京水菜:シャキシャキ食感と爽やかな風味が特徴 |京野菜のアグリチャー 読み込まれました

京水菜:シャキシャキ食感と爽やかな風味が特徴

2024/10/10 09:47

冬の食卓に欠かせない「京水菜」。さっぱりとした風味とシャキシャキした食感が魅力のこの京野菜は、京都で長い歴史をもつ伝統野菜のひとつです。今回は、京水菜の特徴や食べ方、歴史について詳しくご紹介します。

京水菜の特徴

京水菜は京都地方で古くから栽培されてきたアブラナ科の野菜で、冬から初春にかけてが旬の野菜です。一年通して流通していますが、寒さが厳しい季節になるほど甘みが増し、味わいも深くなるため、冬の時期に特におすすめです。葉には深い切れ込みがあり、細くて繊細な白い茎と鮮やかな緑の葉が美しいコントラストを成すのが特徴です。この繊細さから「千筋京みず菜」とも呼ばれ、サラダや鍋料理に使うとシャキシャキした歯ごたえを楽しむことができます。

また、「ヒイラギ菜」「千筋菜」「糸菜」などと呼ばれることもあり、まさに京都を代表する冬野菜のひとつです。

京水菜の歴史

京水菜は、野菜の中でも特に古い歴史を持つことで知られています。平安時代の文献『和名類聚抄』(935年頃)に「みずな」という名前で初めて記録されています。また、江戸時代には『雍州府誌』にも登場し、京都の東寺や九条周辺で栽培されていたことが記録されています。京野菜として長い歴史を持つ京水菜は、京都の人々に愛され続けてきました。

「壬生菜」と混同されることもありますが、京水菜は壬生菜よりも古くから栽培されていたとされています。壬生菜も人気の京野菜ですが、京水菜はその歴史と美しい見た目、そして特有のシャキシャキした食感で今も親しまれています。

参考

おすすめの食べ方

京水菜はどんな料理にも馴染みやすく、特に冬の寒い季節にぴったりです。以下におすすめの食べ方を紹介します。

おひたし

さっと茹でて、京水菜の爽やかさと食感をそのまま楽しめるおひたしは、シンプルながら飽きのこない一品です。醤油やポン酢で味付けすると、京水菜の風味がさらに引き立ちます。

浅漬け

京水菜を漬物にすると、さっぱりとした味わいが楽しめます。浅漬けは手軽に作れて、食感も残るためおすすめです。ご飯のお供やお酒のおつまみにもぴったりです。

冬の定番料理である鍋にも京水菜は欠かせません。肉や魚介と一緒に煮込むと、京水菜の甘みがじんわりと溶け出し、心も体も温まる美味しさを堪能できます。水菜のシャキシャキ感を残すために、最後にさっと加えて火を通してください。

京水菜の乾燥野菜

京水菜は乾燥野菜としても美味しくいただけます。乾燥タイプは保存がしやすく、味噌汁やスープにさっと加えるだけで簡単に美味しさをプラスできます。忙しい日やもう一品欲しいときにも便利なので、常備しておくと重宝すること間違いなしです。ぜひ一度お試しください!

京水菜は、京都で育まれた歴史ある京野菜のひとつで、冬ならではの美味しさを楽しめる貴重な存在です。冬の食卓に彩りを添えてくれる京水菜を、ぜひ旬の味をさまざまな料理で堪能してみてください。

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