群馬の伝統野菜とは?22品目の特徴と旬・食べ方を解説
群馬県の伝統野菜は、北関東の火山灰土壌と山間部の冷涼気候、榛名山・赤城山・妙義山など複雑な地形のなかで守られてきた在来種です。日本伝統野菜推進協会の認定では22品目があり、下仁田ねぎや国府白菜、かき菜など全国的に知られる品種から、入山地区の高山きゅうりや京塚かぶのような山間集落限定の希少種まで、多彩な顔ぶれが揃っています。
この記事では22品目を一覧で整理し、代表7品目を詳しく解説します。「すき焼き王国」群馬らしいネギ・白菜・こんにゃく文化と結びついた在来種の世界を紹介します。
「伝統野菜」の定義と本記事の対象
「伝統野菜」には全国統一の定義がなく、認定機関によって基準が異なります。本記事の内容を正確に理解していただくため、まず主要な認定機関の基準を整理します。
| 認定機関 | 主な基準 |
|---|---|
| 京都府「京の伝統野菜」 | 明治以前から京都で栽培され、京都特有のもの |
| 大阪府「なにわの伝統野菜」 | 概ね100年以上前から大阪府内で栽培 |
| 奈良県「大和の伝統野菜」 | 戦前から本県での生産が確認されている品目 |
| 秋田県「あきた伝統野菜」 | 昭和30年代以前から県内で栽培 |
| 山形県「やまがた伝統野菜」 | 昭和20年以前から県内で栽培 |
| 日本伝統野菜推進協会 | 独自の認定基準(より広め) |
本記事では、日本伝統野菜推進協会の認定を主要ソースとして22品目を紹介します。群馬県独自の公式認定制度はありませんが、地域ブランドとして各品目の保存活動が進んでいます。22品目のうち沼須ねぎは現在苗販売のみで流通実態が限定的なため、本編では21品目を中心に扱い、沼須ねぎは記事末尾の「その他の地方特産品種」セクションで詳述します。
群馬の伝統野菜とは?上毛三山と関東平野が育む在来種
群馬県は赤城山・榛名山・妙義山の「上毛三山」を中心に、北部の山岳地帯から南部の関東平野まで標高差が大きい県です。火山灰土壌・豊富な地下水・冷涼な山間気候が、ネギ・白菜・きゅうり・かぶなど多様な在来種を育ててきました。
県央・西毛・吾妻利根・東毛——4つのエリアと品目分布
| エリア | 代表品目 | 地域特性 |
|---|---|---|
| 県央(前橋・高崎・伊勢崎) | 石倉根深ねぎ、国府白菜、上泉理想だいこん、田口菜、宮内菜、下植木ねぎ | 赤城山麓の火山灰土壌。都市近郊農業と江戸時代からの在来種が共存 |
| 西毛(甘楽・富岡・多野) | 下仁田ねぎ、宮崎菜、赤いも | 妙義山系の山間部。冷涼気候と加熱調理に強いネギ文化 |
| 吾妻・利根(中之条・沼田・高山) | 高山きゅうり、入山きゅうり、京塚かぶ、幅広いんげん、沼須ねぎ | 山間集落単位で独自品種が残存。きゅうり・かぶの希少種が多い |
| 東毛(館林・桐生・みどり) | かき菜、猫の目いんげん | 両毛地域(栃木との境)の食文化圏。かき菜・豆類が中心 |
特に吾妻・利根地域は山間集落ごとに異なる在来種が集中しており、入山地区(中之条町)の入山きゅうり・京塚かぶ・幅広いんげんや、高山村の高山きゅうりなど、狭い地理的範囲で独自の品種が守られているのが群馬の特色です。
すき焼き王国・群馬と在来野菜
- 下仁田ねぎ — すき焼きの具材として全国区の知名度。加熱でトロリとした食感
- 国府白菜 — 高崎市発祥の肉厚白菜。すき焼き・鍋物の定番
- こんにゃく — 群馬は全国生産90%超のシェア(※本記事の22品目には含まれないが文化的に重要)
- 石倉根深ねぎ — 前橋市の在来根深ねぎ。鍋料理向き
群馬は「すき焼き自給率100%」を掲げる県で、下仁田ねぎ・国府白菜といった在来野菜がすき焼き食材として全国展開しています。他県の伝統野菜が漬物や保存食と結びつくのに対し、群馬は「鍋・すき焼き文化」との結びつきが特徴的です。
群馬の伝統野菜 全22品目一覧と旬カレンダー
日本伝統野菜推進協会が認定する群馬県の伝統野菜22品目を一覧で整理しました。ネギ類4品目(石倉根深ねぎ・下植木ねぎ・下仁田ねぎ・沼須ねぎ)、いんげん豆類3品目、ダイコン類3品目と、品目ジャンルの多様性が目立ちます。
