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乾燥野菜ミックスOEM|配合設計と大手実績ガイド

この記事の要約
乾燥野菜ミックスOEMの全体像。配合設計の3軸(用途・色・栄養)、加工方式(熱風/低温45℃/フリーズドライ)、小ロット対応、食品衛生法営業許可、費用・ロット・納期、日清ラ王6味ブレンド・日本製紙クレシアAction for Smile 8種セット・タキイファイトリッチ7品目の実案件まで整理。

乾燥野菜ミックスOEMは、複数の乾燥野菜を商品コンセプトに合わせてブレンドし、自社ブランドで販売する製造委託サービスです。インスタント味噌汁・スープ・カップ麺・離乳食・非常食・炊き込みごはんなど、お湯や水で戻して使う商品で採用されやすく、メーカー・農家・業務用卸・国産訴求・京都の素材といった軸で差別化できます。

Agritureは京都府・京丹後を拠点に、100種類近い乾燥野菜をラインナップし、規格外野菜のアップサイクルを核とした原料調達・配合設計・加工・販売を一貫して担っています。日清食品「日清ラ王」6味わい向け乾燥野菜セット(2025年10月「食品ロス削減の日」)、日本製紙クレシア「Action for Smile」キャンペーン景品(2025年7〜8月・OYAOYA乾燥野菜8種セット)など、大手メーカーの乾燥野菜ミックス案件の実績があります。この記事では、乾燥野菜ミックスOEMの全体像、配合設計、加工方式、小ロット対応、費用・ロット・納期、Agritureの実案件に基づく知見までをまとめます。関連記事:野菜パウダー充填OEM野菜パウダー 天然色素 無添加

乾燥野菜ミックス OEM 製造委託
目次

乾燥野菜ミックスOEMの全体像

乾燥野菜ミックスOEMは、原料調達→配合設計→加工→包装→出荷までを製造委託する仕組みで、発注者はコンセプト・ターゲット・ロットを決めるだけで自社ブランド商品を展開できます。

OEMで委託できる範囲

  • 原料調達:国産・海外産の選定、産地・品種の指定、契約農家との連携
  • 配合設計:色・風味・用途・栄養バランスに合わせたオリジナルブレンド
  • 加工:熱風乾燥/低温乾燥/フリーズドライ/粉末化まで
  • 包装:業務用大袋/スティック/個包装/小分けパック/ギフト箱
  • ロット対応:試作小ロットから業務用量産まで段階スケール

採用されやすい商品カテゴリ

  • インスタント味噌汁・スープ:即席食品の具材ミックス
  • カップ麺・即席麺:かやく野菜として複数素材を一体化
  • 離乳食・介護食:ビタミン・食物繊維の補給
  • 非常食・アウトドア:軽量・長期保存で野菜補給
  • 炊き込みごはん・リゾット:米と一緒に炊ける野菜ミックス
  • ノベルティ・ギフト:キャンペーン景品や企業贈答用の詰め合わせ

配合設計の基本

配合設計は、用途・色・栄養バランスの3軸で組み立てます。単なる素材の寄せ集めではなく、戻したときの食感・色合い・風味を想定した組み方が実務のポイントです。

用途別の基本配合

この表は「用途で求められる戻しやすさ・粒サイズ・栄養訴求がどう変わるか」を示しています。OEM発注では、用途から素材を逆算して配合を決めるとスムーズです。

用途基本配合の方向性代表的な素材
味噌汁・スープ戻しやすさと色合いねぎ・にんじん・ほうれん草・きのこ・玉ねぎ
カップ麺・即席麺小粒で戻り早い素材キャベツ・コーン・にんじん・ねぎ
離乳食・介護食栄養バランス・消化の良さかぼちゃ・にんじん・ほうれん草・玉ねぎ
非常食・アウトドア保存性とカロリーごぼう・れんこん・豆類・根菜
炊き込みごはん米と炊ける粒サイズにんじん・ごぼう・きのこ・さやいんげん

配合比率の決め方

  • メイン素材:全体の40〜60%。コンセプトの核となる野菜
  • サブ素材:20〜30%。風味・色合いの補完
  • アクセント素材:10〜20%。香りや色のインパクト
  • 3〜5素材でまとめると味のブレが少なく、商品化しやすい

