら・スープにも向きます。4〜6月の旬に高松市内のJA直売所で流通します。

香川の伝統野菜の購入方法

品目主な入手先時期
金時にんじん坂出・観音寺のJA直売所、12月には県外の量販店にも出荷11〜3月
香川本鷹丸亀市手島・三豊市の直売所、加工品は通年8〜9月
讃岐白瓜高松市のJA直売所、粕漬けは通年7月中旬〜9月中旬
三豊なす三豊・観音寺のJA直売所7〜9月
まんば香川県内JA直売所・スーパー9月下旬〜4月
炭谷ごぼう高松市塩江町の直売所12月中旬〜1月中旬

100種前後の取り扱い品目がわかる商品カタログ

小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャー

乾燥野菜
  • 100g~の小ロットから販売可能
  • 日本各地の伝統野菜の扱いあり
  • ドライフルーツ/ハーブも対応可能

よくある質問

香川県には伝統野菜の公式認定制度がありますか?

香川県公式の「伝統野菜認定制度」は本記事執筆時点で確認できていません。JAや各市町村が地域ブランド化を支援しており、本記事では日本伝統野菜推進協会が整理する香川県の伝統野菜10品目と伝統果樹2品目の計12品目を紹介しています。

金時にんじんと普通のにんじんの違いは?

金時にんじんは東洋種にんじんで、西洋種の一般的なにんじん(オレンジ色)より細長く、芯まで鮮やかな赤色をしています。加熱すると甘みが増す性質から、西日本のおせち料理の紅白なますや煮物に使われます。坂出市・観音寺市が主産地で、11〜3月、特に12月に全国出荷されます。

まんばは高菜と同じですか?

まんばは広義には高菜の一種に分類される葉菜で、香川県内で広く栽培されてきました。寒さにあたると柔らかく甘みが増し、冬の食材として使われます。讃岐の郷土料理「まんばのけんちゃん」(豆腐や油揚げと炒り煮にした料理)の素材として地元で親しまれてきた品目です。

香川本鷹はどれくらい辛いのですか?

香川本鷹は三豊市・丸亀市手島・高松市で栽培される大型の在来唐辛子で、7〜8cm(時に10cm超)のサイズと濃赤色が特徴。日本伝統野菜推進協会の整理では、一般的な唐辛子の約2〜3倍の大きさで辛さは4倍・旨味は3倍とされます。一味唐辛子・辛味調味料・佃煮に加工され、8〜9月の収穫後は乾燥・加工品として通年流通します。

香川本鷹はどこで入手できますか?

三豊市・丸亀市手島・高松市の JA 直売所で 8〜9月に入手できるほか、地元の加工業者が乾燥品や一味唐辛子として通販でも販売しています。収穫量が限られるため、ふるさと納税返礼品や予約購入を活用すると確実です。

その他の地方特産品種

品目分類産地特徴
小原紅早生ミカン(伝統果樹)高松市・坂出市ほか国内のミカン約100種のなかで最も紅い部類とされる品種。ハウス・露地・樹上完熟の3作型により約半年にわたって流通
はざまいちじくイチジク(伝統果樹)まんのう町羽間地区・三豊市ほか小ぶりで皮ごと食べられる。完熟時の糖度20度超。8月中旬〜10月下旬

まとめ

香川の伝統野菜は、金時にんじん・金時芋・香川本鷹・讃岐白瓜・讃岐長莢そら豆・炭谷ごぼう・菜花・葉ごぼう・まんば・三豊なすの10品目と、小原紅早生・はざまいちじくの伝統果樹2品目の計12品目です。讃岐平野の温暖少雨、瀬戸内海の島嶼、阿讃山地の山間部まで、地形ごとに品目が分かれます。

参考文献・情報ソース

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    この記事を書いた人

    小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

    株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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