22品目早見表
| # | 品目 | 分類 | 主産地 | 旬 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 下仁田ねぎ | ネギ | 甘楽郡下仁田町・富岡市 | 11〜1月 |
| 2 | 石倉根深ねぎ | ネギ | 前橋市石倉町 | 10〜3月 |
| 3 | 下植木ねぎ | ネギ | 伊勢崎市下植木地区 | 12〜1月 |
| 4 | 沼須ねぎ | ネギ | 沼田市 | 苗のみ販売(※末尾特産品種で詳述) |
| 5 | 国府白菜 | ハクサイ | 高崎市 | 11〜3月 |
| 6 | 上泉理想だいこん | ダイコン | 前橋市上泉町 | 11〜12月 |
| 7 | 十文字だいこん | ダイコン | 高崎市十文字町 | 11月中旬〜12月下旬 |
| 8 | 時沢だいこん | ダイコン | 前橋市時沢 | 秋〜冬 |
| 9 | 国分にんじん | ニンジン | 高崎市国府地域 | 11〜3月 |
| 10 | かき菜 | 葉菜(アブラナ科) | 館林市 | 12〜4月 |
| 11 | 田口菜 | 葉菜 | 前橋市田口町 | 2月下旬〜4月中旬 |
| 12 | 宮内菜 | 葉菜 | 高崎市・前橋市 | 2〜3月 |
| 13 | 宮崎菜 | 漬け菜 | 富岡市宮崎 | 12〜3月上旬 |
| 14 | 入山きゅうり | キュウリ | 吾妻郡中之条町入山地区 | 7〜9月 |
| 15 | 高山きゅうり | キュウリ | 吾妻郡高山村 | 7月中旬〜10月 |
| 16 | 京塚かぶ | カブ | 吾妻郡中之条町入山地区 | 10月 |
| 17 | 陣田みょうが | ミョウガ | 高崎市倉渕町 | 7〜9月 |
| 18 | 赤いも | ジャガイモ | 多野郡神流町 | 通年 |
| 19 | 幅広いんげん | インゲン豆 | 吾妻郡中之条町入山地区 | 7〜9月上旬 |
| 20 | 猫の目いんげん | インゲン豆 | 桐生市・みどり市東町 | 夏〜秋 |
| 21 | 紅花いんげん | インゲン豆 | 県内山間部 | 10月下旬〜11月中旬 |
| 22 | 三夜沢あずき | 小豆 | 前橋市宮城地区 | 8〜9月上旬 |
ネギ類4品目(下仁田・石倉・下植木・沼須)、豆類4品目(いんげん3種+小豆)、葉菜類5品目(かき菜・田口菜・宮内菜・宮崎菜・時沢だいこん以外の葉系)と、品目構成は多彩です。ネギ類が多いのは群馬のすき焼き文化、豆類が多いのは山間部の自家消費文化を反映しています。
旬カレンダー(月別)
| 月 | 旬を迎える品目 |
|---|---|
| 2〜4月 | 田口菜、宮内菜、かき菜(終盤) |
| 7〜9月 | 陣田みょうが、入山きゅうり、高山きゅうり、幅広いんげん、猫の目いんげん、三夜沢あずき |
| 10月 | 京塚かぶ、紅花いんげん(開始) |
| 11〜12月 | 下仁田ねぎ、国府白菜、上泉理想だいこん、十文字だいこん、時沢だいこん、国分にんじん、下植木ねぎ |
| 翌1〜3月 | 下仁田ねぎ(〜1月)、石倉根深ねぎ、国府白菜、国分にんじん、かき菜、宮崎菜 |
| 通年 | 赤いも |
11〜1月が最大の旬集中期で、下仁田ねぎ・国府白菜を中心としたすき焼き用野菜が揃います。夏は山間部のきゅうり・いんげん類が中心で、地域により旬の品目構成が明確に分かれます。
100種前後の取り扱い品目がわかる商品カタログ
小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャー

- 100g~の小ロットから販売可能
- 日本各地の伝統野菜の扱いあり
- ドライフルーツ/ハーブも対応可能
代表的な群馬伝統野菜の特徴と食べ方
22品目のなかから、知名度・流通量・食文化への影響力を基準に代表品目を選びました。入山きゅうりと京塚かぶは同じ吾妻郡入山地区の山間集落で一体的に守られているため、1節でまとめて紹介します。