加工方式の選び方

同じ素材でも加工方式で仕上がりの食感・色・風味・コストが大きく変わります。商品の価格帯と訴求軸に合わせて選びます。

加工方式の比較

加工方式でOEM判断が分かれる主なポイントは、色と香りをどこまで残すか・どこまでコストを許容するかの2点です。

加工方式特徴コスト向く素材
熱風乾燥色・香りは弱まるが安価穀物・根菜類
低温乾燥(45〜60℃)呈味と香りが残りやすい葉物・きのこ・薬味野菜・京野菜
フリーズドライ形状・色・香りを最大限保持葉物・薬味野菜・プレミアム商品

原料産地の選び方

  • 国産訴求:京都・京丹後など産地名明記で安心感と差別化
  • 海外産活用:通年供給・コスト抑制(大容量商品向け)
  • 品種・農家指定:特定品種・契約農家で風味再現性
  • 有機・特栽:有機JAS・特別栽培で付加価値訴求(認証取得が前提)

小ロット対応とメーカー選定

乾燥野菜ミックスは配合設計のバリエーションが広いため、小ロット対応のメーカーを選ぶと試作から量産まで柔軟にスケールできます。

メーカー選定の6つのチェック

  • 素材ラインナップ:自社原料30種以上あると配合設計の自由度が高い
  • 加工方式の対応:熱風/低温/フリーズドライ/粉末化までワンストップか
  • 小ロット対応:試作から量産までスケール可能か
  • 認証・許可:HACCP・ISO・有機JAS・食品衛生法の営業許可取得
  • 配合設計の経験:インスタント・離乳食・非常食など用途別の実績
  • 包装設計力:充填方式と出荷形態までまとめて依頼できるか

食品衛生法の営業許可

  • 製造所が食品衛生法の「営業許可」を取得済みのメーカーに委託する前提
  • アレルゲン(大豆・小麦・卵等)を含む配合は表示義務を配合時にチェック
  • 有機JAS訴求は、配合全体の95%以上が有機認証原料で、製造所も認定工場である必要
  • 栄養機能表示・機能性表示食品届出は、追加の手続きが必要

費用・ロット・納期の目安

乾燥野菜ミックスOEMの発注条件は、配合内容・加工方式・ロットで変動します。商品化前に把握しておきたい数値を整理します。

ロット・費用の目安

  • 試作:10〜50kg、試作費3〜10万円
  • 小ロット量産:100〜500kg、仕上がり1kg単価2,000〜5,000円
  • 中〜大ロット:1,000kg〜、単価1,500〜3,500円
  • オリジナル印刷包装:印刷版代3〜20万円、最低ロット1,000〜3,000個

納期スケジュール

  • 既存配合ベースの小ロット試作:2〜4週間
  • オリジナル配合の試作→量産:8〜16週間
  • オリジナルパッケージ印刷:4〜8週間追加
  • 有機・特栽原料の調達:産地契約の場合は半年〜1年

ミックス商品の配合ロット差を管理する設計

乾燥野菜ミックスは「年間を通じて味がブレない」ことが商品価値の核です。生野菜は季節・産地・収穫年で呈味が変わるため、乾燥ミックスとして仕上げる段階でブレを吸収する設計が必要です。

ロット差の発生源

  • 収穫時期の差:早生・中生・晩生で糖度・色・風味が変わる
  • 産地の差:同じ品種でも産地で呈味が異なる
  • 作柄の差:年による気温・降雨量で原料の質が変動
  • 乾燥条件の差:温度・時間の微調整で色・食感が変化
  • 粒度の差:ロットごとの粉砕・篩分けで粒径がズレる

ブレを抑える6つの設計

  • 品種・産地・収穫時期を仕様書に明記し固定化
  • 複数ロットをブレンドする前提の「調整マージン」を配合比率に持たせる
  • ロットごとの官能評価(色・味・香り)をスコア化し基準値から外れるロットを除外
  • 粒度は篩分けで統一し、包装前に最終チェック
  • 年間の在庫計画で、繁忙期・端境期をまたいで出荷できる量を確保
  • 原料供給元からのロット情報(収穫日・品種・産地)を受入時に記録

配合レシピの知財保護と秘密保持

乾燥野菜ミックスはレシピのコピーが比較的容易なため、配合情報の保護が商品の競争力維持に直結します。OEM委託・量産時に押さえる知財保護のポイントを整理します。

知財保護の4つの層

  • 秘密保持契約(NDA):OEM委託先との間で、配合情報の開示範囲と保護期間を契約書で明記
  • 営業秘密管理:社内で配合レシピを「営業秘密」として管理(不正競争防止法上の保護対象になるには要件あり)
  • 他社転用の禁止条項:OEM委託先が同じ配合を他社向けに転用しないことを契約に明記
  • 商標・意匠の保護:商品名・パッケージデザインは商標・意匠登録で別建てに保護

OEMと共同開発の契約の違い

  • OEM委託:発注者が配合レシピを持ち、メーカーは製造だけを請け負う。配合知財は発注者帰属
  • 共同開発:発注者とメーカーが共同で配合を作る。成果の知財帰属を契約で明記しないと、曖昧になる
  • メーカー主導開発:メーカーの既存配合を使う形。知財はメーカー側、発注者は商品販売権のみ
  • 契約時にどのパターンかを明確にし、それぞれに応じた権利配分を決める

歩留まりと在庫の最適化

乾燥野菜ミックスは、生鮮から乾燥・カット・粉砕の各工程で歩留まりが落ちます。歩留まり率を前提にした原料調達と在庫計画が、量産の原価設計の土台です。

歩留まりの一般的な内訳

  • 受入ロス:品質基準を満たさない原料の除外
  • カットロス:カット工程で出る端材・規格外片
  • 乾燥ロス:水分蒸発後の重量減少(葉物・水分多い素材は大きい)
  • 粉砕ロス:粒度を揃える工程で出る微粉・粗粉の除外
  • 包装ロス:充填時のこぼれ・包装不良分

在庫最適化のポイント

  • 年間販売計画から逆算して収穫時期にまとめて仕込む
  • 端境期の在庫切れを避けるため、安全在庫として1〜2か月分を確保
  • ロット番号管理で先入先出を徹底し、賞味期限を守る
  • 原料のロス分を見込んだ仕入れ量を契約農家と合意

Agritureの乾燥野菜ミックスOEM実績

Agritureは100種類近い乾燥野菜・野菜パウダーのラインナップと、京丹後を中心とした契約農家連携、規格外野菜のアップサイクルを核とした加工体制で、大手食品メーカー・日用品メーカーの乾燥野菜ミックス案件を手掛けています。代表的な実案件を整理します。

事例①:日清食品「日清ラ王」6味わい向け乾燥野菜セット

日清食品株式会社との協業で、2025年10月30日「食品ロス削減の日」に合わせて発表された案件です。日清ラ王の6味わい(醤油・味噌・柚子しお・担々麺・豚骨醤油・ちゃんぽん)に合わせて、各スープの特性に対応した乾燥野菜を配合・ブレンドしました。

  • 原料:規格外野菜から製造した乾燥野菜(九条ねぎ・玉ねぎ・キャベツ・椎茸・万願寺とうがらし等)
  • 配合設計:6味わいごとに配合を変えたオリジナルミックス
  • 訴求軸:フードロス削減×大手食品メーカーコラボ
  • 学び:スープの味わいに合わせた乾燥野菜のブレンド設計は、インスタント食品OEMの核となる

事例②:日本製紙クレシア Action for Smile 景品(OYAOYA 8種セット)

日本製紙クレシア株式会社の「Action for Smileキャンペーン」第2弾(2025年7〜8月)の景品として、AgritureのD2Cブランド「OYAOYA」の乾燥野菜8種セットが採用された事例です。「捨てずに活かす」という両社のサステナビリティ理念が合致しました。

  • 内容:ドライトマト・乾燥玉ねぎ・乾燥きゅうり・乾燥ビーツ・乾燥かぼちゃ・乾燥京くれない人参・乾燥聖護院大根・乾燥万願寺とうがらしの8種セット
  • 原料:京都産の規格外野菜を乾燥加工
  • 訴求軸:サステナビリティ×異業種協業(紙のリサイクル×野菜規格外品活用)
  • 学び:ギフト・景品・ノベルティのセット商品として乾燥野菜ミックスは機能する