下仁田ねぎ — 加熱でトロリとする甘みの太ネギ
| 旬 | 11月〜翌1月 |
| 産地 | 甘楽郡下仁田町・富岡市 |
| 向く料理 | すき焼き、鍋物、かき揚げ、焼きねぎ |
下仁田ねぎは、白い部分が太くて短い独特の姿が特徴の在来ネギです。直径4〜5cm、長さは20cm前後で、生で食べると非常に辛いのに、加熱するとトロリと溶けるような甘みに変わる性質を持ちます。
江戸時代には殿様への献上品として扱われ、「殿様ねぎ」の別名もあります。すき焼き・鍋物・かき揚げと加熱料理全般に強く、宮城の仙台曲がりねぎ・福島の阿久津曲がりねぎと並ぶ「加熱系ネギ」の代表格です。
国府白菜 — すき焼きの名脇役、高崎の肉厚白菜
| 旬 | 11月〜翌3月 |
| 産地 | 高崎市国府地域 |
| 向く料理 | すき焼き、鍋物、クリーム煮、白菜漬け |
国府白菜は、高崎市国府地域で栽培されてきた在来白菜です。ずっしりと重く、肉厚で甘みが強いのが特徴で、煮込んでも崩れにくく出汁をよく吸います。
F1品種の軽くて葉数の多い現代白菜とは異なり、1株3〜5kgにもなる重量級。すき焼きや鍋物に入れると芯までじっくり火が通り、白菜本来の甘みとコクを引き出します。
国分にんじん — 長さ1mの長根系ニンジン
| 旬 | 11月〜翌3月 |
| 産地 | 高崎市国府地域 |
| 向く料理 | 煮物、正月なます、おせち、きんぴら |
国分にんじんは、葉先から根の先まで1m近い長さに達する長根系の在来ニンジンです。可食部だけでも60cm前後あり、一般的なにんじん(15〜20cm)とは全く異なる姿をしています。
肉質はやわらかく甘みが強いため、煮物や正月なますに向きます。長さを活かした「おせちの紅白なます」は高崎の正月料理の定番で、国分にんじんを使うと見た目の華やかさも増します。収穫には専用の深い溝掘りが必要で、栽培農家は減少傾向にあります。
かき菜 — 両毛地域の冬の茎野菜
| 旬 | 12月〜翌4月 |
| 産地 | 館林市ほか両毛地域 |
| 向く料理 | おひたし、辛子和え、炒め物、からし漬け |
かき菜は、アブラナ科のつぼみ付きの茎を「かき取って」食べる在来種です。群馬県館林市と栃木県佐野市にまたがる両毛地域で共通して栽培されており、栃木の佐野そだち菜と同じ系統の品種です。
1株から3回ほど収穫でき、茎がやわらかくほんのり甘いのが持ち味。冬の霜に当たると甘みが増すため、1〜2月が特に美味しい時期です。おひたしや辛子和えが定番で、菜の花のようなほのかな苦味と甘味の調和が楽しめます。
高山きゅうり — 一般の3〜4倍の特大きゅうり
| 旬 | 7月中旬〜10月 |
| 産地 | 吾妻郡高山村 |
| 向く料理 | 漬物、冷や汁、サラダ、炒め物 |
高山きゅうりは、一般的なきゅうりの3〜4倍の大きさになる特大品種です。重さ300〜500g、長さ25〜30cmで、皮が厚く果肉がしっかりしているのが特徴。かつては「夏の保存食」として高山村で大切に守られてきました。
水分量が多いため、薄切りにして塩もみすれば見事なサラダに。肉厚なので漬物にしても歯ごたえが残り、糠漬けや味噌漬けに向きます。
入山きゅうり・京塚かぶ — 吾妻郡入山地区の山間在来種
| 旬 | 入山きゅうり: 7〜9月 / 京塚かぶ: 10月 |
| 産地 | 吾妻郡中之条町入山地区 |
| 向く料理 | 入山きゅうり: 漬物・丸かじり / 京塚かぶ: 漬物・煮物 |
入山きゅうりは長さ20cm前後で短く太いシベリア系の在来きゅうり。京塚かぶは地下部直径10cm・地上部40cmと長く大きく育つ独特のかぶです。いずれも中之条町の入山地区という狭い山間集落で数十戸の農家によって守られてきました。
どちらも集落外での栽培はほとんど行われておらず、「その土地でしか育たない品種」として注目されています。京塚かぶは塩漬けや糠漬けにすると独特のコリコリ食感が楽しめます。
陣田みょうが — 高崎・倉渕町の高品質みょうが
| 旬 | 7月〜9月 |
| 産地 | 高崎市倉渕町 |
| 向く料理 | 薬味、甘酢漬け、天ぷら、冷奴のトッピング |