事例③:タキイ種苗 ファイトリッチ乾燥野菜化

タキイ種苗株式会社のファイトリッチシリーズ(機能性成分を高めた野菜品種群)7品目(京くれない人参・オランジェ人参・弁天丸ほうれん草・ヘルシエオクラ等)を乾燥野菜化した案件です。パウダー化してハーブティー・デトックスウォーター・青汁パウダーなど複数用途へ展開できる素材設計となりました。

  • 原料:タキイ種苗ファイトリッチ 7品目
  • 機能性成分:リコピン・ルテイン・GABA・アントシアニン
  • 訴求軸:品種開発元との直接協業×機能性野菜
  • 学び:1原料から3プロダクト以上(ハーブティー/デトックスウォーター/青汁パウダー)へ展開するパターンが確立

OEM相談時に必要な情報

見積もり・試作を具体化するために、商品コンセプト・販路・ロット・訴求・認証の5点を整理して共有すると進行がスムーズです。

  • 商品コンセプト・ターゲット・販路(D2C/量販/業務用/ギフト)
  • 配合の方向性(色・風味・用途)と希望ロット
  • 販売開始予定日から逆算したスケジュール
  • 認証要件(HACCP・有機JAS・ハラール等)
  • 包装仕様(業務用大袋/スティック/小分け/ギフト箱)

乾燥加工のOEMについてわかる資料をご用意しています

小ロット〜大ロットまで柔軟に対応できるアグリチャーOEM

  • 既存原料100g~からOEM対応
  • 持ち込み原料の乾燥加工も可能
  • 加工から充填まで一括でサポート

よくある質問

乾燥野菜ミックスOEMの最低ロットは?

試作は10〜50kg、小ロット量産は100〜500kg、中〜大ロットは1,000kg〜が目安です。オリジナル印刷パッケージは最低1,000〜3,000個の製造委託が必要です。小ロット試作から段階的にスケールする運用が現実的です。

配合はどこまでオリジナル設計できますか?

素材の組み合わせ・配合比率・原料産地・加工方式まで全てオリジナル設計できます。試作段階で2〜3パターン振って風味・色・戻りを評価し、量産配合を確定する流れが一般的です。

食品衛生法の営業許可は必要ですか?

製造所側で営業許可を取得済みのメーカーに製造委託する形なら、発注者側は取得が不要です。自社で製造する場合は食品衛生法に基づく営業許可の取得と表示ルールの遵守が必要です。

有機JAS認証の乾燥野菜ミックスは可能ですか?

対応可能ですが、配合全体の95%以上が有機JAS認証原料である必要があり、製造所も有機JASの認定工場である必要があります。通常原料より原料費が高く、ロットも大きくなりやすいため、販価で吸収できる商品設計が必要です。

大手食品メーカーとのコラボ実績はありますか?

日清食品「日清ラ王」の6味わい向け乾燥野菜セット(2025年10月)、日本製紙クレシア「Action for Smile」キャンペーン景品(2025年7〜8月・OYAOYA 8種セット)、タキイ種苗ファイトリッチの乾燥野菜化(7品目)などの実績があります。大手の品質基準をクリアした乾燥野菜ミックスの製造委託が可能です。

OEMで相談できますか?

対応可能です。Agritureは100種類近い乾燥野菜・野菜パウダーから配合設計・加工・包装までワンストップで対応しています。インスタント食品・離乳食・非常食・炊き込みごはん・ギフト景品など、幅広いカテゴリで実装実績があります。食品OEMの窓口(Agriture)からご相談ください。

まとめ

乾燥野菜ミックスOEMは、原料調達・配合設計・加工方式・包装・ロット対応の5軸で設計します。用途別の基本配合と、メーカー選定の6つのチェック(素材・加工・小ロット・認証・実績・包装)で、自社ブランドの乾燥野菜ミックス商品を展開できます。Agritureは日清ラ王・日本製紙クレシア・タキイ種苗ファイトリッチといった大手案件の実績があり、試作10〜50kgから量産1,000kg〜まで段階運用が可能です。

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    この記事を書いた人

    小島 怜のアバター 小島 怜 Agriture CEO

    株式会社Agriture CEO/乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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