陣田みょうがは、高崎市倉渕町で栽培される高品質みょうがです。花らいの発生が早く、草丈が大きく育ち、鮮紅色の美しい色合いと香りの強さが特徴です。
一般的なみょうがより香りが強く、素麺や冷奴の薬味にするとパンチが効きます。甘酢漬けにすると保存が効き、夏の常備菜として重宝されます。
地域別の個性—県央・西毛・吾妻利根・東毛
群馬の22品目は、県央・西毛・吾妻利根・東毛の4エリアに分布しています。沼須ねぎは末尾の特産品種セクションで扱うため、ここでは21品目を紹介します。
県央エリア(前橋・高崎・伊勢崎)
- 石倉根深ねぎ(前橋市石倉町)— 白根が長い根深系ねぎ。鍋料理向き
- 下植木ねぎ(伊勢崎市下植木地区)— 太くて甘い冬ネギ
- 国府白菜(高崎市国府地域)— すき焼きの名脇役
- 国分にんじん(高崎市国府地域)— 長さ1m近い長根系
- 上泉理想だいこん(前橋市上泉町)— 色白で甘みの強い大根
- 十文字だいこん(高崎市十文字町)— たくあん漬け用
- 時沢だいこん(前橋市時沢)— 江戸時代からの漬物用大根
- 田口菜(前橋市田口町)— 耐寒性の強い葉菜
- 宮内菜(高崎市・前橋市)— 再生力旺盛な葉菜
- 陣田みょうが(高崎市倉渕町)— 鮮紅色の高品質みょうが
- 三夜沢あずき(前橋市宮城地区)— 赤飯・和菓子用の在来小豆
西毛エリア(下仁田・富岡・多野)
- 下仁田ねぎ(下仁田町・富岡市)— 殿様ねぎとも呼ばれる全国区の在来ねぎ
- 宮崎菜(富岡市宮崎)— 葉の切れ込みが深い漬け菜
- 赤いも(多野郡神流町)— 皮が赤みがかった小ぶりのじゃがいも
吾妻・利根エリア(中之条・高山・沼田)
- 高山きゅうり(吾妻郡高山村)— 一般の3〜4倍の特大きゅうり
- 入山きゅうり(中之条町入山地区)— 短くて太いシベリア系
- 京塚かぶ(中之条町入山地区)— 地下部・地上部とも大型のかぶ
- 幅広いんげん(中之条町入山地区)— 筋がなく幅広の平莢いんげん
- 紅花いんげん(山間部)— 大粒で見栄えの良い煮豆用
吾妻・利根エリアは山間集落に在来種が集中する独自の地域です。特に中之条町入山地区の3品目(入山きゅうり・京塚かぶ・幅広いんげん)は数十戸規模で守られてきた希少な品種群です。
東毛エリア(館林・桐生・みどり)
- かき菜(館林市)— 両毛地域の冬の茎野菜。栃木佐野と共通文化圏
- 猫の目いんげん(桐生市・みどり市東町)— ツヤのある美しい豆
東毛エリアは栃木県佐野市と隣接する両毛地域で、かき菜は栃木の佐野そだち菜と近縁です。県境を越えた食文化圏を形成しています。
群馬伝統野菜の購入方法と保存のコツ
下仁田ねぎ・国府白菜・かき菜は首都圏スーパーにも出回る一方、吾妻・利根の山間集落品種は産地直売所でしか入手できない希少品です。旬の時期に産地を訪れるか、ふるさと納税・通販を活用しましょう。
県内直売所・道の駅
| 品目 | 主な入手先 | 時期 |
|---|---|---|
| 下仁田ねぎ | 下仁田町内直売所、道の駅しもにた | 11〜1月 |
| 国府白菜 | 高崎市内直売所、JAたかさき直売所 | 11〜3月 |
| 国分にんじん | 高崎市国府地域の直売所 | 11〜3月 |
| かき菜 | 館林・佐野両毛地域の直売所 | 12〜4月 |
| 高山きゅうり | 吾妻郡高山村内直売所 | 7〜10月 |
| 入山きゅうり・京塚かぶ | 中之条町入山地区の直売所(数量限定) | 7〜10月 |
| 陣田みょうが | 高崎市倉渕町の直売所 | 7〜9月 |
県外への通販・ふるさと納税
- 下仁田ねぎ — 下仁田町のふるさと納税返礼品として全国発送。11〜1月の限定
- 国府白菜・国分にんじん — 高崎市のふるさと納税・JA直販で購入可能
- かき菜 — 館林市のふるさと納税、産直ECで冬季限定販売
- 紅花いんげん — 乾豆として通年購入可能。煮豆の高級品として流通
- 加工品 — 下仁田ねぎの醤油漬け、国府白菜の漬物など加工品が通年入手可
品目別の保存方法
| 品目 | 短期保存 | 長期保存 |
|---|---|---|
| 下仁田ねぎ | 新聞紙で包み野菜室1週間 | 刻んで冷凍(1か月) |
| 国府白菜 | 丸ごと新聞紙で立てて冷暗所2週間 | 塩漬け・白菜漬け(1〜2か月) |
| 国分にんじん | 新聞紙で野菜室2週間 | ささがき冷凍(1か月) |
| かき菜 | 湿った新聞紙で野菜室3日 | さっと茹でて冷凍(2週間) |
| 高山きゅうり | ラップで野菜室5〜7日 | 糠漬け・味噌漬け(1か月) |
| 陣田みょうが | ラップで野菜室1週間 | 甘酢漬け(2〜3か月) |
| 紅花いんげん | 乾豆は常温密閉保存 | 乾豆で1年以上 |
群馬の在来野菜は「加熱調理」と「漬物加工」で最も力を発揮します。生食よりも火を通す・漬ける手間をかけることで、一般品種との差が際立ちます。
100種前後の取り扱い品目がわかる商品カタログ
小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャー

- 100g~の小ロットから販売可能
- 日本各地の伝統野菜の扱いあり
- ドライフルーツ/ハーブも対応可能
群馬の伝統野菜を守る取り組み
22品目の在来種を維持するため、自治体・JA・地域団体が連携した活動が続いています。
下仁田ねぎのブランド化
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 江戸時代 | 殿様への献上品として栽培。別名「殿様ねぎ」 |
| 戦後 | 一般流通への転換が進むが栽培難度が高く生産量は限定的 |
| 平成以降 | 下仁田町がブランド化を推進。すき焼き食材として全国認知 |
| 現在 | 下仁田町・富岡市の生産者組合が種子を管理・ブランド保護 |
下仁田ねぎは「下仁田町・富岡市・甘楽町・榛東村などで栽培され、町認定「下仁田葱の会」の7条件を満たすものが本場品」と位置づけられており、生産者組合が厳格な品質管理と品種保護を行っています。地域団体による「名称の保護」が在来種を守る好事例です。
山間集落の希少種保存
- 中之条町入山地区 — 入山きゅうり・京塚かぶ・幅広いんげんの3品種を集落単位で保存
- 高山村 — 高山きゅうりの種子を自家採種で継承
- 多野郡神流町 — 赤いもの伝承栽培を続ける農家が中心
- JAグループ群馬 — 在来種の販路拡大と加工品開発を支援
山間集落の在来種は、農家の高齢化で存続が難しくなっています。地域団体と自治体、そして消費者の需要が組み合わさることで、次世代への継承が実現します。
よくある質問
その他の地方特産品種
日本伝統野菜推進協会のリストに含まれますが、現在は苗販売のみで流通実態が限定的な品目を、ここでは「地方特産品種」として別途紹介します。
| 品目 | 分類 | 産地 | 特徴・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 沼須ねぎ | ネギ | 沼田市 | 葉が長くとがり、白い部分が長い寒さに強い在来ネギ。現在は生産農家が減少し、苗販売のみとなっているため、一般流通市場では入手困難。復活・継承が課題の希少種 |
まとめ
群馬の伝統野菜22品目は、下仁田ねぎ・国府白菜・国分にんじんといったすき焼き食材の代表格から、中之条町入山地区の山間集落品種まで、幅広い個性を持つ在来種群です。上毛三山と関東平野が作り出す気候の多様性が、この豊かな品目構成を支えています。
11〜1月のすき焼きシーズンは下仁田ねぎ・国府白菜を、7〜10月は山間地域の高山きゅうり・入山きゅうりを、冬〜春はかき菜・田口菜・宮内菜の葉物を——季節ごとに異なる品目が楽しめるのが群馬の魅力です。ふるさと納税や産直ECを活用しながら、旬の時期に産地を訪れる旅もおすすめです。
参考文献・情報ソース
- 日本伝統野菜推進協会「群馬県の伝統野菜」 — 22品目の認定リストと特徴
- 前橋市「前橋市の伝統野菜」 — 県央在来種の詳細
- 群馬県「野菜生産について」 — 県産農産物の全体像
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